激変する時代こそ勝機あり。2021年に躍進しそうなサービス、ブランド 20選
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激変する時代こそ勝機あり。2021年に躍進しそうなサービス、ブランド 20選

国内各地でコロナウイルス流行による緊急事態宣言が発表されたり、アメリカで連邦議会議事堂が襲撃されたりと、新年早々暗いニュースが目立つ2021年。生活者の価値観も大きく変化していき、多くの企業やサービスが岐路に立たされています。

私たちNEWPEACEも、企業やサービスからのリブランディングや新規事業の相談に応えることが多くなってきました。また、創業当初より掲げてきた「20世紀的システムから人々を解放し、多様性が爆発する社会をつくる。」というビジョンの実現に向け、パートナー企業と社会問題の解決に向けたビジョニング(※)も進めています。

(※)ビジョニングとは
目指す社会像(VISION)を宣言し、それを実現するために一貫したアクション(ING)を重ねていくことで、あらゆるステークホルダーを共犯関係にしていく方法論のこと。

一カ月先すら見通しが立たないこの時代ですが、創業当初より旧態依然の社会からの脱却を目指してきたNEWPEACEメンバーなら、激変する時代にチャンスを見出している企業や組織などにもアンテナを張っているのでは? 

ということで、今回はNEWPEACEのカンパニーであるcomcomやREING、6curry、thinktank、Visioning Firm、それぞれのメンバー9名に、今年躍進しそうなサービスやブランドを紹介してもらいました!


(1)ブランドデザイナーのYOPPYが選んだサービス

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YOPPY 6curryのブランドデザイナー
1988年鳥取県生まれ。2015年4月よりNEWPEACEの立ち上げに参画。ロゴ・WEB・グラフィック・空間と、領域に囚われないブランディングでNagatachoGRiDやシェアリングエコノミーなどに携わる。現在は6curryのブランドデザイナーとして、キッチンで必要なツール(POPなど)のデザインによる体験改善と、ブランド全体(人格・テンション・思考回路・キャラクター・使う言葉・見た目の総合デザイン品質管理)のデザインを担当している。社外でもSHEのブランドリニューアルやデザイン講座の講師をするなど、活躍の幅を拡げる。

選んだポイント:
今回はデザイン目線で気になるサービスを2つ選びました。どちらも私自身愛用していて、日常のもやもやをプラスにしてくれたり、自分と向き合う時間を大切にしてくれるサービスです。


1.ILLUMINATE

ILLUMINATEは「誰もが自分らしく生きるための選択肢を照らしたい」という願いからハヤカワ五味ちゃんが立ち上げたフェムテックブランド。LINE連動型の生理日管理・予測サービスを始め、昨年8月には生理周期に着目した飲み分けサプリメント「チケットサプリ」を展開しています。

チケットサプリは生理期間・低体温期・高体温期それぞれの時期に合わせて3種類飲むことで、サイクルによる心身のゆらぎを整えてくれます。私自身も愛用していて、飲んでいなかったときよりも自分が自分らしくいられるのですが、何より気に入っているのは、そのデザイン。派手な文字や色を使った情報量満載パッケージではなく、シンプルに仕上がっているから、どの部屋に置いても違和感なく溶け込みます。

毎日飲むサプリだからこそ、お気に入りの服やバッグに入れて持ち歩くときにもちょっと心が高まるような、使うときに気持ちをプラスにしてくれるデザインが大事だと思っています。フェムテックブランドとして、今後の展開も楽しみにしています。


2.muute

muuteは、AIが思考と感情を分析してフィードバックしてくれるジャーナリング・アプリ(現在iPhoneアプリのみ、Android開発中)。Twitterのタイムラインで流れてきて、UIデザインのかわいさにきゅんときて始めました。本当にどのページもUIがかわいい…! 色使いも最高です。

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このアプリでは、好きなタイミングでその時の気持ちなどを投稿するのですが、まず文章を書く前にどんな気持ちなのか、そして何について考えているのかをそれぞれ3つずつ選びます。すると、自分が日々どんな感情でいることが多いのか、何を考えているのかをAIが分析して可視化してくれるんです。

