見出し画像

新しい演劇との、出会いの場。|目玉企画「見本市」「三六闇市」「王子落語祭」とは|■佐藤佐吉演劇祭■ 特集その3!

こんにちは。スタッフの望月です。

《佐藤佐吉演劇祭》特集、第3弾!

4月に入り、佐藤佐吉演劇祭もいよいよ後半戦…!

前回の「佐吉祭特集その2!」では、参加劇団の魅力について書きました。

今回の「佐吉祭特集その3!」では、佐吉祭で行われる3つの特別企画について、ご紹介したいと思います。
どれも演劇祭の新たな試み、そして新たな出会いの連続です。
ぜひ、最後までご覧ください^^

《 見本市 》 
好奇心くすぐる ”最” 若手劇団との出会い。


4月7日から4日間にかけて開催される演劇祭特別企画「見本市」。

キャッチコピーは、【UMA-ウルトラ、ミラクル、あたらしい-】。
「活動最初期団体のキャリア形成を後押しする」「新たな劇場の見え方を創造する」という佐吉祭の熱い目標から立ち上がったこの企画は、2020年以降に立ち上げられた若手劇団によるショーケースとなっています。

4倍超の応募の中から、実行委員が約30時間かけてオンライン面接をし選ばれた、これからの演劇界を担っていくであろう最若手劇団9団体が勢ぞろいしています…!

【参加団体】
食む派、紙魚、海ねこ症候群、蔭山あんな、キルハトッテ、オドルニク、ヴァージン砧、SHIMAISHIBAI、南極ゴジラ

中にはこの佐吉祭で旗揚げする劇団もあるほど、フレッシュで勢いのある団体ばかりです…!
また、人工音声を用いた演出をする個人団体であったり、SNSで活躍するユニット、がっつり音楽に力を入れる劇団だったりと、参加劇団の作風は様々。縛りがなく、強めな個性派揃いというところも、他では味わえない面白さがあります。
こういう、新しい演劇との思いがけない出会いがあるのが、佐藤佐吉演劇祭だなあ、と改めて思います…。とても素敵です。

公式HPには、劇団選抜理由がひとつひとつ丁寧に書かれており、担当されたスタッフさんの見本市への熱い思いが伝わってきます。


今この時代だからこそ、若き才能たちによる演劇を生で観ることで、「何か」伝わってくるものがあるのだと思います。ぜひ、その「何か」を確かめに、見本市に行ってみてはいかがでしょうか。

公演期間: 4月7日(木)~  4月10日(日)
場所: 北とぴあ カナリアホール


《 三六闇市 》
コロナ禍で生まれた、新たなる挑戦。

闇市という言葉が、何とも怪しげ。でも、そういうのを観る時の背徳感て、たまらなくワクワクしますよね、、。

「三六闇市」は、コロナ禍に王子小劇場で生まれた企画です。
「三六板の中で5分芝居をする」という、なんとも斬新な企画。

もともとは、平台と客席をビニールで仕切り一人芝居をし、「感染対策をどこまで突き詰めたら芝居は可能なのか」というところから、この企画は始まったそう。それが今回、2人芝居まで可能となり、帰ってきました…!

〈歌、漫談、パフォーマンス、披露するものはなんでもOK!ただし、平台から落ちたら減点。〉という型破りなルールのもと繰り広げられる、「最少で最速の演劇」。
そして、出演者は「こんな人材、どこで眠っていたんだ?!」と思うほど、癖のあって、刺激的で、最高のパフォーマーばかりです…。

