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【公開記念連載コラム】<『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』はどんな作品?>(番外編)「これが好きなら見に来て! 『新しい街』ラペリエール監督が影響を受けた映画作家たち」

ニューディアー配給で今週末、9月12日に公開の『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』。本作について、不定期のコラムとして作品紹介をしています。今回は番外編として、作品の生みの親であるフェリックス監督に影響を与えた映画作家を監督のコメントとともに紹介します。

過去のコラムはこちら「【公開記念コラム】『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』はどんな作品?」

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【「これが好きなら見に来て!」映画編】

アンドレイ・タルコフスキー(1932~86)

「『新しい街』では『アンドレイ・ルブリョフ』を引用しました。同じ魂を共有する映画だからです」と監督がリスペクトを表明するタルコフスキーは詩的で、深い精神性を湛えた映像美が魅力的な作家です。

ヤン・シュヴァンクマイエル(1934~)

「彼の作品を観て、シャイな僕は『ひとりでもパワフルな映画は作れる』と知りました」と監督を勇気づけたシュヴァンクマイエルは、寓話的でシュールなヴィジュアルを作り出すチェコを代表する映像作家です。代表作に『対話の可能性』。

クリス・マルケル(1921~2012)

彼の飽くことなき探求心は、今もなお後進の作家を刺激し続けており、監督も「大好きです!次回作は”クリス・マルケルが『サン・ソレイユ』をアニメーションで作ったとしたら?”というような作品です」と語っています。

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【「これが好きなら見に来て!」アニメーション編】

フレデリック・バック(1924~2013)

生前は高畑勲監督との交流も盛んでした。彼の作品は、アニメーションならではの感動を観客に与えてくれます。監督によれば「『木を植えた男』はケベック人であれば必ず観たことがある作品」だそうです。

ノーマン・マクラレン(1914~87)

「モントリオールのアニメーションの神様!」と監督も礼賛する巨匠。「遊び」の精神に溢れた作品の数は歴史に残るクラシックばかりです。カナダ国立映画製作庁(NFB)の初代長官としても活動し、アニメーション文化の発展に尽力しました。

ジャンルイジ・トッカフォンド(1965~)

イタリアのアニメーション作家。監督も「実写上に塗られるアニメーションのテクスチャーが脳裏に焼きつく…」と強烈な印象を語ります。ユナイテッド・アローズのCMや広告に起用されており、それを覚えている人も多いかもしれません。

いよいよ今週末の9/12(土)より、『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』はシアター・イメージフォーラムを皮切りに、出町座、テアトル梅田、上田映劇、横浜シネマリン、名古屋シネマテーク、金沢シネモンド、神戸アートビレッジセンターほかにて全国順次公開となります!公開初日と2日目には各日先着70名様になんと世界で一点かぎりの原画をプレゼント!初日19:10の回上映終了後は若林恵さんを迎えたトークも開催されます。特典付きの本編BDも同日より劇場限定で発売。また、YouTubeでは特別メイキング映像も絶賛公開中です。ぜひご覧ください! 

本作の最新情報は、公式ツイッターアカウントをチェック!

https://twitter.com/ND_distribution

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