また、muuteはただ日記を記録するだけでなく『Weekly Letter』という自分のインサイトをまとめたレポートを届けてくれます。このレポートが『しいたけ占い』みたいに「また今週も頑張ろう!」と元気をもらえる内容なのですが、生年月日などから未来を予言する占いとはアプローチが異なり、自分で紡ぎ出した言葉や実際の感情から分析した結果を解説しているから、説得力があります。私はこのレポートを見て、さらに自分の内面と向き合ったり、明日これを意識して過ごしてみようかなとヒントにしたりしています。

AIにたくさん情報量を与えないとその分レポートの内容が薄くなってしまうので、そのレポートを読みたいからちゃんと記録する、と続けるモチベーションにもつながっています。1年どんなリズムで過ごしているのか、年間で通して見るのが楽しみにしながら、頑張って続けたいと思います。


(2)ブランドプロデューサーのもりゆかが選んだサービス

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もりゆか  6curryのブランドプロデューサー
1988年夏生まれ。飲食店コミュニティ「6curry」の企画、運営を担当。得意領域が明確なチームの中で、こぼれ出たあれこれも拾っている。

選んだポイント:
2020年は、多くの方の生活や価値観に影響を与える出来事がありました。その中でも、個人的には、人や地域とのつながり、自分との向き合いに注目しています。


3.下北沢BONUS TRACK

BONUS TRACKは、下北沢駅と世田谷代田駅の間にある商業施設です。小田急電鉄さんが新しく開発した「下北線路街」のエリアにあり、13軒の表情豊かなお店が入っています。テーマやコンセプトで区切られたお店は、買いたいモノはもちろん、場所自体が目的になります。フラッと立ち寄った際に出会う商品や人、イベント。いずれもツボにハマりやすく、毎度の新しい出会いが新鮮で面白いです。

BONUS TRACKは、お店と人のつながりだけでなく、人と地域のつながりも作っています。東京という街はなかなか地縁を作りづらい。家族の次に近くにいるのは住まいが近くの人たちなはずなのに、その人たちのことを何も知らない。お店にも詳しくならない。BONUS TRACKは、そういった「地域の人たち」にも開かれています。ちょっと散歩していたご夫婦が立ち寄ったり、子供を連れてご飯に行ったり。敷居が低く、素の状態を受け入れるような懐の広さがあり、そこで何度か顔を合わせているうちにコミュニケーションも生まれていきます。今年も自由な移動がしづらい中で、そういった地に根付いた小売店や飲食店が、人と地域の縁をつくるきっかけになると思います。


4.FutureMe, FutureUs

Future Me, Future Usは、学校教育とは別の学びの場としてつくられたリアルプロジェクトです。参加する子供たちは、人間形成に関わる幅広い分野から自分でテーマを選定し、自ら問を見つけ、答えをつくり、人に伝わる形に仕上げていきます。

ただの学びで終わらせるのではなく、プロのクリエイターに見てもらったり、展示会などのアウトプットまで行っています。今は子供向けのサービスですが、今後、大人向けのこういったサービスや機会も増えるのではないかと思っています。

行動範囲を制限されても、知的好奇心はいくらでも広げていけます。また、幅広い機会が転がっている今だからこそ、一つの分野を決めて探究していくことに価値があると思います。何を選ぶかがその人の人生のプロセスでもあり、その時点の結果のようにも思えて、とても興味があります!


(3)ブランドマネージャーの木下真紀が選んだサービス

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木下真紀 ONFAddのマネージャー
“XX of no fixed address(住所不定)” をコンセプトに、地域や分野に囚われないコラボレーションを展開するアーティストコミュニティONFAdd(オンファッド)のロジスティクスから会計周りまで、総合的なマネジメントを行なっている。国内外問わず多様なアーティストとともに独自のプロダクトづくりや、ビジュアルや空間プロデュースなど、ジャンルにとらわれない世界観づくりを展開中。

選んだポイント:
2020年はファッション業界の中でも「サステナビリティ」の意識が高まる一年となったので、今回は、特にものづくりの姿勢から感じるサステナビリティが印象的なブランドを紹介します。


5.GALLERY DEPT.

