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「はい、通知表」 桜の咲きはじめる春うららかな3月終わり。担任から私は通知表を渡された…
「本当にそうだとしたら、君は『異常者』だよ」 山木に言われたことを、私は何度も繰り返し…
人の世は儚い。 才ある者もそうでない者も朽ちてゆく。仲のいい関係はずっと続かない。栄…
中学生のときの私の日常について、少し話そう。 朝6時半くらいに起きる。 朝ご飯を食…
「にぎやかだったな」 中学生のときを振り返ると、いつも思うこと。 もう10年も昔のこ…
「一緒に共感できたり、好きなことを楽しめたりする友達」 そんな友達がいると、学校生活は…
時々ある土曜日の学校ほど嫌なものはない。 土日も練習のある運動部に所属していた中高生にしてみれば、普通のことなのだろう。だが、退廃的な生活を送っていた私にとって、土曜日の学校は、拷問そのものだった。 ボロボロになった心と、くたくたに疲れた身体を休めることに土曜日を使っている。それを授業参観や講演会、学校行事に潰されてしまうのは、正直正気の沙汰じゃない。そう私は考えていた。 ゴールデンウィーク最終日の夜。テレビの天気予報を見ていて、連休明けということを知った瞬間、
私は誰よりも勉強ができなかった。そう言いきれる自信がある。 国語、社会、英語、数学、…
頭が悪いくせに、どういうわけか私は本を読むのが好きだった。もちろん頭の方がよくないので…
中学時代の私は、実益のあることは何もしてこなかった。 学校の勉強や部活を頑張ったり、…
夏休みは、なんとなく過ごしていたい。そう思っていた。 好きな本を読んだり、見たかった…
お盆時は、とても憂鬱だった。唯一の休みだったというのに心が落ち着かない。 外へ出れば…
お盆が明けると、少しホッとする。 補習、部活、そして親戚の集まりという拘束もない。肩…
体育祭が終わった。 片付けやクラスでの表彰などをしているうちに、時計の針は5時を回っていた。 (用がない私はささっと帰りますか) ロッカーから通学カバンを取り出した私は、それを担いでお祝いムードの教室を足早に出た。 体育祭の実行委員で、それ自体に命の灯を捧げたわけでもなく、かと言って競技で活躍したわけでもない。 これが私だ。 暑い中汗だくになり、フラフラになりながら、したくもない応援をする。もちろん、やる気のないことがバレないように、応援のときは無理や