見出し画像

第87話・未来から来たおっさんと、これからの作戦会議をすることになった。

※この記事の経緯


よっしゃ、ほなこれから、作戦会議しよか。

ただその前に、まず最初に話ときたいことがあるんや。

俺がなんで、16歳のお前にメッセージを届けに来たのか。

10歳でも、15歳でも、18歳でもない、16歳のお前の目の前に現れた理由から説明しときたいねん。

お前はまだ、明確な実感はないかも知らんけど、薄々は感じてきてるはずや。家庭環境に不穏な空気感があることを。

親が不仲で、喧嘩が絶えない毎日になってきている。
それを感じながら嫌気がさしてるやろ。

それで、や。

今後の展開も、教えといたるわ。まあ、安心して聞けよ。
焦らすのもなんやから、結論から言うで。

これからお前の家庭は・・・

「もっと酷なるで」

これは言い間違いやない。残念ながらどんどんエスカレートして、酷くなっていくねん。もう、最悪の地獄絵図や。

脅すつもりはないねんけど、これが事実としてやってくる未来や。
今はまだ、淡い期待を持ってるやろ。

「親がもっと、仲良くなってくれたらな・・・。」

そんな希望的観測は、見事に崩れ去る。だから、これからの両親にあんまり期待するな。その期待は絶対に裏切られる形になるから。

ただ、もっともっと未来の時間軸に行ったら、両親は仲良くなっている。問題になってたことも解決して、お前も親と仲良くしてる未来がちゃんとやってくるわ。

今のお前には、想像もできへんやろうけど、これは揺るぎない事実なんや。

ただ、そうなるまでには、かなり長い年月を要することになるねん。辛くてもがきながら生きる日々が、いつ終わるねんっていうほどしばらく続いてしまう。

どうや?

この話を聞いて、自分のこれからに、がっかりしたか?

でも、安心せえ。

「未来が具体的に見えていたら、今やるべきことも具体的に見えるねん。」

今のままのお前やったら、未来が見えずに具体的に何をすればいいかも分からんままに右往左往し続けながら、望まない現実を長いこと引きずることになってしまうんや。

でも、俺が未来からやってきたから、そこは安心せえ。

学校でも教えてもらわれへんかった「具体的な未来を想定して今を生きる」という個別レッスンを、これからお前にやったるからな。

お前の専属コーチになるために未来からやってきたって、最初に言うたやろ。来るべくして来る【最悪の未来に対して】これから一緒に備えていこや。

まあそもそも、最悪の未来に対して備えるって、夢も希望もなくて、一切ワクワクせえへん話やろな。ほんまはもっと、周りとおんなじようにしたいやかもな。

もっと目を輝かせて、夢や希望を追いかけて、キラキラした世界に行きたいとは思うんやで。

ただな、それを追いかけても、お前にとっては良くないねん。

周りは周り、お前はお前や。らしくないことしても、長続きせえへんし、輝かしく見えるような夢や希望は時として、本来の自分を見失う諸刃の剣にもなるんや。

それを実際に俺は、痛いほど経験してきた。

せやからな、今のうちに現実的で地に足がつくような発想を起点にして、着々とお前にとっての本来の幸せを積み上げていって欲しいねん。

他人が羨む幸せ像やなくて、お前が求める幸せをや。

俺がお前の専属コーチとしてやったきたのは、お前の幸せを、お前がちゃんとブレずにいつまでも意識できるように、心に軸を持った自分作りを今のうちから行っていくことも目的の一つやからな。

そのためにこれから、作戦会議をするで。

お前が大人になる、成人する前に、先に身につけといて欲しいことがあるねん。それが、お前の本気を引き出す7つの習慣についてや。

他人に本気を引き出してもらうんやなくて、自分で引き出すための習慣やぞ。常に常に自分をリソースにして強く生きるための習慣や。

今お前は、社会に絶望し、親にも不信感を抱き、絶望的な高校生活を送ってるかもしらん。

それは一見、不幸のどん底のように思えるねんけどな。
裏を返せば「最高の幸せを手にする絶好のチャンス」なんやで。

今の状況をネガティブに捉えるんやなくて、今の状況のポジティブな活かし方を考える。

この発想が、お前の人生を激変させる肝になるんや。

何もかもが揃っている最高の状態で最高の結果を出せても、それ普通やろ。

でもな。

何もかもが揃っていない最悪の状況下で、逆にお前が最高のパフォーマンスを出せるようになったらどうや?

考えてみただけでも、そんな自分がおもろないか。

それができたら、どんな最悪な状況やったとしても、お前自身はいつでも最高でいられるんや。

その力を、今から身につけといて欲しいねん。

まあ、ほっといてもお前は未来で、20代前半にその力を身につけるようになってるで。

ただな、もっと早くに、社会に出る前に身につけといたほうが、お前の人生が圧倒的に豊かになっていくんや。無駄に苦労せんでもええことを回避でききるんや。

俺はそれを、切に望んでる。未来のお前である、今の俺が後悔していることの一つが、このことでもあるんやからな。

そこを踏まえて、まずは日々の過ごし方レベルでの作戦会議や。

せや、ちょっと紙とペンを取ってきい。
メモを取ることは、大事やからな。

のんびりしてる時間はない。

早速始めるで。

まずは、第一の習慣からや。


次回へ続く。


【物語の始まりはこちらから】

20億PV
趣味作家newmoonより

【趣味作家newmoon物語】



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?