GALLERY DEPT.は、創立者でデザイナーのJosue Thomasによる、LAを拠点とするユニセックスブランドです。彼らの哲学は「協力」「創造」「反逆」。そのブランドのゴールは、品質や芸術性を損なうことなく完全なアートピースをつくることです。

同ブランドは世の中の小さな変化に着目し、RE-PURPOSES(再利用)とRE-IMAGINE(再構築)を掲げながら、自分たちで様々な加工を施して、古着をアップサイクルした新たなアイテムを生み出しています。彼が長年にわたり集めてきた人種差別に関する新聞や雑誌の切り抜きをひとつにまとめたグラフィック『Stop Being Racist』をプリントしたTシャツや、ミリタリーバッグから作られたバックパックと彼の母親がよく行なっていたタイダイ染め加工を組み合わせるなど、彼らのアートピースには彼ら自身が過ごした時間と強いメッセージが込められています。

NIKE SHOPから依頼を受けて展示用の作品を手掛けているほか、現在ではChromeheartsやOff-Whiteのヴァージル・アブローとの共作なども発表しています。


6.KAPITAL

KAPITALは、岡山県倉敷市児島で創業したアパレルブランドです。前身はジーンズが有名な縫製工場でした。ワークウェアやミリタリーアイテムなどのカジュアルなアイテムを展開しており、独特なシルエットや経年変化を再現する高度な加工技術、ペーズリー柄やスマイルマークなどをあしらったポップなデザインが特徴です。

もともとあったものをミックスさせて現代風に仕上げる彼らのクリエーションには、「温故知新」の精神が流れています。その姿勢は、アイテム自体はもちろんのこと、骨董品と一緒に陳列させる商品の見せ方や、瀬戸内海を走っていた和船で作られた什器、元々廃館になっていた旧図書館と旧公民館を改装して作られた店舗兼製造工場などにも現れており、挙げ始めるとキリがないくらいアウトプットが幅広いです。

企画生産から販売まで一貫して自分たちで手がけられた彼らのアイテムはTravis Scottなどのアーティストやその他様々な著名デザイナーが着用しており、海外への広がりにも勢いがあります。


(4) カルチャー&コミュニティ 染谷英輝が選んだサービス

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染谷英輝 カルチャー&コミュニティ専任者
1985年、千葉県生まれ。明治大学卒業後、ソニー・ミュージックエンタテインメントへ入社。企画制作業務として、ソニー製品の宣伝業務を経験。グループ内外のエンタメ系企業を中心に広告業務全般やレコード会社での楽曲制作、アーティストプロモーション、マネジメント業務に従事。2018年、NEWPEACEへ参画。現在、「カルチャー&コミュニティ」という新部署にて、カルチャーの醸成とその浸透のための組織づくりを行っている。また会社に関わるメンバーの広がりをコミュニティと捉え、世の中をこうしたいという「ビジョン」を掲げる仲間にとって必要なプラットフォームとすべく、活性化を図っている。

選んだポイント:
コミュニティ作りやカルチャー醸成の仕組み作りがうまい企業やブランド、リアル店舗に注目しています。会社のカルチャーやコアバリューは、具体的なものがあるわけでなく、無形になりやすい。だからこそ、誰が聞いても同じイメージを持てるような表現をしていくことはとても重要で、それは言葉だけでなく、視覚的な要素や味覚にも訴えることで解像度が上がっていくのだと思います。


7.Goodpatch

Goodpatchは、カルチャー作りとその浸透の仕組みについて、NEWPEACEがお手本にしているデザイン会社です。一度は組織崩壊したところから反省を活かして、みんなとともに作り上げたストーリーがあり、そこに共感しています。

カルチャーがしっかり伝わってくるサイト作りも、とても勉強になります。インタビュー形式で内部の人間の声を聞くことができ、サイトを見るだけでも顔と社風がわかる。「なぜそれを大切にしているのか、どういう背景や想いでそれらが存在しているのか」が伝わってきます。記録すること、発信すること。これは、現在弊社でも大事にして取り組んでいることです。いつしか「NEWPEACEってイケてるよねー」と何気ない日常会話で出てくるくらいになることが目標です。


8.ポモナファーム

ポモナファームは、農業生産法人ベンチャーです。私自身が千葉の農家出身ということもあり、実家の農地はなんとかしなければいけないし、なんとかしたいと思っていること。ポモナファームはハウス栽培を軸に、低エネルギーコスト、超節水型、排液ゼロという独自の環境配慮型の農業技術を活用して高品質野菜の生産を行なっています。

