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サイバー攻撃数が10倍以上に増加

オリンピックに乗じて行われているサイバー攻撃に関して
何度か記事にしてきましたが、米Cloudflareより調査データが公開されました。

7月21日~27日までのサイバー攻撃件数が、平均値よりも、ある時点では約30倍にも増加していたそうです。

■オリンピック関連ニュース

ざっと思いつくニュースをまとめました。(順不同)

・東京五輪に関係するファイル名のマルウェア
・JOCのランサムウェア被害
・五輪チケット購入者情報流出
・オリンピックTV放送の偽WEBサイト出現

まだなんか他にもあった気がしますが・・・
組織が管理しなくてはいけないことだけでなく、私たちが身近なところで
注意をしていかなくてはならないこともありますね。


■ベースとなる値

〇〇倍って聞くと「多い!」と印象を持ちますが
警察白書 令和3年版」にてある観測結果がでていたので紹介します。

リアルタイム検知ネットワークシステムといって、世界中の不審なアクセスを観測するシステムがあります。
平成28年から5年間の統計をみてみると、4倍以上の数値になっていて、1つのセンサー当たりに、約13.3秒に1回という高い頻度と記録しているそうです。

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(画像:「サイバー空間の安全の確保」警視庁)

もちろん、この中のどれがサイバー攻撃とされているのかはまた別の話になりますがそれほどサイバー犯罪が増えていること、インターネットの利用者が増えていること、さらに日本が狙われているのではないかと推測ができます。


また、不審なアクセスの内訳をみてみると、IoT機器(1024番ポート以上)を狙った通信が平成28年と比べ、約8倍になっています。
脆弱性が多く存在するIoT機器に照準を合わせていることも伺える内容です。

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(画像:「サイバー空間の安全の確保」警視庁)


繰り返しになりますが、組織として注意しなくてはならないことだけでなく
私たちが理解し、把握し、管理していかなくてはならないこともたくさんあります。

パスワードは使いまわしていませんか?
ルーターのファームアップはできていますか?
OSやセキュリティソフトは最新ですか?

このオリンピックを機に、今一度自分自身のセキュリティについて見直しましょう!