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年齢を言い訳に使う呪縛から、いつ解放されるのか

4月から働き始めた。
ようやく社会人となった。

私は院卒なので同期とは歳が離れている。
この2歳差というものが何とも不思議なものなのだ。

もちろんタメ口で会話をしている。敬語を使われても困るだけなので有難い限りだ。

やはり就職活動というフィルターは凄い。
企業側が学生を恣意的に選べるからだ。

大学受験はそうもいかない。どれだけ性格やコミュニケーション能力に難があってもテストの成績次第で入学可能だが、就活は違う。どんなに頭が良くても会社は学生を落とすことが出来る。

同期の子たちは、まずみんな性格が良い。コミュニケーション能力に優れている。研修でのグループワークでは、様々な意見が飛び交う。合意形成にも時間はかからない。

これらのことに私は驚いた。
大学、大学院と過ごしてきたが、絶望的にコミュニケーション能力が無い人はそれなりにいた。そういう人が集まりやすい学部だったから、というのもあるが。

同期にそんな人はいない。みんな凄いなと日々感じている。
みんな2個下なのにしっかりしているな、と思わずにはいられない。


一方で、だ。

性格が良いと、やはりみんなすぐに仲良くなることができる。飲み会の場でも常に会話が続く。休日にもみんなで遊びに行く計画が即座に立つ。宿泊の研修では、誰かの部屋に集まって夜遅くまで飲んでいる。

学生ノリが抜けていない、とも言えるだろう。

そういうのを見ると、2個下はまだまだ子供だなぁ、と思ってしまう。

自分がそんな上から人を判断する器ではないことは分かっているのに。


素晴らしいところを見つけては、2個下なのに凄いなぁ
子供っぽいところを見つけては、2個下だからこんなもんか

これの繰り返しだ。

こんな自分がみっともないことは重々承知している。

年齢を言い訳に、それを偏見に使っている自分が一番子供っぽいことは間違いない。

あと数年もしたら、2歳差なんて誤差だろう。
入社したばかりの今だからこそ、自分は目に付くのかもしれない。そしてそれをあらゆる言い訳に使ってしまう。

とっととこの呪縛から抜け出したい。

年齢を言い訳にするのではなく、その人の"ひととなり"に着目できる人間になりたい。

こんな己の未熟さに気付かせてくれた同期にはつくづく感謝している。


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