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【ビジョニング採用】応募してよかったと思ってほしい。84名の想いを受け、お祈りではなく、フィードバックを書きました。

6/1に公開した「これからの話ではなく、未来の話をしよう」をテーマにしたビジョニング採用。ヘビーな問いにもかかわらず、想像を遥かに超えて、84件の真摯なオリエンをいただきました。84人の想いに数日かけて向き合った結果、採用に携わる人に知ってほしいリアルと、就活に向き合う学生さんに”未来のありたい姿”を考える上でもってほしい視点がみえたので、今後の仲間のためにもここに残します。

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(ビジョニング採用は2つの問いに答えるだけ。ガクチカも自己PRも不問。)

📊今の若い世代が関わりたいと考えている社会課題は?

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ジェンダーギャップの課題意識の顕在化と”幸せ”の定義のゆらぎ

全84件、問2の回答をまとめました。(個人が特定できないようかなりビッグワードでまとめています。)REINGThinktankを展開している会社のため、テーマに偏りが生じているとは思いますが、面談をしていても、確実にジェンダーギャップに対する違和感を感じる人が増えていると感じます。世の中で課題が顕在化してきたことで、声をあげやすくなっていたり、今まで見えていなかった差別や偏見に敏感に気付けるようになってきたことが大きそう。ジェンダーに近いテーマでいくと、ルッキズムや性教育なども複数人があげてくれていました。

課題意識を持つ人が増えている現状を頼もしく思う一方で「ジェンダーに関心があると言ったら気まずそうに大きな声で言わないでほしいと言われた」というエピソードを数人の方が綴っており、採用側の価値観のアップデートと教養の必要性を強く感じました。

若い人たちが「自己肯定感が低い」「幸福度が低い」と思う背景は、上記のジェンダーギャップなど、根強い差別や偏見への感度が高くなっていることで受ける失望感や、希望のあるニュースが極端に減ってしまったコロナも影響しているように感じます。(就職がうまくいく気がしないと話す人が多数見受けられたため)

「SDGsに興味あるなんて意識高いね」と言われて内定を辞退したエピソードも。同じような不満を持つ方は想像以上に多く、そういう経験がNEWPEACEへの共感を強固にしていました。日本全体の未来としても、就活生としても、失望は大きいだろうなと。経済成長=幸せ、の時代がとっくに終わった今、自分が働く意義を見出すために社会課題に取り組みたい、オマケ程度ではなく事業の核として取り組みたいと考える人が圧倒的に増えている。優秀な若い世代を採用をしたければ、小手先のメッセージではなく、採用人事、そしてもちろん内部メンバーの価値観のアップデートが欠かせないと実感しました。

✍️NEWPEACEの選考基準(判断軸)を公開します

「なぜ通過できなかったのか、フィードバックがないのが辛い」

アンケート「就活の不満は?」で1番多かった回答。私自身としても、就活生だった頃の「お祈りメール」なるテンプレのやるせなさを思い出し、真剣に約3000字のフィードバックとお礼をお送りしました。傷つけてしまったり、不快にさせてしまう可能性が多分にあることは理解していたので、めっちゃくちゃドキドキしながら。(人事関係の方は連絡いただければ原文シェアします・・!)結果、10人以上の方からわざわざ返信をいただけたうえに「こんなに向き合ってくれた大人は初めてでした」と書いてくださった方もいて、ああ時間をかけて書いてよかったと。リスクを排除することも大事だけど、誠意には誠意で向き合う姿勢の意義を改めて実感しました。

このnoteには僭越ながら、就活に取り組む人に持ってほしいなあと思った視点を、フィードバックの一部を抜粋して残します。

大前提として。選考を通過しなかった場合、確かにもっとブラッシュアップできる点があるとは思いますが、基本的には「合うか」「合わないか」。「受かる」「落ちる」、受験ではありません。

わたしたちは、NEWPEACEが大切にしている行動指針「Why driven」に近い思想を持っている、体現している人をマッチしていると判断しました。

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もう少し具体的な判断軸は下記3点。
・自分なりに問いを設定しなおしているか?
・綺麗な言葉で片付けず、自分なりの言葉に変換できているか?
・イシューに対して小さくてもアクションがあるか?