費用もエネルギーも抑えることができて、環境にも優しい。従来より少ない水量で栽培できるので、水の少ない地域でも導入しやすい。ましてや、それでつくられた作物がうまい! 特にトマトは絶品でした。友人の繋がりで代表の豊永さんと知り合うことができたので、近い将来、共に仕事をしたいと思っています。


9.ANTCICADA

ANTICADAは、「コオロギラーメン/地球少年」でメディアでもおなじみの篠原くんが行っている、昆虫食レストランです。彼と話していると、ピュアで力強い熱量がビシバシ伝わってきて、いつも刺激になります。彼らは間違いなく次世代の価値観を作り、新しい日常を作る人たちです。

食への探究心はすなわち生きることであり、それは同時に、感謝することである。地球に感謝している彼らに共感するポイントが多いです。浅草橋から程近い立地。建設前から足を運んで、応援しています。


10.ドリフターズスタンド

ドリフターズスタンドは、立ち飲みクラフトビール店・兼・アウトドアセレクトショップ。水木金の夜のみと限られた営業日ですが、戸越銀座の雑居ビルの2F、夜な夜なクラフトビール好きと山を愛する人たちで盛り上がっています。個人的にお酒と山が好きだから紹介しているのではなく、同店のコミュニティ形成の速度が異様に早いのと、熱量が高い常連客が多いことに注目しています。

お客さんが持ち込みでフリマをやったり、手作りのワラーチ(走れる草履みたいなもの)を採寸して作成するワークショップを開いたりもしていて、お客さんとお店の人を混ぜる仕組みがある。まさに6curryのMIX要素も感じます。

お客さんが根っこの部分で共通する大切なものを持っているだけで、初対面同士でもすぐに打ち解けあえるし、一定の信頼感が生まれる。このことは組織のカルチャー醸成を考える上でも非常に参考になります。



(5)プロダクトマネージャーのひぐちなおやが選んだサービス

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ひぐちなおや comcomのプロダクトマネージャー
コミュニティづくりをデータやテクノロジーの側面からサポートするツール「comcom」の開発を担当するほか、NEWPEACEにソフトウェア開発者の働き方を導入するなど、プロダクト制作だけに留まらない活動をしている。

選んだポイント:
「ハブ」の役割を果たすサービスに注目しています。3-4年以上前からマーケティング・プラットフォームの分野では、「データのみを統合し、各ツールは各企業が良いものを選択し続ける」ことをサポートするツールが注目されていました。固定されたツールとの組み合わせではなく、レゴブロックのように自由に組み替えていけることを目指す柔軟なハブ。COVIDの影響もあり、これらの需要が加速していく予感がしています。分散化を認めつつ、ゆるやかな連帯を複層的に構築するのは「コミュニティ型ネットワーク」の妙だと思うので、もっともっと発展してほしいと思っています。そして、僕らも実店舗向けのツールを作っていますので、ぜひ興味ある方はお声がけください!


11.Segment 

Segmentは、様々なプラットフォームやSaaSに分散しているカスタマーデータを「いい感じ」にまとめてくれるサービスです。2020年にTwillioに40億ドル近くで買収されています。Segment connectのAPIは優秀で、各企業が自分たちに適した、自由なデータパイプラインを高速で作れるそうです。弊社でも導入したいと考えています。


12.Profitwell

Profitwellは、サブスクリプション / SaaSのRevenue operationを最適化するためのダッシュボードツール。最近はセッションやファネルでの分析ではなく、churn / retention rateなど、従来とは違う観点での分析やダッシュボードが求められています。Profitwellは、各種サービスのデータを連携するだけで、扱いやすいダッシュボードを自動的に作ってくれます。利益目標を設定すると、それに対しての進捗をちゃんと出してくれるので、フォーカスポイントが決めやすくなると思います。


13.Fivestars 

Fivestarsは、小売店向けのマーケティング支援プラットフォームです。独自のPayment用の製品やPOSシステムとの統合、そしてFivestars会員(6000万人)の幅広いネットワークにパーソナライズしたメッセージを届けるマーケティングオートメーションなどを提供しています。

