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英語講師は、生徒よりも学ぶべし。

この記事は、noteに記事を投稿している、コーヒー好きの英語講師のシータ先生が、セカンドnote『新しい英語の教科書』用の記事として、メインnoteから厳選したものです。過去に読んだことがある人もいるかもしれませんが、ご了承ください。

僕が英語を教える上で大切にしていることがある。

それは、生徒よりも学ぶこと。

当たり前のように聞こえるけれど、できていない人が結構多い。どの分野でも同じだろうが、ベテランと呼ばれる人たちの中には、自分の考えが正しくて、他の者の意見など聞きもしない人が多く存在する。

彼らは、自分の教え方や知識が正しいものだと信じこみ、疑うことを忘れている。もちろん、かつては、「ああでもない。こうでもない」などと自分に問いかけながら、頭を抱えこんだ時期もあるだろう。

しかし、経験を重ねていくごとに、試行(トライ&エラー)を忘れ、惰性で取り組んでいるのだ。ただ、彼らの経験も馬鹿にはできないもので、何も準備をしなくても、それなりにクオリティは高い。

運動部の顧問なら

運動で考えてみよう。部活の顧問であるなら、スポーツが上手な人と下手な人のどちらから学びたいだろうか?

もちろん、上手な人に決まっている。そして、顧問なら生徒に手本を見せながら、教えることのできる人が良い顧問であり、良いコーチだ。

僕自身は、高校時代、陸上部に所属していた。学校の中でも、かなり厳しい軍隊のような部活だった。実際、放課後練のほかに、朝練や昼練もあった。また、週末は大会があるので、休みもほとんどない。

顧問はというと、常に新しい練習法を取り入れていた。しかも、実演つきで。もちろん、当時は先生も若かったのもあるが、ときには一緒に練習をした。

「顧問も学び続けている」という説得力があるからこそ、生徒たちは信頼し、付いていこうとなるのだ。

英語講師も同じ

英語講師も同じだと思う。生徒の中にどれだけ本質を見抜く力があるかどうかは未知数だが、わかる人には分かると思う。

「この人からは学びたくないな」という先生は必ず存在する。僕自身は、中高生の時は、実践的な先生から学びたいと考えていた。

だからこそ、真面目に授業ノートを作り、辞書で例文を調べてメモをしている先生の授業は肌には合わなかった。自分が勉強したことを発表する場ではないのに、と本気で思っていた。

しかし、唯一、通訳をしている先生がいた。その先生の話はかなりタメになった。毎回、英語で授業をされる先生で、先生の話す英語には憧れるし、できる先生とはこういうことだと実感させられた。

陸上選手から”かけっこ“を学びたい

誰しも、英語ができる人(=英語を学び続けている人)から英語を学びたいものだ。陸上で言うならば、陸上選手から”走り方“を学びたいということだ。

もし、世界最速のボルトが陸上教室を開催するとなれば、多くの人が集まるだろう。ボルトは走り方を研究している人ではないが、ボルトの言葉には説得力がある。なにしろ、短距離において世界最速なのだから。

先生も頑張ってください。

世界最速でなくても、学び続けている人の言葉には説得力がある。「先生みたいになりたい」と思う授業は、一生懸命聞いてくれる。

シータ先生は、そんな英語講師を目指している。僕自身は、まだプロフェッショナルには程遠いが、学び続けることで、説得力のある英語講師を目指している。

たまに、自分も頑張っているという話をすると、生徒たちから、「先生も頑張ってください」と言ってくれる時がある。こんなに嬉しいことはない。「先生も」という言葉の裏には「僕も頑張るので」が隠れているからだ。

僕はこれからも学び続ける。もっと説得力があり、憧れを抱いてもらえるような講師になるまで。それまで、僕の挑戦は止まらない。

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