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勝負決めた優プロ伝家の宝刀の積極果敢な鳴き仕掛け【Мリーグ】

 「伝家の宝刀」の積極果敢な鳴き仕掛けで勝負を決めました。

 U-NEXT Pirates・鈴木優プロが2024年3月1日(金)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第183戦でトップを獲得です。

 優プロはトップ目で迎えた南4局2本場。二つの役の両天秤を掛けた得意の大胆な鳴き仕掛けで逃げきりました。

 U-NEXT Pirates・鈴木優プロ、渋谷ABEMAS・白鳥翔プロ、KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波プロ、EX風林火山・二階堂亜樹プロの並び順。

 南1局1本場(供託1)で持ち点は北家・亜樹34100、西家・渋川28500、南家・白鳥18600、東家・優17800です。

 ラス目で親の優プロはここから一気に巻き返します。

 優プロは6巡目に1筒をツモり、カンチャンの6筒待ちでいち早く聴牌しました。

 トップ目の亜樹プロも8巡目に5索を暗刻にして聴牌。5筒・8筒待ちでリーチです。

 亜樹プロはリーチ・イーペーコー・ドラ1・赤ドラ1の満貫確定の手。あがれば、この試合の勝利にぐっと近づきます。

 3着目の白鳥プロも12巡目に5筒を引き入れ、ドラの7筒単騎待ちで追いつきました。

 こちらもタンヤオ・ドラ2・赤ドラ1の満貫確定の手です。白鳥プロは黙聴に構えました。

 3人のめくり合いは優プロに軍配が上がりました。

 亜樹プロが12巡目に6筒をつかみ放銃。優プロは南・ドラ1・赤ドラ1の5800点(+2300)です。

 南1局2本場で持ち点は西家・渋川28500、北家・亜樹27000、東家・優25900、南家・白鳥18600。

 優プロはラス目を抜け出して3着目です。

 この一局はリーチした白鳥プロと優プロの2人聴牌で流局。

 南1局3本場(供託1)で持ち点は東家・優27400、西家・渋川27000、北家・亜樹25500、南家・白鳥19100です。

 トップ目に立った優プロがリードを広げます。

 2着目の渋川プロが5巡目に1筒をツモり、カンチャンの7筒待ちで先制リーチしました。

 渋川プロは役もドラも赤ドラもない手ですが、優プロのこれ以上の連荘を阻止しようと、リーチに踏みこみました。

 優プロも負けていません。8巡目にラス牌のペンチャンの3索を引き入れ、3索・6索待ちで追っかけリーチです。

 優プロはリーチ・ドラ2・赤ドラ1の親満が確定している勝負手です。

 2人のリーチ合戦は優プロが勝利しました。

 渋川プロが11巡目に6索をつかみ放銃。優プロはリーチ・ドラ2・赤ドラ1の12000点(+2900)です。

 優プロの持ち点は42300点となり、一歩抜け出しました。

 優プロが白鳥プロ、亜樹プロの追い上げを受けながらトップ目を守り、迎えた南4局2本場。

 持ち点は南家・優42800、西家・白鳥37500、東家・亜樹31800、北家・渋川-12100です。

 この一局では、優プロが勝負どころで伝家の宝刀としている積極果敢な鳴き仕掛けが出ます。

 十分形でないところから、二つの役の両天秤を掛けて鳴き、まっしぐらにあがりに向かいます。

 優プロの配牌。メンツが二つあるものの、他はバラバラで聴牌に少し時間の掛かりそうな手です。

 優プロは1巡目に親の亜樹プロが切った8索をチー。五萬を切りました。

 チャンタと索子の一気通貫の両天秤を掛けた思いきった鳴きです。

 優プロはМリーグや麻雀最強戦などで厳しい手牌のとき、この鳴き仕掛けによって活路を見いだしています。

 2巡目に三萬をツモって4索を切り、早くもイーシャンテンです。

 優プロはチャンタに狙いを定めました。ただし、四萬をツモれば役はなくなります。

 優プロは5巡目に一萬をチー。チャンタが確定しました。あがりやすさ優先でドラの東を外し、場に1枚切れの西単騎待ちで聴牌です。

 ラス目の渋川プロが7巡目に西をツモ切って放銃。優プロはチャンタの1000点(+600)です。

 優プロの積極果敢な鳴き仕掛けが見事に決まりました。

 第183戦の結果は優44400、白鳥37500、亜樹31800、渋川-13700。

 優プロは今季、Мリーグ初の個人5連勝を達成しています。

 しかし、その後、個人ポイント1位をずっと守っているものの、今年に入ってトップは1回もありません。

 ラス目から逆転した2024年のМリーグ個人初勝利をきっかけに、再び勢いに乗ってほしいです。

 

 

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