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鈍感さというヨロイ
人が鈍感なタイプか敏感なタイプか、そんなことをよく考えます。
「失感情症で心身症だった私」という記事に書いたとおり、私は生まれつき敏感な子どもでした。
小学校低学年のころ
自分で「鈍感さのヨロイ」を着た自覚がありました。
友達の中におおらかな子がいたので、その子みたいになりたいなぁと憧れる気持ちもありました。
「敏感で繊細なハートを持っていると傷つくことが多くて人生損だ!」と思い「なんにも気にしないおおらかな人になる」と心に決めたのです。
それからというもの、ずいぶんと傷つくことは減りました。
幼少期の傷つきやすい性格が、変わったと思っていました。
10代ー20代の表向きな自分のイメージは「出来る人」(笑)
健康やチャンスに恵まれ、色々と自己実現できるようになっていたと思います。
でも自分の柔らかい繊細な感情は、無視されてず〜っと隠されていました。
20代のころ、ある人が何気ない会話で、私のことを「明るくナイスだけど誰も信頼していないよね」と言ってて、図星だと思いました。
表面的に人生うまくいっているようでいて、心の中はいつも孤独でした。
そんな私が結婚できたのもビックリですが、それは長い話になりそうなので置いといて・・・
30代で結婚し、子育てがスタートしました。
結婚すると自分のペースが崩されますね。
夫や子どものペースに巻き込まれることが多かったです。
結婚して20年、夫は「鈍感さ」を持って生まれた人でした。
言葉で伝えなくては、分かり合えないことが多かったです。
同じ経験をしても、夫は傷つかないけれども、私は深く傷ついてしまうことがありました。
生まれついての鈍感さがいいとか悪いとかの話ではありません。
ただ私とは感じ方がちがうし、夫の言動に戸惑いました。
まるで私と母との関係の再現のようでした。
夫と話してると私は泣くことがよくあります。
「鈍感さのヨロイ」が壊れちゃったのかもしれません。
押し込められてきた本来の敏感な私が泣いてたんです。
もう「鈍感さのヨロイ」を脱ぐ時がきたようです。
今まで私を守ってくれてた「鈍感さのヨロイ」さようなら
本来の私は「繊細さん」
他の人が感じないこと、考えないことも考えたりもします。
いい悪いではなく、それが私なのです。
無視して、ずっと押し込めてきた「私」
『自分が自分を好きになることが最強』だって、茂木健一郎氏も言ってました。
繊細さは、強みだし、魅力だと思います。
もちろん10代から「ヨロイ」を着て頑張ってきた「出来る私」にも
「よく頑張ったね!お疲れ様!」と労いの言葉をかけてます。
やっと自分という人を理解して認められるようになってきた気がします。
人生って、自分の生まれた意味を知る旅なのかもしれませんね。
私にとっては、今は人生の再出発の時だと思っています。
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