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【アルバム紹介】レジャーやくざは君に語りかける / Bubble-B feat. Enjo-G

今回は、Bubble-Bより『レジャーやくざは君に語りかける』をご紹介します。

はじめに

たまたまこの曲に出会ってしまい、気づいたらアルバムを聴いていました。

パロディ元の落ち着いた雰囲気を破壊するダミ声が癖になります。ダメ押しのシンセリードとGABBA大オチでめちゃくちゃになっており、もう原曲の味がわからなくなりました。

Enjo-Gの香水を含むアルバム『君に聴かせたいテクノがあるんだ』は5/1リリースで、MVも各曲公開されています。リリースを待っても良かったのですが今の熱量を失わないうちに記事に閉じ込めたく、数曲選んであることないこと書いていこうかなと思います。

曲紹介

1曲目のEnjostepから全開です。はじめのピアノは完全なる前フリで、気づいたらボーカルのEnjo-Gさんがワブルベースを口で奏でています。なにこれ。
くちベースが活きるように他が抑えめになっており、不思議と成立しているイントロ曲です。

12、2曲目のセットでドリンクバーセットでドリンクバー プレミアム。何がどうプレミアムなのかはさておき、前者はスラップ、後者はカッティングで軽快なサウンドです。
途中のドリンクバーの飲み物を紹介するパート(ってなんだよと思われるでしょうがこう書く以外ないのです)も良いセレクトです。アンバサ飲みたくなってきました。
この、紹介するパート()はどうやらお家芸らしく、3曲目プカプカスモーキングではタバコの銘柄を、10曲目ぞっこん!バーベキューではビールを、11曲目中華(Enjoy!)では中華料理チェーン店を、14曲目走りのセダン(Driving Pleasure)ではセダンの車名を…。

7曲目のEnjo-Gのぽぽぽぽーん。このアルバムのリリースが2012年10月なので、件のCMから1年半ほど経過していたことになります。はじめに紹介したEnjo-Gの香水もそうですが、忘れたころにぶつけてくる絶妙なタイミングです。
曲の方はというと、ぽぽぽぽーんのCut Upを後目に硬めのテクノです。逆にEnjo-Gさんは控え目の登場になっていて、魔法のことばの圧力を感じます。公共広告機構のサウンドロゴもバッチリ入っています。強気ですね。

[追記]曲自体は3/19に公開されていたらしい。すんごいスピード感。


最後の曲Enjo-GのシャッシャッシャッはYouTubeでも伸びていて、知っている方も多いかもしれません。パロディ元はいわずもがな。

原曲も相当アホですが、負けず劣らずのはじけ具合です。声の汚なさではむしろ完全勝利といっていいでしょう。アルバム内にはDj ShimamuraによるJump Upなリミックスも収録されています。
パロディのリミックス…?

おわりに

『レジャーやくざは君に語りかける』でした。公式サイトに「都市に煌めく汚声とグルーヴ」というキャッチコピーがあったので、堂々と声が汚いと書くことができました。曲名で明示されているもの以外については、走りのセダン(Driving Pleasure)が↓の曲のパロディだというところまでは(頭文字Dを履修済みなので)わかったのですが、これ以上の把握は難しそうなので本文に記載するのは避けました。

音楽でふざけることのハードルをかねてから感じています。コミックバンドほど技術を求められるというか、少しでも隙があると寒いので、難しい領域だと思います。Bubble-Bさんの編曲はその点完璧です。バンドでいうところのコミックバンドをクラブミュージック界隈でどう称するのかわかりませんが、あるとすればそれ代表の一人となるでしょう。


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