【出演者】
彩乃若永(テアトルRUIプロダクション)
・飯田恭大(ドアとドアノブとドアノブカヴァー)
・嘘つき
・金井朱里
・小林龍輔
・サトモリサトル(ダダ・センプチータ)/梁瀬えみ(ダダ・センプチータ)(演劇ユニット マグネットホテル)
・鈴木拓也(レティクル座)/阿部慎一郎(レティクル座)
・関口真生(劇団くるめるシアター)
・関森絵美
・中陳剛佑
・中村早香(アマヤドリ)/山森信太郎(髭亀鶴)
・ぬ。/南川泰規(空晴)
・前田彩水(演劇ユニット少年cycle)/藤乃(演劇ユニット少年cycle)
・宮野風紗音(かるがも団地)/木原理貴
・竹田雄哉(D地区)
・立体映画館


優勝者には平台王という称号が与えられ、平台に名前を書く権利が与えられます。
また、最も拍手音の大きかった参加者には、デシベル王の称号が与えられます!

そしてそして、割引料金、あります。
高校生以下は1000円で観劇可能。
この混沌とした演劇人の集い、ぜひ学生のみなさんにも体感してほしいです…!

また、36歳・63歳の方は無料 (!) で観劇することが出来ます。
2022年4月11日時点で36歳、63歳の方、めっちゃくちゃラッキーです。観るしかありません。(身分証明証をお忘れなく!)

どこをとっても、何でもアリで、奇抜で、面白い、、。

限られた場所と時間で、どれほど観る人を魅了することが出来るのか、平台王に輝くのは一体誰なのか。楽しみです。
「こんなの初めて観る…でも癖になる…!」
ザ・アングラ演劇の世界を、ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。

公演日: 4月11日(月)
場所: 王子小劇場


《 王子落語祭 》
気軽に「伝統芸能」を体験。

2007年から、王子小劇場で半年に1度行われていた「王子落語会」。感染症拡大により見合わせていましたが、2年ぶりに開催することになりました!!

毎回参加者80人以上の人気企画の復活…!
純粋に嬉しい気持ちでいっぱいです…。

昼の部は、『王子落語祭チャレンジ』
佐吉祭に出演する演劇人たちが、落語に挑戦するという企画です。どんなお話が聞けるのだろう…。とてもドキドキです…!
夜の部は、プロの噺家さんによる落語会
本物の落語を聞く機会、なかなか貴重です。

そしてなんと、昼の部では和装をして観に行くと500円キャッシュバックされるそう!
浴衣や甚平を着て伝統芸能を見るって、とても趣深い…。より一層、落語の世界観に浸れます。

更に、夜の部では王子銀座商店街の「パルカード」を使用可能です。劇場の近くに住んでいる方は、もっとお得に観ることが出来ちゃいます!
街との繋がりを大切にしている佐吉祭ならではのサービスです。

ひとりの噺家さんが座布団の上で話しているはずなのに、なぜか、物語の情景や人物が目の前に浮かび上がってくる、とても不思議な落語体験。
噺家さんによってガラッと変わる雰囲気がとても面白いです。
「推し」の噺家さんや演目が見つかるかも…!

公演日: 4月12日(火)
場所:  王子小劇場


三六闇市と王子落語祭では、両企画のはしご割チケットがあります。
4000円で、『王子落語会チャレンジ』と『三六闇市』(昼・夜の回のうち1ステージ)をご観劇することが出来るお得なチケットです。

佐吉祭をより深く楽しみたい方、自由度が高く予測不可能な特別企画をはしごするのは、ものすごくおすすめです。



3回に渡りお送りしてきました「佐藤佐吉演劇祭特集」、いかがでしたでしょうか。
今回の特集を書くにあたり、佐吉祭実行委員会の方々をはじめ、様々な関係者の方にお話をお伺いさせて頂きました。
本当にありがとうございました!

知れば知るほど魅力が溢れてくる佐吉祭は、最初から最後まで見逃せない…!

佐藤佐吉演劇祭、後半戦も、ぜひ、深く深くご堪能ください^^

最後までお読みいただきありがとうございました。

17,300名の舞台・美術ファンにお届け中!「おちらしさん」への会員登録もお待ちしています! おちらしさんとは⇒https://note.com/nevula_prise/n/n4ed071575525