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茨城県北の協力隊たちの活動現場④ スキルを生かし、ワークショップや事業を展開する「KENPOKU PROJECT E」たち

県北地域で活動する隊員たちの様子をテーマごとに紹介する本シリーズ。 

茨城県では、地域外からの新しい視点で、県北地域の地域資源の活用につながるビジネスなどに取り組む人材を支援、地域活性化に寄与することを目指す「KENPOKU PROJECT E(県北起業型地域おこし協力隊)」を採用しています。

今回は、令和4年12月現在、全20名の「KENPOKU PROJECT E」から、それぞれの活動拠点や県北地域の地域おこし協力隊の拠点「メゾン・ケンポク」など地域のさまざまな場所を活用しながら、自身のスキルを生かし、ワークショップや事業を展開する3名の隊員を紹介します。

「KENPOKU PROJECT E」の詳細については、茨城県のサイトより 

プログラミング教室を通じた、子どもたちの場づくり

▲「メゾン・ケンポク」で子どもたちにプログラミングを教える西村さん

システムエンジニアとして働いていた経験を持つ、西村建郎(にしむら・たつろう)さん。コロナ禍をきっかけに、地域創生に興味を持ち「PROJECT E」として活動を開始しました。

前職の経験を生かし、子ども向けのプログラミング教室を中心に事業を展開する西村さん。あえてテナントを持たず、「メゾン・ケンポク」のほか地域にあるカフェやコミュニティスペースを借りる形で、都市部以外の収益化が難しい地域でのビジネスに挑戦しています。

この教室では、プログラミングを教えることが目的ではなく、「子どもたちにとって楽しいと感じられる場所」を提供することが目的となっているのだそう。子どものころに感じる楽しいという気持ちは、思い出として記憶され、地域への愛着につながると考える西村さん。一度は地元を離れたとしても、大人になったときに戻りたいと感じられる、そんな活動を続けていくことが、地域創生であると考え、日々事業を進めています。

 西村さんの事業内容は公式サイト「まちなかプログラミングラボ」で発信中

ヨガの種を撒きながら、人も地球も元気にしたい!

▲的場さんの拠点「MYogaの里」。「心身がくつろぐヨガ」をこの場で定期的に開催中。

大学時代、哲学を専攻しながら、ヨガ講師活動をしていた的場悠人(まとば・ゆうと)さん。一度は出版社に就職し働く中で、人それぞれが抱える願いや苦しみに気付いたといいます。

現代の都市生活に限界を感じた的場さんは、「自然豊かな環境で、人と地球の健康に貢献する事業」がしたいと感じ始めました。そんなときご縁があった大子町へ移住し「PROJECT E」として活動を開始。

現在は、プレオープン中の的場さんの拠点「MYogaの里/半農半ヨガの古民家」や「メゾン・ケンポク」などの出張先、オンラインなどで対話型のヨガクラスを行いながら、百姓見習いとして農作業も行なっています。

地域の方の協力も得ながら、今後は、茅葺き屋根の葺き替えの実現やポスト資本主義的な生き方を探求する拠点の本格的な運営をしていきたいと考えているそうです。

 的場さんの事業内容は公式サイト「ヨガの贈り物」で発信中

「banya base」から板谷坂を盛り上げる!

▲banya baseにて、講師を迎え開催したイベント「箏に触れる日」(写真右:阿部さん)

実家だった場所を拠点に「banya base」と名付け活動を展開するのは、阿部深雪(あべ・みゆき)さん。父親の仕事の都合で、栃木県宇都宮市へ引っ越しをしてから、長い間宇都宮で過ごしていました。2016年に開かれた「茨城県北芸術祭」で再び地元に目が向いたことで、「メゾン・ケンポク」と出会い、茨城県北ローカルベンチャースクールの受講を通じて本格的に「banya base」の活動をスタート。

「住まなくなった家に新たな役割を持たせること」をテーマに、レンタルスペースとして、ヨガや個展などの展示、箏の体験イベントなどを実施しています。また、阿部さんが、SUP(サップ)やカヌーなどのガイド経験、皮革産業の業界に13年ほど従事していたことから、自身のキャリアを生かした活動も県北地域で展開中です。

将来は「banya base」のある板谷坂が多くの人であふれ、この地で暮らす人々が楽しく過ごせる、そんな場所を目指しているとのこと。そのために、まずは現在の事業を軌道に乗せるべく、できることから形にしているそうです。

阿部さんの活動はInstagramで発信中

地域と深く関わりながら事業を展開

 3人の隊員に共通することは、自身のスキルを生かしながら、各々の拠点や、「メゾン・ケンポク」のほか地域にあるカフェ、コミュニティスペースなどで積極的に活動を展開していること。すでに地域に根付く場所で活動することで、より地域と深くつながりが持てると思います。これからも3人の活動にご注目ください。

そして「私の地域でもイベントをやってほしい」と思った方はぜひ、それぞれのSNSやHP、あるいは「ネットワークKENPOKU(茨城県北マネジメント事業)」までお気軽にお問い合わせください。

*茨城県北で活動する地域おこし協力隊の拠点でもある「メゾン・ケンポク」については、こちらをご覧ください。
https://maisonkenpoku.com/

(執筆:谷部文香)