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たびするおでん もっくもっく

栃木県足利市には古い街並みが残る場所がいくつかある。
もともと日本最古の学校「足利学校」があることで有名だが
それに連なるように周辺には今もなお古い街並みが存在する。

その一つが「北仲通り」と呼ばれる道。
その通りには映画「湯を沸かすほどの熱い愛」のロケ地にもなった「花の湯」が今も営業を続けている。
薪で湯を沸かして煙突からは黒い煙が上がっている。
高校生の頃、学校帰りはみんなで花の湯に行っていた。

北仲通りにある「花の湯」
映画「湯を沸かすほどの熱い愛」のロケ地


その当時高校生の頃は考えもしなかったが28歳になってまた花の湯がある北仲通りに戻ってきた。

その理由が「たびするおでん もっくもっく」という店だった

「たびするおでん もっくもっく」の入り口

おでんとおばんざい、季節の料理など、とにかく何を頼んでもうまい
時期によって変わる食材とその時の旬の食材で彩られる料理は目でも美味しい。
その料理に合わせて呑む日本酒。
今では一年を通して同じ野菜や魚が食べられるが、本来ならその季節ごとに取れる食材は違う。
その時期に取れる食材こそが旬である。
そんな季節を感じられる店は意外と少ないなと思う。
北仲通りという古い街並みと酒と肴がマッチして、黄昏てしまうほど完璧な組み合わせだ。
先日行った時の写真をいくつか載せておきます。

秋のお品書きの一部
おでん盛り
チャーシューエッグ
アンチョビ秋キャベツ


それともっくもっくの酒に関しては以前に「仁井田本家」で記事にした自然酒が仕入れてあることもある。仁井田本家の自然酒ももちろんだが、「寺田本家」というもう一つ自然酒を作っている酒蔵がある。
自然酒を作る蔵は「仁井田本家」と「寺田本家」の2つの蔵だけ。
この日もっくもっくでは寺田本家の自然酒「五人娘」を頂いた。
以前も記事に書いたが自然酒と季節の料理は最高の組み合わせなのだ
うまい日本料理と日本酒の組み合わせは日本人でよかったとつくづく思う。
もっくもっくもまたそう思わせてくれる店だ。

この日の日本酒ラインナップ


北仲通りという大通りより一本裏に入ったところにあるローカルな場所には
昔ながらの銭湯があり、昔から今までずっと守っている居酒屋もあり、新しいけど昔からここにあったかのように佇むもっくもっくがある。
そしてそこではお店をやってる人やデザインをやってる人、陶芸をやってる人など大将をはじめ面白い大人たちが集まっていく。
なにやら面白い事をやっている人生の先輩たちが身近にいることがすごく刺激的な空間でもあると思う。

高校生の頃は他に何もない、古い銭湯だけがある通りという認識は
今では何か面白い出会いが訪れる通りという認識に。
自分が歳を重ねて考えや遊びが変化していったのは当たり前だが
歳を重ねまたここ田舎で楽しい遊びをできていることに嬉しく思う。
無くしちゃいけないストリートだ。


最後に、今年5周年を迎えもっくもっく大将のご厚意で妻のイラストを記念おちょことして配布するため作らせていただいた。
写真は5周年記念イベントの時のものと妻のギャラリーの写真。
5周年おめでとうございました!

illustration by SHINBU KAYO


たびするおでん もっくもっく
〒326-0805
栃木県足利市巴町2540
電話0284-82-9217
営業時間火〜日 17:00~22:00(月曜定休日)
https://www.instagram.com/mokumokuoden/?hl=ja



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