お店ごとの顧客データベースの作成はもちろん、それを適正に活用して、他のお店の顧客を促してくれます。単一プロダクトに集中しがちな日本市場ではどこまで出番があるかわかりませんが、極めて合理的な仕組みです。分散した都市をつなぐ道路とナイスな案内人の両方を整備していてかっこいいと思いました。


(6)プロデューサーの増沢 諒が選んだサービス

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増沢 諒 NEWPEACE thinktankのプロデューサー
中央官庁や地方自治体、財団・国際機関のパートナーとして、リサーチ・課題抽出・戦略策定・実制作・PR/GRを総合的にプロデュースしている。 NEWPEACE thinktankでは「官民の役割分担を融合させ、社会を変えていく」というビジョンを掲げ、行政・公的機関に寄り添い、単なる「発注ー受注関係」よりも深い共創関係を構築。「官民融合」で課題の解決とビジョン策定、企画実行を行うことを目指している。

選んだポイント:
コロナ禍によって例年よりも政治・行政に注目が集まった2020年。布マスクの配布やGo Toの中止など政府が迷走する中で、スピーディーに対策を打っていた自治体に注目が集まりました。今年の活躍が注目される自治体を紹介します。



14.茨城県つくば市/市長:五十嵐立青氏(42歳)

筑波大学やJAXAなどがあり、科学技術・研究学園都市として有名なつくば市。つくば市がほこる研究施設やスタートアップと手を組み、様々な実証実験を進めています。五十嵐市長は38歳で初当選し、副市長には元財務官僚で若干26歳(当時)の毛塚幹人氏が就任したことでも注目されています。デジタル庁発足で「行政のDX化」が話題になる前から、行政の業務のRPA (Robotic Process Automation。定型業務の自動化)を日本で初めて行うなど、先進的な取り組みが多いのも特徴。

コロナ禍では、インスタで飲食店を応援するキャンペーン「#tsukubae」を企画するなど、スピード感だけではなくセンスも良いです。五十嵐市長は昨年10月に2回目の当選を果たし、これからの4年間の手腕にも期待できます。


15.大阪府四條畷市/市長:東修平氏(32歳)

市長の東氏は日本最年少(初当選時は28歳)。エン・ジャパンを使い「副市長」の公募を行ったことでも有名です。公募の結果、1,700名程から選ばれた元リクルート/スーモマガジン編集長の林有理氏の活躍も目覚ましく、彼女は日経ウーマンオブザイヤー2020を受賞しています。

また、四條畷市は「日本一前向きな市役所」を目指し、職員の働き方改革や業務改善を進め、大きな成果を生み出し、Work Story Award2019を受賞。職員の採用面談を日本で初めてオンライン化したり、住民票をオンラインで請求できたり、LINEを使って要望を伝えられたりと、住民と市役所職員双方にメリットのある改革を進めています。

コロナの10万円給付の際には市長自らがnoteで「なぜ10万円給付に時間がかかるのか」を説明し、注目されていました。東市長は21年1月に2回目の選挙が予定されており、まだまだ若く、今後も四條畷市が大きく変わっていくと期待できます。


16.兵庫県神戸市/市長:久元喜造氏(66歳)

「官民の分断」が問題視される中、神戸市は「官民連携」のトップランナーです。企業と神戸市役所をつなぐ専門部署「つなぐラボ」をはじめ、「500 Startups」と連携したアクセラレーションプログラムなど、市役所が積極的に企業・市民とつながろうとしています。

民間人を登用する姿勢にも積極的で、自前でクリエイティブディレクターを2名雇用していることも、自治体としては珍しいです。そのほか、神戸市のオープンデータ活用やスタートアップ支援を担当するCTO、最近では「副業OK」「リモートOK」「月1勤務OK」という前代未聞の条件で広報/PR人材を40名も募集しました。新しい官民連携の兆しが期待される自治体です。


(7)REING代表/クリエイティブディレクターの大谷明日香が選んだサービス

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大谷明日香 REING代表/クリエイティブディレクター「多様な個のあり方が祝福される世界を」をビジョンに掲げ、「心地よい自分」を体現していくためのプロダクトやクリエイティブ開発を行う。主にジェンダー・サステナビリティといったテーマを軸に、多様な視点を持つクリエイターと共にプロダクト開発やコンテンツ開発、コミュニティの運営、企業との協業プロジェクトを行っている。

