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バンコクから北へ 85mmマニュアルレンズ写真日記 2023年11月18日

 朝8時すぎ、自宅を出るときに門の上に止まっていたハト。毎日やってくる。

 日本からのメディア関係の知り合いとちょっとした取材を兼ねて、バンコクから車で1時間半ほどの陸軍士官学校の射撃場@東部ナコーン・ナーヨック県へ。

 一般国民も外国人も入場できる。銃は無料貸し出し、弾代さえ払えばいい。銃はグロッグ、弾は9mmで10発300バーツ(ざっと1,000円)。85mmの古いレンズを使用、前ボケが一部、二重ボケしている。

 撃ち慣れていない人には、陸軍兵士が横についてアドバイスしてくれる。22口径の競技用長物。10発160バーツ(ざっと500円)。芝生のボケが陽炎(かげろう)のよう。

 射撃の後、隣の士官学校予科へ。引退した戦車あり、航空機あり。天気の良い屋外なら、ほかのオールドレンズ同様に色乗りが良い。

 戦艦も静態保存されている。艦上から戦闘機を眺める。自分たちのほかに人影なし。いつもそう。

 移動して昼食できる場所を探しに行く。さすがのタイでも最近すっかり出くわさなくなった、未舗装道路のホコリ(道路改修中)。

 ナコーン・ナーヨック県を車で走っているとよく見かける、道端の鶏肉屋へ。1匹180バーツ(ざっと600~700円)。ポートレート用としてかなり有効な描写。

 もち米を2つ頼んで2人で食べて危うく残すほどボリュームがあった。テーブルフォトはきれいに撮れる。1986年製で劣化もなく、まだまだ現役の写り。価格ばかり高い現代レンズなど不要。

 道端にはネズミを売る店が何軒もあった。今の時期限定。ドブネズミは嫌われるが、田んぼのネズミは食用として人気。売り子が来ているジャージに日本女子の名前が……。背景でオールドレンズとバレるが、人物の顔は柔らかく写る。

 写真を撮らせてもらった手前、気が進まなかったが買ってみる。前回買ったのは20年ほど前。臭みが強いのでニンニクを多用している。1キロ220バーツ(ざっと700~800円)ということで半キロ頼んだら、子ねずみ7、8匹分あった。家に持って帰っても、誰も食べなかった(犬の夕ご飯に)。

 バンコクに戻る途中に寄ったガソリンスタンド。変な動物のベンチあり。

今日の制約:Jupiter-9 2/85 旧ソ連製85mm、銘玉と称されるが、所詮はカールツアイスのゾナーのコピー。絞り羽が14枚あるので、ボケは丸く写るが美しいわけではない。多少絞り込むと柔らかく描写されるので、ポートレートで多用される。

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