新しい幕府をつくろう。
今の政治は間違っている。
何か違うし、モヤモヤしているけれど、法律や省庁には詳しくないけれど、日本史には少し詳しいおっさんは日々矛盾に苦しんでいました。
民主主義国家のはずなのに、世襲でしか議員になれないこの国。
法人税ばかり減税され、消費税をはじめ国民ばかりに負担を押し付ける国。
ふと思ったのは、そもそもこの国の近代化が間違っていたのではないか、という思いでした。
明治維新は、天皇親政を目指して薩長土肥の人間が徳川幕府を倒して作り上げた近代国家でした。
明治政府は現在も存続しているのか?
答えはNOであり、YESであります。
昭和20年8月15日。日本は敗戦し、アメリカをはじめとする連合国の占領を受け入れ、米国の発案した新憲法を和訳・意訳し、新条文を加えて、そして新しい国としてスタートし、まがりなりにも民主主義の国として、76年以上戦後民主主義の国として生きてきました。
それは、明治元(1868)年から、昭和20(1945)年までの77年に匹敵する長さです。
それにもかかわらず、戦後レジームからの脱却を叫ぶ総理大臣が史上最も長命の総理大臣となりました。
彼は、世襲の政治家にして、明治維新を成し遂げた旧長門国を選挙基盤とする政治家でした。
旧宮家の復活を復活を声高に叫ぶ明治天皇の玄孫がいます。
この国の民主主義は見せかけで、実態は世襲の『貴族』しか実体ある参政権を持っていないのです。
まるで、源頼朝が幕府を開く前の開拓農民が力をつけ、公家や内裏を保護するただの身分の低いガードマンとして扱われ、使い捨てられてきた平安時代や、後醍醐天皇の建武の親政で武士への恩賞をおざなりにし、朝廷や公家にばかり権力を与えた室町幕府開闢前夜のような状態が、ずっと続いています。
国民は堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、日々懸命に働いています。
日本人は武士であり、忍者なのです。日々労働に耐え、心の奥に怒りや悲しみを押し込めながら、生きています。
もう一度、自分たちの権利を保護する力を持つ政府、すなわち幕府を作ろう。
そこに立つのは、独裁者として将軍様ではなく、人民の守護者である新しい『何か』です。
振り返ってみると、日本は単一民族国家ではありませんでした。
アイヌや琉球をはじめ、様々な民族の集合体であり、記紀の時代まで遡れば、南は熊襲、関東には土蜘蛛などの朝廷に倒された異民族が異民族がいます。
民族連合体としての日本を作ろう。
今、私の頭の中には様々な思いが頭の中に渦巻いています。
それはかなり拙い物ですし、私が節目として挙げた戦後77年や或いは日本国憲法施行77年、或いは日本国憲法が改憲されるまでに間に合わないかもしれません。
ただ、私が作ろうとしているのは幕府なのです。
私が生きている内に実現するのが一番ですが、ここは幕府の伝統に倣いましょう。
足利尊氏が幕府を開くにあたり、一つの伝説がありました。
源義家は7代後の子孫に生まれ変わり、天下を取ると言ってこの世を去りました。
7代後の足利家時は自分にその力がないと悟ると、3代後の孫に託すと言って切腹して果てています。
私の幕府は、私の10世代後に実現すればよろしい。
さしあたり、しがない独身のおっさんは10代後の子孫以前に婚活とその後の不妊治療やら、そもそもマッチングした女性が子供を産めるのか、自分自身の子種がまともかも分かりません。
まあ、私の考えた幕府を誰かが受け継ぐか、五日市憲法のように後世の方が発見してくれれば良いわけです。
或いは、米軍が気に入らない国に撃ち込む巡航ミサイルやドローンのように、この国の何かを壊し、変えてくれるだけでいい。
そんな思いで、私は私の幕府を作りたいとここに宣言します。
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