選んだポイント:
近年、大量生産・大量消費が正解とされてきたこれまでの世界のあり方に疑問を投げかける形で、「売る」という目的が最優先ではなく「誰に、どんな形で寄り添いたいか」という思想を軸に行動し、繋がれるブランドが増えてきました。2020年は日本でもフェムテック市場も開拓され始め、パッションをひしと感じるブランドを見つける度、私自身ワクワクしています。REINGでは現在「心とからだが心地よいセルフケア」にフォーカスし商品開発をしているのですが、同じような目線で既存のあり方への問いかけからマーケットにアプローチし、クリエイティブやテックの力で業界のイメージさえも変えようとしているブランドを紹介します。


17.Lovability Condoms

Lovability Condomsは、「Carry condoms. Carry Confidence.」を掲げ、女性が恥ずかしさを感じずに持ち歩けるコンドームやセクシャルヘルス関連のプロダクトを展開しています。同ブランドとはチームでのマーケットリサーチ時に出会い、プロダクトのユニークさ、デザインやコミュニケーションに魅了されました。

日本のコンドームは主に「〇.〇〇mm」など薄さがパッケージ全面に掲げられており、裏面には「男性向け避妊具」と書かれていることが多いと思います。(日本では、グラマラスバタフライが“女性向け”とされていますが、結構パッケージイメージの強さはありますね)薄さなど使用時の快感や機能面にフォーカスされがちであったり、デザインがなかなかアップデートされてこず、特に女性の買い辛さや持ち歩くことへの偏見など、課題が大きな業界だと感じています。

創業者のティファニー・ゲイネスは「女性が気軽にセックスの途中にコンドームを取り出して、相手の男性につけてと言えるような、女性の味方になるようなコンドームを作りたかった」と語っています。また、プロダクトを使うことだけではなく、パートナー同士での会話が生まれることが最も重要だとも言いました。

昨年、REINGでフェムテック専門のプロダクトを取り扱うfermataさんとコラボレーションストアを展開した際、友人たちが「SEXについて悩んでいたことを、こんなにオープンに話していいとは思っていなかった」と話してくれたことがありました。会話が生まれるブランド、という発想が素敵です。

海外のセクシャルヘルス業界は進み始めており、coconusustainといったブランドもデザイン性が高くコミュニケーションが素晴らしいのですが、Lovability Condomsはお風呂で使うプレジャーアイテムなどユニークな商品や視点の斬新さで、新しい発見やそもそもの楽しさをもたらしてくれるので、個人的に注目しています。


18.Ohmibod

OhMiBodは、スキ・ダンハムとブライアン・ダンハムのカップルによって創業され、カップルのセックスライフや、女性のセルフプレジャー用のアイテムを展開しているブランドです。Refynary29では「The most inovative sex toys of the decades」と称されました。「SEXという体験自体を変える」という視点に注目しています。

「音を楽しむようにSEXを楽しむ」というコンセプトのもと、音楽に併せて動くプレジャーアイテムなど様々なラインナップがあり、最新版は遠隔で操作ができ、離れていてもカップルで楽しめます。プロダクトデザインを純粋にupdateしているというよりも、体験自体のイメージや楽しみ方を根本から変えようとしており、セックスレスやセルフプレジャーへの偏見といった、性生活に関する課題についてもアプローチできる可能性がすごく大きいなと感じています。

また、コロナと共に生きていかなければならない時代に突入した私たちにとって、スキンシップやセクシャルコミュニケーションのあり方も見直していく必要が出てくるのではと思っており、テックの力で性へのアプローチができるのは面白いなと。日本でもいつか家電コーナーに置かれる日がくることを楽しみにしています。



(8)プロデューサー/エディターのユリ・アボが選んだサービス

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ユリ・アボ REINGのプロデューサー / エディター
ジェンダー課題に焦点をあてたオリジナルプロジェクトやメディアコンテンツの企画運営を担当。雑誌『IWAKAN』の編集者としても活動中。事業を通じて、二元論にとらわれない個と美しさのあり方を探っている。

選んだポイント:
美しさにもニューノーマル。生まれ持った属性や正解に閉じ込められない美しさにアプローチしているブランドに日々、注目しています。


19.the Underargument 

the Underargumentは、パリとロンドンを拠点とするアンダーウェアブランドです。'You are more than a body'(あなたには、あなたの体以上の価値がある)をテーマに「アンチ・キャスティング」という手法を掲げ、モデルの容姿は一切見ずに、送られてきたエッセイだけでキャスティングを行うポリシーを持っています。

