40代の台湾プチ留学 その②
先日、台湾滞在1週間で書いたnoteが、ありがたいことにかなりの「いいね」を頂戴し、とてもうれしい限りです。
帰国してすでに1週間以上経つのですが、帰国日くらいから「早く次の留学に行けないかな」と思う始末…。今回の投稿で少し気持ちを落ち着けたいと思います。
コロナ後の台湾観光は…?
留学前、台湾の観光産業が停滞しているとするニュース記事を見つけました。その中で、交通の不便さや人手不足とともに指摘されていたのが、「観光地、代り映えしない問題」。
でも、ほんの少しの期間でしたが、現地で生活してみると、「住民になったような没入感」があり、台湾を楽しんでいる自分に気づきました。
確かに、夜市には観光地化されているところも多く、人もごった返していて、あまりじっくり楽しむ、という感じではありませんでしたが、例えば、大稲埕フェリーターミナルのあるコンテナ市場は、現地の人が、いろんな料理や酒を楽しむ安らぎの場として、一人でも十分楽しめる場所でした。
また、台湾から1時間程度で行ける港町、「基隆」は、海辺を散歩するだけでもわくわくするし、「華山1914文創園区」は週末にイベントをやっていて、地元の人でとてもにぎわっていて、現地の人の生活を体験しているという感覚が私にとってはとても心地よいものでした。
最近、観光の界隈で「暮らすように旅する」という言葉をちらほら聞くことがありますが、2週間も滞在していると、「暮らしながら旅すること」を満喫できた気がします。
ディスカッション重視の授業スタイル
さて、毎日の「華語中心」での授業はというと、とても刺激的でした。以前の投稿でもあったとおり、私は中級クラスに在籍していたのですが、他の生徒たちは、イギリス、ベトナム、タイ、インドネシアなどから来た人たち。14人のクラスのうち、日本から来たのは私と出席率の低いもう1人のみでした。
で、グループでのディスカッションを重視した授業スタイルだったのですが、教科書の本文のテーマが「我的夢想」で、演劇の監督を夢見る韓国人俳優の男性と、親に言われたままに弁護士、さらには市長を目指す日本人女性の会話が書かれていました。
これをもとに、例えば、「自分の子どもがスターを目指すことについてどう思う?」「若いころに苦労(吃苦)すべき?」「あなたの夢は?」「親の理想と子の夢がどうしても折り合わないときはどうすべき?」などなど、先生が様々なお題を出してくれてディスカッションしました。
で、最終的にみんなの前でディスカッションの内容を発表させるのだけど、四声や細かい発音の矯正はそこまで行わず、どちらかというと、生徒が自分の思いをできるだけ素直に表現できるよう、先生が配慮していたのがとても印象的だった気がします。
クラスメイトを飲みに誘ってみた!
で、クラスで学ぶ私以外の人は3か月以上のコースでやってきているので、私だけが短期間で帰ることになってしまったのだけど、それでも二回り近く年齢が離れた私のことを快く仲間として受け入れてもらい、それは楽しい2週間を送ることができました。
で、最終日が近づくにつれて、「せっかく、いろんな国から来ている人がいて、授業で仲良くなったのに、ご飯も食べずに帰るのはなんだかもったいないなぁ」と思い、思い切って、英語でも話ができるイギリスからの留学生お二人を食事に誘ってみると…、快諾!
台湾の繁華街の一つ、中山駅近くの「日本海庄や」で、日本食の紹介もしながら楽しく話ができました(3時間くらい飲んだけど、時間足りんかった)。。。
ちなみに、「日本海庄や」では、刺身とかのメジャー料理のほか、はんぺんとか、ごぼうのから揚げとかも頼んでみたのだけど、ことのほか、ゴボウのから揚げが好評でした。また、「"emperor"がいるのは日本だけと聞くけどなぜ?」「日本の国民は皇室を愛しているか?」などということも聞かれたけど、通訳案内士として、答えてきましたよ!
人とのご縁とSerendipity
上記の話もそうなのですが、一緒な留学エージェントを使って留学した日本人学生の方とも話が弾み、お知り合いになることができました。 今回、改めて、人とのご縁はありがたいと思った次第です。
ただ、人とのご縁って、ただ待ってたら来るものでもない気がします。そこで紹介したい言葉が"Serendipity"。日本語への訳出が難しい単語の1つなのですが、「偶然の出来事を自らの幸せとして取り込んだり、自らの幸せに変換したりする能力」と私は規定しています。
もしかすると、たまたま一緒な空間でいただけで、話をすることもなければ、お互いの意見や考えを交換することもなかったかもしれない。それでもこうして、お話ししていて楽しかったり刺激をもらえたりするというのはSerendipityが発揮されているのかなと思います。
次はいつになるかな
今回はたった2週間の留学。それでもたくさんの刺激を受け、出会いを楽しめました。次回、台湾になるのか、はたまた中国本土になるのかわからないけど、いつか、半年とか1年の留学にチャレンジしたい、心からそう思います。本当に、台湾に行ってよかった。
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