BLM (2) 白人警官による黒人に対する不当な暴行

今回のジョージ・フロイドに対する暴行事件以前にも、同じような事件は無数にあります。
どのような事件があったか調べ始めたところ、かなり多くの白人警官による黒人に対する不当な暴行がありました。
全ては追えませんが、世界的に知られたものをまとめます。

ロサンゼルス暴動
1992年4月末から5月 カリフォルニア州ロサンゼルス 
ロドニー・キング暴行事件 犯人狙撃・人質射殺 白人警官4人(無罪)
市民の怒りによる抗議行動が暴徒化し、ロサンジェルス全域に広まりました。日本でも大きく報道されました。


トレイボン・マーティン射殺事件
2012/2/26 フロリダ州サンフォード
トレイボン・マーティン(17歳、黒人高校生)射殺事件 ジョージ・ジマーマン(白人自警団、無罪)
"Black Lives Matter"の起点と言われている。犯人は警官ではなく、自分の意思で地元のパトロールを行っており、銃を持っていた。

President Obama Speaks on Trayvon Martin
「最初、トレイボン・マーティンが撃たれた時、自分の息子に起こりえたかもしれないと言ったんです。そして、別の言い方をすれば、35年前ならトレイボン・マーティンは私自身だったかもしれない。デパートで買い物をしている時に後をつけられた経験がないアフリカ系アメリカ人男性はこの国ではほとんどいない。私を含めてね (オバマ大統領)」

エリック・ガーナー窒息死事件
2014/7/17 ニューヨーク州スタテンアイランド
白人警官ダニエル・パンタレオに首を絞められながら、エリック・ガーナーは"I can't breathe"とが11回も訴えたが締め続け、運ばれた病院で死亡。
(ダニエル・パンタレオほか、5名の白人警官は不起訴。その後、遺族は民事訴訟を起こし、賠償金590万ドルで示談が成立した)
Eric Garner, NYPD Grand Jury Decision Sparks Demonstrations

マイケル・ブラウン射殺事件
2014/8/9 ミズーリ州ファーガソン ダレン・ウィルソン
(白人警官、不起訴)
18歳の黒人青年マイケル・ブラウンが白人警察官によって射殺。
コンビニから帰宅中、白人警官と口論。ブラウンさんは両膝を地面につき、両手を挙げた状態のところを射殺
米ミズーリ黒人射殺 その経緯

マイケル・サビー死亡事件
2015/7/22 アーカンソー州テクサーカナ
バイステート刑務所で発生した囚人死亡事件。マイケル・サビー(黒人、35歳)は裁判所から監房に戻り、体調不良を訴えた。
複数の監視に首を絞められ、「息ができない」と訴えた。
治療室で「水が飲みたい」と頼んだところ、水シャワーを浴びせられ失神。独房に戻ったあと死亡した。
I can't breathe:
Video Shows Man Begging For Help Before He Died In Jail

アルトン・スターリング射殺事件
2016/7/5 ルイジアナ州バトンルージュ 
ブレイン・サラモニ、ハウイー・レイク(白人警官、不起訴)
コンビニ前でCDを売っていた黒人男性アルトン・スターリングさんが、白人警官のブレイン・サラモニ氏とハウイー・レイク氏ともみ合いになり、射殺された。
Alton Sterling police shooting

フィランド・カスティール射殺事件
2016/7/6 ミネソタ州セントポール ジェロニモ・ヤネズ
(白人警官、無罪)
Philando Castile Police Shooting Video Livestreamed on Facebook

事件当時の映像(別アングル)
自動車の後部ライトが壊れていたため警察に呼び止められたフィランド・カスティールさん(32)が、警官に撃たれて死亡
※2日連続で発生した白人警官による黒人射殺事件を受け、
"Black Lives Matter"キャンペーンが再燃した。

心臓マッサージを試みている様子。

セラピスト発砲事件
2016/8/26 フロリダ州マイアミ ジョナサン・アレダ(解雇)
両手を上げた無抵抗な黒人男性が白人警官に打たれる
南フロリダで施設を脱走した自閉症患者をセラピストが連れ帰ろうとしていた。
自閉症患者はおもちゃのトラックで遊んでいたが、「薬物中毒患者が銃を持っている」と通報され、警官が現場に来た。
銃を構えたため、セラピストは状況を説明し、両手を挙げて銃がないことを示すも、ライフルで発砲された。
出血しているにもかかわらず手錠をかけられ、連行されてしまった。



元NFL選手デスモンド・マロウ暴行事件

2017/12/? ジョージア州 デヴィッド・ローズ(白人警官、解雇)
銃を所持してる疑いで警察は元NFLのデスモンド・マロウを拘束し、首を締めた。実際は銃ではなく携帯電話だった。
Officers choke out Desmond Marrow
former NFL PLAYER and falsely arrest him!

黒人女子小学生暴行事件
2019/8/27 ニューメキシコ州 ザカリー・クリステンセン
(白人警官、不起訴)
11歳の少女が学校の食堂の牛乳を取りすぎたため、校長が警察官を呼んだ。警官がバックパックを調べようとし、暴力を振るった。
Cop Resigns After Tackling 11-Year-Old at School

黒人障害者暴行事件
2019/11/24 アリゾナ州ツーソン マニュエル・ヴァンサンテン
(白人副保安官、不起訴)
四肢切断のハンデを抱える15歳の黒人少年は家族に見棄てられグループホームで生活していた。
反抗的態度を取ったため保安官が呼ばれ、少年を抑え込み少年拘置所に送られた。
Pima County Deputy Tackles Limbless Teen

ブレオナ・テイラー射殺事件
2020/3/13 ケンタッキー州ルイビル 3人の私服の麻薬警官
(白人、殺人罪で起訴。FBIが調査中、3名は配置換え)
26歳の黒人女性ブレオナ・テイラーさんがルイビル警察の私服麻薬操作官に射殺。
ジョナサン・マッティングリー巡査部長、私服警官ブレット・ハンキンスとマイルス・コスグローヴォンの3名はノックや捜査の予告なしにブレオナさんの部屋へ突入。
警察側は22発、銃弾を放ちそのうちの8発がブレオナさんの命を奪った。
警察はドラッグ密売の容疑者2名の行方を捜索中だったが、ブレオナさんの部屋を襲撃したとき容疑者2名は警察に拘留中でした。
ブレオナさんは大学卒業後、COVID-19緊急医療従事者として働いていた。Louisville Erupts in Protest Over the Killing of Breonna Taylor

黒人少年(14歳)暴行事件
2020/4/28 カリフォルニア州サクラメント ブライアン・フォーウェル
(白人警官、不起訴)
葉巻を所持していた14歳の黒人少年を白人警官が馬乗りになり、殴打した。
少年は迎えに来た両親に連れられ帰宅した。
14-Year-Old Beaten by Cop While Pinned to Ground

ジョージ・フロイド殺害事件
2020/5/25 ミネソタ州ミネアポリス デレック・チョーヴィンほか合計4人(懲戒免職)
20ドル偽札を所持していた黒人男性ジョージ・フロイドさんが、白人警官に拘束され首を絞め殺害された。
※20ドル偽札は南米で大量に作られ、北米に流通している。見分けがつかないので釣り銭でもらうことも多い

<参考動画>
ニューヨーク・タイムズ:黒人に対する白人警官の暴行特集

スパイク・リー監督、「人種差別はパンデミック」 
アメリカの差別と格差について

9分でわかるアフリカンアメリカンの歴史 - 黒人差別の系譜
【Black Lives Matter】

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