エッセイには様々なテーマが設けられており、アイデンティティの問題から愛や失敗というトピックまで。個人的な体験をエッセイに綴り、それを他者に共有する心の準備ができていると見受けられる人々を採用しています。選考過程で応募者の写真を見ることも、サイズを確認することも一切ないそうです。

性別・人種・年齢・体型を問わず多様な人々を起用することの意義を感じながらも、一方で多様性広告の「お決まり感」も気になってきた昨今。創始者のマイナ・シセ(Maïna Cissé)は「モデルらしからぬ容姿を持つ人やマイノリティを起用することも、結局は見た目で判断していることに変わりはない。容姿や体の形でその人の価値が決められてしまうのはとても危険」と語ります。

現在は週に約50件の応募があり、4~6週間ごとに撮影を行っているとのこと。ブランドが立ち上がった2018年当初は10種類のサイズ展開から始まりましたが、このキャスティング手法を続ける過程で、今では40種類以上のサイズを持ち、結果的に豊富なサイズ展開にも役立っているそうです。

体型や容姿への注目を完全にストップさせ、ブランドが「あなたは体以上の存在であり、あなたのストーリーに価値がある」と一貫して伝え続けているところが素晴らしいなぁと思うのです。多様性の表現は、ビジュアルの時代からストーリーの時代に変わっていくのかもしれません。


(9)クリエイティブディレクターの田中佳佑が選んだサービス

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田中佳佑 VISIONING FIRMのプランナー/クリエイティブディレクター
1988年、神奈川生まれ。広告会社にてPRプランナーとして、企業や行政のキャンペーン/プロモーション企画とPR設計に携わる。2015年10月ニューピースに入社後、企画からクリエイティブ、そしてPRまでをトータル・ディレクションするスタイルで数々のブランド・サービスのコミュニケーション施策を担当。主な案件はNOREL「マイカー・トライアル」THEO「お金の健康診断」「OUR HISTORY2016→2020」福岡市「#PowerNap」DeNA「別冊DeNA」JT「プルハウス」など。

選んだポイント:
コロナの影響もあり、去年から定期を持たなくなったけれど、仕事をする上で「移動」をゼロにすることはできません。今年もそのテーマは変わらないと思い「移動」に関するサービスから選びました。


20.Whim

whimは、2017年に誕生したフィンランド発の「移動サブクスリプション」です。電車、タクシー、カーシェア、シェアサイクル等、あらゆる移動手段が定額で使え、アプリ内で支払えます。

アプリのマップ上で行先をタップすれば、様々な手段での行き方が表示され、気分や時間に応じてチョイスが可能。私たちの「移動」をどこまでも直感的なものに変えてくれます。まさに究極の定期券じゃないでしょうか。

whimはMaaS(Mobility as a Service)界隈ではあまりにも有名なサービスですが、2020年12月より、ようやく日本でも実験的に導入され始めました。「移動」にも意味と責任が問われた2020年。自分にとってベストな移動をどこまでもフラットかつ気軽に手に入れられるwhimは、行動を活発化し、仕事や人生の可能性を広げてくれる気がします。

本サービスがこれから日本でどんな展開をみせるか、そしてどうにか弊社でも定期券代わりに導入されないものか、良いニュースを待つばかりです。



以上、NEWPEACEメンバーが選んだ2021年に躍進しそうなサービスやブランド20選をお届けしました! カンパニーによって全く異なる活動をしているNEWPEACEの特色が、顕著に出る結果となったのではないでしょうか。

激動の2021年も始まったばかり。答え合わせはまだ先になりますが、メンバーが選んだ企業やサービスが活躍することを、心より願っております。

そしてNEWPEACEの活動にもしも興味を持ったら、ぜひご連絡ください! 



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NEWPEACEは、事業やコミュニケーションのための方法論であるVISIONING®︎を武器に、新たな社会文脈を創り出していく企画集団です。幅広い領域の経営者や社会的なリーダーと組み、ビジョンづくり・ソーシャルアクションを仕掛けています。mail:info@newpeace.jp