ざっくりいうと、自分なりに考え、言葉にして、そして行動する力です。

NEWPEACEは「世の中の価値観のアップデート」を掲げる以上、常に正解のない問いに向き合うことになります。非常に輪郭があいまいな、ぼんやりしたテーマを取り扱う際に「どういう意味、価値があるだろう?」と考え、自分なりに解像度をあげることがとても大切になると考えています。

例えば。「あなたの人となりを教えてください」という問い。どんな人となりでも否定するつもりはありません。ただ、どんな人なのか?を自分なりに問い続けて解像度を上げていると見受けられた人を、マッチ度が高いと判断しました。

XXXな時にモチベーションがあがります。・・・それはあなたなりにどういう感情が湧くことなんだろう?どんなゴールに向かってるとき?ゴールって?仲間とはどんな人たち?努力しているとき、とはどういう瞬間のこと?

綺麗な言葉におさめる前に、解像度をあげるために考えること。そうすることで、エピソードや言葉選びからその人らしさが出てくるはず。

そして、自発的なアクションがあるか?自分のパーソナルなイシューに人を巻き込む。自分をさらけだす勇気を持った方を、選ばせてもらいました。

この問いをきっかけにイシューについて考えた人も、いたと思います。たとえ短期間でも、何人かに話を聞いてみる、実際に足を運んでみる、本を数冊読んだうえで、自分の言葉で「どういう未来にしたいか」を「なぜ?」をくりかえして書こうとしているか。原体験に終始せず、アクションを生み出したり、自分なりの言葉でとらえ直せているか。実際に動いてみた人のほうが仕事をつくれる人という意味で、常に変化を求めるNEWPEACEらしいと考えました。

🤝これからのつながり

今回は、84名のご応募から、6名をマッチ度が高いとさせていただきました。これから約1ヶ月間、ビジョンの解像度アップや、現在地を知るためのプロデュースを社内を巻き込み、一緒にしていきます。

ただ、今回マッチングに至らなかった人たちも、NEWPEACEが目指す「ひとりひとりがありたい未来を掲げて実践していく多様性あふれる社会」に共感してくれた人たちです。わたしたちは、自分たちだけで未来を変えられるとはまっっったく考えていませんし、社会の価値観をアップデートを仕掛ける際にいちばん大切なのは共感。一緒に社会を変えていく仲間として、これからも繋がっていきたいと思っています。

実際に7月14日に開催したイベントでは、ビジョニング採用に応募いただいた学生さんに多く参加いただき、力強いコメントをしてもらうなど、この採用で出会えた人たちと様々なかたちで繋がっている実感をもらいました。(レポートは後日UPします)

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📣カジュアル面談を秋〜以降に再開します

さて。弊社なりの判断軸でマッチ度をジャッジしているとはいえ、限られた人にしか機会を提供できていない状況になっているのは事実。ただ「未来をどうしたいか?」という軸で自分のキャリアを考える人が増えることこそ、世の中を変えていくとわたしは信じています。ということで、微力ながら5〜6月に誰にでも門戸を開いていた学生限定のキャリアに関する「カジュアル面談(相談会)」をまた秋〜冬には開催したいと思っています。その際はご連絡をしますので、興味のある学生さんはNEWPEACEのメルマガに登録をお願いします。

🌈ビジョニング採用のこれから

まだまだビジョニング採用は終わっていません。ここから8月末まで、6名の学生の「どんな世界を描きたいのか?なぜか?そのために何が必要なのか?」に向き合っていきます。正直、どんな化学反応が起きるのか、わたしも手探りです。でも「新卒採用やろう!出会ってみたい!」と始めたこのビジョニング採用、社内にとってもいい経験値になるように進めていきたいと思います。進め方の反省や、思いがけない発見も、プロデュースがひと段落したら、綴ってみたいと考えています。

新しく出会った若い才能とつくるビジョン。楽しみな夏がはじまりました。

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文責:渋谷麻里

ご質問・アドバイスはhr@newpeace.jp(担当:渋谷)まで。

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