パレスチナ女性記者殺害の真の共犯者 協調姿勢トルコが譲れないクルド人問題

米国籍も役に立たなかった
イスラエル軍に銃殺された?記者

 5月11日、衛星放送局アルジャジーラに所属する女性のシリーン・アブー・アクレ記者が、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸の都市ジェニーンで、イスラエル軍を取材中、銃弾を受けて死亡した。アクレ記者は15年以上に渡りイスラエル・パレスチナ紛争の現場を取材、中東では有名なベテラン記者だった。

 アルジャジーラは産油国カタールのアラビア語国際衛星放送局で、王族が運営資金を提供する報道機関。1991年の湾岸戦争以降、その報道は高く評価され、アラブ諸国の国内情勢に関しては他局の追随を許さない。

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