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NEW LEADER LIBRARY(`23/11)
言語を獲得する根源的な過程オノマトペ
いつどのように言葉として取り込まれるのか
言語習得とは自律的に成長し続けるプロセス
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『言語の本質』 今井むつみ・秋田喜美著(中公新書)
本書はオノマトペについての考察、実験、推論からスタートして、言語の本質にまで論を進め、壮大な仮説を提示する。
オノマトペは面白いけれど、幼児語に過ぎないと思っていたが、だからこそ人間が言語を獲得していく根源的な過程がそこにあるということだ。著者たちは、認知心理学や言語学の専門知識を武器に乳児、幼児、成人、さらにチンパンジーまでを対象に多くの実験をし、また世界中のオノマトペ研究も渉猟し、「言語という謎」に挑む。
著者たちが最初に取り組んだのがオノマトペの「記号接地問題」だ。記号接地?いきなり聞きなれない用語が出てくるが、どこに接地するのかというと体、すなわち言葉(記号)についての身体経験と理解してよいらしい。「げらげら」とか「ふわふわ」とかのオノマトペが体の感覚といつどのようにつながり、言葉として取り込まれていくのかだ。