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小学校受験は黒スーツならなんでもいいと勘違いしてたパパが、百貨店にスーツを買いに行った話
どんなに暑い季節でも、父親は黒いスーツで、母親は黒いワンピーススーツでビシーっと揃えて、学校説明会や校内見学会に参加している人が多いですよね。
最初、それを見たとき、「日本のお受験って、なんて異様なんだ!」と恐ろしくなったのを覚えています。
小学校受験は、みんな黒装束
みんな、真―っ黒。
お受験する前の、幼児教室でも真っ黒。
合格後も、小学校の送り迎えも、真っ黒。
だんだん、何も感じなくなるのですがw。
そして、その異様な光景で学校に訪問することを知らない「初めて学校訪問するご家族」が“私服”で参加しているのを見ると「そりゃ、誰かから聞かないとわからないよな~」と思ってしまうわけです。
見学会の持ち物に「スーツで来訪しなさい」なんて書いてないですし。
だいたい、どこの見学会にも、私服で来ているご家族が何組かはいる。
なんとなくの肌感だけど、厳格な校風の学校(学習院や聖心)では、私服で来ている人は限りなくゼロで、学校の倍率が下がっていくごとに、私服や派手なスーツで来ている人が多い(たぶん、あたっているはず)。
靴を入れる袋も、スーパーのロゴの入ったビニール袋を持参している人もいて、「今日は、すごいご家族がいらっしゃったね・・」と会話することも。
パパの勘違い
日本特有の同調圧力に簡単に屈してしまい(笑)、学校訪問の経験を積んだ自分は「変なところで、俺は減点されないぜ」と思っていたところ、ママから「パパのスーツ、他のご家族と違うみたいだけど、本当に大丈夫?」と。
よくみると、他のパパは、完全に無地の黒や紺のスーツ。
自分は、薄―い青のストライプが入った黒のスーツ。
1mくらい下がると、ストライプが入っていることすら気づかないほどの。
違う日に来ているスーツも、チェックの透かし模様が入っている。
これも、近づかないと気づかないほど。
とりあえず会社で使っている「黒いスーツ」を着てたらいいと思っていた自分が、急に焦りだす。
「しょ、小学校受験用のスーツ、買いに行ってくる!」
急いで、百貨店に駆け込み、「小学校受験用のスーツ、置いてますか?」と聞くと、百貨店でスーツを販売しているお店ならどこも「はい、置いてございます」と返答。
小学校受験の親御さんをこれまで支援してきたプロのスーツ屋さんに、全てをお任せした。
父親のスーツの色は母親に合わせる
父親のスーツの色を決めるスタンダードなやり方は、母親のスーツの色に合わせるとのこと。
ママは、紺色のワンピーススーツ。
念のために、ママのワンピーススーツをもっていって良かった。
光沢のありなしなど、生地も母親に合わせると、より夫婦としての一体感があるとのこと。
注文は受験日の2か月以上前
既製品のスーツの中から、自分にピッタリのサイズを選ぶなら、受験直前でも全然良いが、パターンオーダーの場合は1か月、フルオーダーの場合は2か月ほど仕立ての時間がかかる。
小学校受験は、埼玉の10月から開始されるため、夏までには発注しといた方が無難。
パパは、ギリギリのタイミングだったので、「なるはやのオーダーで!ぜひ!なにとぞ!」と頭さげまくり。
小学校受験の生地は完全無地
学校訪問時に来ていたスーツを伝えると、
スーツ屋さん「お客様、ストライプも透かしも、絶対だめです。これまでのスーツは、小学校受験では非常識なスーツになります。」
パパ「非常識!!ぜ、絶対に、だめなんですか?」
スーツ屋さん「はい、絶・対・に・だ・め・です。無地しか駄目です。」
ということで、今までのスーツを完全否定。
もう、普通に私服で来ていた家族と一緒だから、という物言いに涙するパパ。
裾上げはシングル一択
男性のスーツは、裾上げをシングルにするか、ダブルにするか選択する必要がある。
普段、会社で来ているスーツでは、おしゃれ感を重視してダブルにしていた。
スーツ屋さん「お客様、小学校受験では、裾上げはシングル一択です。え?これまでダブルだったのですか?それも、非常識なスーツとなります。」
パパ「・・・涙」
そうか、裾上げも、ダブルはダメなんですね。
裏地は黒か紺
スーツ屋さん「お客様、スーツの裏地は黒か紺のものを着てらっしゃいますよね?」
パパ「え?いつも会社のスーツだから、赤とか青の模様の裏地ですけど。」
スーツ屋さん「はい、それも、アウトです!ボタンを閉めてスーツを着ていると思いますが、裏地は鞄を置いた瞬間や、ちょっとしたときに見えてしまいますので、派手モノはNGで、無地に揃えるべきです。合格しているご家族の裏地は、黒か紺しか着てございません。」
パパ「で、ですよね・・。はい、ごめんなさい。」
靴も靴下もベルトも黒
スーツ屋さん「靴、靴下、ベルトもすべて黒で統一してください。小学校受験でお父様が目立つのは、面接の真面目さだけでいいのです。靴やベルトが茶色で、お父様が違う方向で目立ってどうするのですか。」
パパ「はい・・。このお店にある、黒の一番いいもので揃えてください。」
なにやら、誘導されている気もするが、確かに、スーツで清潔感だけでなく、良いセンスも感じて欲しいとどこかで思っていた自分を見透かされた感じがして、もう店員の言うとおりに揃えたいと思い出した。
靴下はロングタイプ
パパ「靴下は、いつも黒を履いているので大丈夫です!(どや!ここは文句ないだろ!)」
スーツ屋さん「よかったです。ただし、丈の長さはロングタイプですよね?面接で座ったときに、ズボンの裾が数センチ上がってしまいますので、すね毛が見えないように、ロングタイプの黒をお選びするのが正解です。」
パパ「そ、そこもなんですね…。はい、持っているのは、ロングではなかったです。正解のロングタイプを、購入させてください。」
量販店のスーツショップで、無地の紺や黒のスーツを揃えるのもあるが、「下手に減点されるくらいなら、ちゃんとしたものを買おう」と、百貨店で16万円ほどかけてパパのスーツ一式(スーツ12万+靴2万+ベルトと靴下2万)を購入。
後日、学校訪問が連チャンになったとき様に、もう2着スーツを買いに行くことになったパパでした。(幼児教室でお金吹き飛んでいるのに、親の準備にもお金がこんなにもかかるとは・・)
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皆様のお受験がうまくいきますように。
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