YUKIのライブを見た。

7月9日。大阪城ホールにYUKIのライブを見に行く。

彼女のライブを見るのは、なんと12年ぶり。
確かロッキンジャパンフェスで見て以来。ワンマンは初めて。

12年という歳月に特に深い意味はなく、ただなんとなく見る機会を逃してきただけなのですが、12年ぶりに見たYUKIは学生時代から見続けて聴き続けてきたYUKIそのもので、全く年月を感じさせない永遠の少女っぷりに本当にびっくりした。

でも、歳をとっても変わらない…って表現はちょっと違うかもしれない。
実際には変わってる。ものすごく進化してる。
大阪城ホールを包み込む伸びやかな歌声は、温かくて、力強くて。
この包容力は、15年(JAM時代入れたら23年)積み重ねてきた年輪なんだなあと。
そう思うと、なんかものすごく泣けてきて、特にプリズムなんてイントロからもうウワーっと感極まる。
(なんかこのときの演出がポールマッカートニーのライブのyesterdayだっけな?それと重なって余計にうるっとした。)


個人的な思い出話で恐縮ですが、YUKIに関しては、相当こじらせてきたと思う。

どういうこっちゃといいますと、本当はすっごく好きで憧れてもいたのに、なんか好きって言っちゃうと負けな気がして、素直に好きと言えなかった。

JUDY AND MARY時代も含め、アルバムは揃えてたし、ラジオも雑誌もかなりチェックしてた。
10〜20代、ずっと髪を伸ばしてたのも、彼女の長い髪に憧れた影響がかなり大きい。

思春期の到来と共に自分の意思で音楽も聴き始める頃、クラスでもかなり早い段階でジュディマリを知っていた自信はあったのだけど、YUKIが好きって公言しちゃう女子たちは皆クラスでも派手めのオシャレでかわいい子たち。
当時はもうものすごく自分の容姿に劣等感を持っていた頃だったから、私みたいなブサイクが堂々とYUKIが好きだなんて言える資格なぞない!と思い込んで、あまり言わなかった。

でもやっぱり好きだったから、秘めたる情熱はすごかった。
クラスの誰よりも情報を仕入れていた。と思う。
家でこっそりzipperやcutieを愛読し、音楽誌もいろいろ見まくった。
what's inの連載も切り抜いて保管してた。(妹がGLAYのJIRO好きだったから折半して買ってた思い出)

はっきり言っちゃうと、素直に好きと言えなかったのは、YUKIが好きと言っちゃうかわいい女子たちに対する劣等感とか対抗心のせいで。
そのせいでだいぶとこじらせてしまったなあと思う。

でも、昨日のYUKIの歌声は、時間を超えて、ムッツリこじらせファンだった遠い昔の私もあったかく包み込んでくれたような気がして、もしかしたらまだ心の奥にへばりついていたかもしれないわだかまりを完全に昇華してくれた気がした。

本当に良いライブをありがとう。


もう、さすがに今は普通に堂々と好きって言えます(笑)
オシャレしてライブに来た女の子たちを見ると微笑ましく思えるぐらいには大人になった。
そんな私もちょっとだけ張り切って一番お気に入りのブラウスを着てみたりした。
ライブにオシャレして行くことなんて今やほぼなくなってしまったので、なんだか新鮮だったり。
(大好きな関ジャニ∞のライブでさえヨレヨレの某バンドTシャツ着ていったりするような薄汚れた大人になってしまったのだよ…)

一緒に行った子もただ純粋にYUKIが好きな女の子で、こんな邪な思いでファンを続けてきたことが恥ずかしくなるぐらい(笑)
ものすごく良い席取ってくれて本当に感謝です!

そしてライブ後、一張羅にコーヒーをこぼして意気消沈で帰宅したのは内緒。
ウタマロ石鹸がある時代に生まれて良かった。

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