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なぜ、コロナ禍で縁故が増えた?小学校お受験で何が起きているのか!?

ここ最近、「縁故枠が増えて、フリー枠が減った」という声を聞いた方もいらっしゃると思います。

縁故がコロナと関係あるの?と、思われるかもしれませんが、実は関係があったんです。

なぜ、コロナ禍に縁故が増えてしまっているか、明らかにしていきますね。


そもそも、縁故/コネはあるのか


お受験で必ずチラつく(盛り上がる笑)キーワード。

縁故

または、コネ

その反対のキーワードが、フリー

縁故はなく、完全に実力で入れる枠をフリー枠と言います。


縁故枠があるのか、フリー枠の残席がどれくらいあるのか、毎年議論になりますね。


結論、縁故は特定の学校で、今でも当たり前のようにあります。

普通の企業にも、多かれ少なかれ縁故はありますし、学校にだってあります。

某お受験塾では、入塾時に先生から「あなたは、何か縁故をお持ちですか?」と普通に聞いてきますので、当たり前のことなんでしょうね。


縁故は強さで考える


縁故のある小学校をあげると、慶應幼稚舎、青学、立教、立教女学院、学習院、雙葉、東洋英和あたりが有名です。

特に、プロテスタント系の学校は、カトリック系の学校以上に、繋がりを重視するため縁故が大切とも聞きます。

縁故は、ある、ないといった考え方よりも、強さで見た方がよいかもしれません。

これらの小学校を卒業したご家族が、お受験では有利に働く=縁故が強いと言われてます。

おばあさん、お母さん、娘さん、…と代々 雙葉小学校に通われているご家庭もいらっしゃるように、親族がその小学校の卒業生であるというのも縁故が強いと言えます。


小学校の話からそれますが、私たちの知り合いに、学習院幼稚園及び初等科を卒業されたお母様がいます。

娘さんを妊娠したときから、子どもは学習院幼稚園に入れたいと考え、出産後、まだ0歳の赤ちゃんを連れて、母校の学習院幼稚園の先生に挨拶に伺っていました。

その後、毎年その娘さんを連れて先生に挨拶に伺い、先生方との関係を作りながら、お受験をして、無事合格をもらっていました。

ご卒業生のため既に先生方との信頼関係がありますし、学校側も安心してそのご家族を受け入れることができます。

縁故があっても、縁故者の中での戦いがありますので、如何に、早く熱量高くアピールしてきたかも大切ですね。


一方で、慶應や青学などの系列大学をご卒業されたご家族の場合は、縁故は弱いと言われます(ほぼないようです)。

中高大と上がるにつれて、卒業生は多くなりますので、大切なのは、その小学校をご卒業されているか否かです。

お受験前に、膨大な寄付金を支払うというアラワザも某小学校(有名人/著名人が多く入学している小学校)では未だにあると聞きますが、億単位の金額が必要そうですので、普通の生活者には関係ない世界かと思います。


コロナ禍で縁故が増えた理由


縁故/コネは、コロナ禍で増えたと言われてます。

確かに、私たちの周りのお受験ママ/パパと話していても、縁故を重視する小学校については、フリー枠での合格が今まで以上に難しくなったとも聞きます。

これは一体なぜでしょうか?

それは、リアルで開催される学校見学会や入試説明会がコロナで中止されたことが要因です。


ほとんどの小学校がリアルでの開催を見送り、リモートでの開催に切り替えたことは、ご両親にとってはありがたいことでした。

説明会や見学会は真夏に行われることもあり、暑い季節に真っ黒のスーツを着て通わなくても良かったり、日程が重なった小学校にパソコンとスマホで同時に参加するということも可能になりました。

ただし、小学校側は、リアルでご家族と接点が減ったことは大きな問題でした。


小学校側は冒険をしない


私立小学校は、最低でも6年間。

小中高大学までの一貫校でしたら、16年間もの長い付き合いになります。

学校側は、生徒だけでなく、そのご家族とも長い付き合いをするのです。

小学校にとって恐れるのは、変なご家族(いわゆる、モンスターペアレント)を入学させてしまうことです。

どこの学校も、生徒だけではなくそのご両親との関係構築に、少なからず苦労されています。

コロナで運動会が中止になった某私立小学校で、親御さんから「卒業生なのにその対応はひどい!6年生だけでもやるべきだ!」とクレームが入ったこともあります。(PTA役員をやっているママ友から聞きました)

また、クラス内でコロナ感染者が増えて、学年で休学措置をとった小学校では、親御さんから「なぜ休学措置をとるのか、子どもの成長を止める気か!」とクレームがあったとも聞きました。

私立小学校側の本音としては、右向け右で、不満を一切垂れず、素直に右を向くような従順なご家族に入って欲しいと考えています。

試験の短い時間で、その子やご両親のことを深く知ることは限界はありますので、どんなご家族がくるかわからないけど採用するという冒険をするくらいなら、その小学校の卒業生であり先生たちも問題ないと考えるご家庭を優先したいと考えるのは普通でしょう。

リアルの接点が少なくなったことで、小学校側は失敗しないように、縁故枠を多くして、フリー枠を減らすというのが、裏側で起きていることです。


コロナ禍で、フリー枠でお受験されたご家族は、相当苦労されたと思います。

大手幼児教室の模試で、A判定を連発していた子でも、全滅だった子も普通にいました。

ただし、注意したいのは、縁故が増えたから、もう駄目だというわけではありません

そのような中でも、どうしたらフリー枠を勝ち取るかは、また別の機会に書いていきますね。


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最後まで読んでいただきありがとうございます。

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皆様のお受験がうまくいきますように。


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