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【エッセイ】歌ってみたいと思うけど(『佐竹健のYoutube奮闘記(12)』)

 よく執筆作業中にYoutubeにある音楽を聴きながら作業をしている。聴いているものは、本人オリジナルのものだけでなく、カバー、いわゆる「歌ってみた」と俗に言われているものもよく聴いている。

「歌ってみた」という動画を作業用BGMとして聴いていて、たまに思うことがある。それは、

「自分も何か歌って、動画を出してみたいな」

 ということだ。

 何か歌えたり、楽器の演奏ができたりしたら、動画投稿だけでなく、配信のネタにもなるから、できることの幅が広がる。口下手で話すことが致命的なほどに苦手な私にとっては、これほど助かることはない。

 動画では好きな歌や得意な歌を歌い、配信ではリスナーから来るリクエストを聞いて、それをかっこよく歌い上げる。これができたら、今やっている動画や配信よりも面白くなることは間違いないだろう。

「歌ってみたをやってみよう」

 心の中ではそう思っている。やれる機会があったなら、やってみよう。そう思っている。けれども、それと同じくらいわからないことや不安も多い。楽器ができないので、音源をどうすればいいか。歌えない曲のリクエストが来たらどうしよう。ミックスをどうやればいいのか。著作権のことが心配。収録時に近所迷惑で注意されるんじゃないか。こんな感じで、悩みや不安を逐一上げていくとキリがない。

 これらの理由から、私は、「歌ってみた」をやらないことにしている。始めるにあたって、複雑なこと不安なことが多すぎるのだ。仮にやるとしても、無能の聞こえ高い私一人の力では、到底無理だ。自作や『青空文庫』の朗読のように、すんなりといかない。

 いろいろ面倒くさそうなので、これからも「歌ってみた」をやる予定は無い。ただ、誰かの助けがあったならば、やろうかなと思って行動に移すかもしれないが。


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