月刊想造楽工vol.30「インクルーシブって何だろう」
こんにちは!副班長のみきです!
気が付けば2月も中旬・・・。え、この前年越ししたばっかなのに・・・?
本当に時が経つのは早いものです。
さてさて前回のnoteでお知らせした「はちおうじおやこ小学校」無事に終了いたしました!!
今回はその「はちおうじおやこ小学校」のレポをお届けしたいと思います。
おやこ小学校って?
この記事から読んでいただいてる方はおやこ小学校ってなんぞや・・・?と思う方が多くいらっしゃるかと思います。
ひとことで言うと、小学生とその親御さんが「同じクラスの小学生」になってもらうというイベントです。
ほほーう、分かったような、分からないような・・・
だと思うので(笑)、ぜひ前回の記事をお読みいただけますと幸いです。
おやこ小とは何ぞや、これまでのおやこ小について、今回のはちおうじおやこ小をやることになった経緯等々を班長よりこが綴っております。
はちおうじおやこ小開幕!
授業内容
今回の授業内容は
というラインナップ。
私副班長みきが参加したのは3時間目と4時間目なのですが、全ての授業で気付きや驚き、笑い、喜び、感動がたくさんあったと聞いています。
ひとつひとつ振り返っていきたいところですが、今回のnoteは私が感じたことを綴りたいと思います。
with 想造楽工の挑戦
今回のおやこ小の一番の特徴は、想造楽工とのコラボレーション。
想造楽工とは?はこちらの記事をお読みいただけたら嬉しいです。
想造楽工とのコラボレということで、今回のおやこ小では普段一緒に絵を描くお仕事をしている八王子市のパートナー施設、就労継続支援B型事業所しあわせのたねの利用者さんにエプロンズというお手伝い役を担ってもらいました。
そこで大活躍してくれたのが、想造楽工のイラストレーターとして3年以上一緒にお仕事をしている渡邉慶一くん。
おしゃべり大好き、人が大好きな渡邉くん、大ハッスル!!
はじめは初回のみの参加予定でしたが、初回がとっても楽しかったようで最終的には全日参加してくれました!
はちおうじおやこ小での気付き
最高のムードメーカー
初めましての方が多く、ちょっと緊張感がある中で自己紹介からスタート。
担任YORIKO、講師のももにゃん先生、エプロンズと自己紹介していく中で、渡邉くんは私みきの紹介までも自分からしてくれました。
緊張していた空気が、渡邉くんによってちょっとゆるっと。
少し緊張の糸がほどけた印象でした。
さらにクイズのアクティビティ(2番目に好きな食べ物を当てるゲーム)でも率先して楽しみ、盛り上げてくれました。
知らない人の中で手を挙げて発言をするって、ちょっと勇気がいることな気もしますが、渡邉くんが切込み隊長となり、全力で楽しんで盛り上げてくれました。
空気って良くも悪くも伝染するものだと思うのですが、このときは渡邉くんが作る「楽しい空気」「ポジティブな空気」が広がって、部屋全体がいい感じの空気が充満していたように思います。
自然なやりとりがあちらこちらで
そして今回のおやこ小で期待していたさまざまな属性の人たちが「自然に交流すること」。
いろんな人が一緒の空間にいて、自然にやりとりが生まれ、一緒に空気を作っていられること。
そんな空間を期待していたのですが、これがまぁ期待以上!!
たくさんのやりとりが生まれました。
1時間目の算数の授業「おやこで駄菓子屋さんをやろう」ではエプロンズは駄菓子問屋となって、お手伝いをしてくれました。(私は参加できなかったのですが・・・)
この日は渡邉くんの他にもしあわせのたねから品川久美さん、安東ゆうかさんもご家族さんと参加してくれました。
みんなそれぞれ頑張ってくれて、とても楽しんでくれました。
そして3時間目には役者さんとなって、デモンストレーションを。
駄菓子問屋さんや役者さんとしてしっかり役割を全うしてくれ、ご参加くださったご家族と自然なやり取りがたくさん生まれました。
きっと普段はなかなか関わることがない人たち(ご家族同士・講師の方・エプロンズ)が自然に関わり、楽しく過ごしてるなんて、これは個人的には大変な感動もので、とってもハッピーな空間でした。
持ち味を生かした役割をもって交わること
おやこ小4日間を通し、大切にしていたことは“それぞれが持ち味を発揮できる役割をもったうえで、関わり合うこと”でした。
いろいろな人が同じ空間にいてそれぞれの時間を過ごすだけではなく、役割・仕事をもって関わり合えたらなんだかとってもハッピーな気がします。
誰だって誰かの役に立てたらきっと嬉しいし、一緒に笑っていられたら嬉しい。
しかもその役割が、自分が楽しいと思えるようなことだったらさらに嬉しい!
そんな嬉しいの相乗効果が今回のおやこ小では実現できたと感じています。
インクルーシブという言葉が出てきて久しいですが、実行するにはなかなかに難しいのも現実で・・・・・・
ただ今回のおやこ小では想造楽工として、インクルーシブのひとつの形を体現することができたのではないかなぁと思います。
ちょっと思い出話になりますが、私が想造楽工を知ったのが八王子オクトーレのクリスマス装飾でした。
ここはフリースペースだったのですが、高校生カップルがここで休憩しながらニコニコ楽しそうに過ごしている様子にとっても感動したのを覚えています。
役割を通して自然に交流(この場合は絵を通しての間接的な交流になりますが)をしていて、ハッピーな空間を作りだしている、いい空気が満ちていることがとても嬉しかったんですよねぇ。
今回のおやこ小は、このときの気持ちを思い出しました。
クリスマス装飾では絵を描くのが好きで素敵な絵を生み出すみつきくんがイラストレーター、今回のおやこ小だったら人が大好きでポジティブな空気を作り出す渡邉くんがエプロンズという役割をもって、他の人と関わり合いをもっている。
何より関わっている人がみんな笑顔で楽しんでいるのが最高です。
今回発見した想造楽工としてのインクルーシブのひとつの形、「持ち味を発揮できる役割をもって自然に関わり合うこと」が、ニューモアの目指すそれぞれいる場所に、やわらなかな自然光が当たる情景に繋がっているのではないかと思います。
おやこ小with想造楽工の第1回、満を持しての挑戦でしたが、挑戦して本当によかった!!
まだまだたくさんの可能性をひしひしと感じています。
大変ありがたいことに「ぜひまた参加したい!」というお声をたくさんいただいておりますので、これからも続けていきたいと思っております。
たくさんの方にあの空間を体験してもらいたいなぁ。
それでは第2回はちおうじおやこ小学校もお楽しみに!
私も今からワクワクしてます!!
Photo by Ryoma Suzuki, Riku Yamamoto
文責:こんどうみき(想造楽工副班長)