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レポートがAじゃないので泣く人が…!?Bがつくこと耐えられないの!?マジヤバい!偏差値重視の人生は…(私も昔はあんなだったわ・・・)

20年以上前の甘酸っぱい学生時代の思い出である。

大学内における、ちょっと独特の高いプライドを持つ人々に対する疑問を、いつも、一緒に話している友人がいた。

私たちは、そもそも体質が虚弱気味、疲れやすい、アート系の映画好き、
体育会の思想に耐えられない、足が遅い、眠くなりやすい、
日常的にちょっとしたこともめんどうくさがる、などなど
日本の競争社会において、不利な特徴を、あますところなく、持っていた。

また、お互いに地方都市で男尊女卑思想が強い地域で
育ったこともあり、キャンパス内のICUマジックによって
3倍モード(ⒸVHSビデオデッキ)でモテる男性が、そんなに格好良くなく見えるのにも関わらず、ピュアな美しい女性を、とっかえひっかえしてはばからない状況への、多大なる疑問などについて、共通した見解をもっていた。

また異様に競争意識が強い、成績偏重主義の一部の人々に対してや、ご家族の仕事(例:父親が大手企業の偉い人である、など)へのプライドが高すぎて、何やら自意識がおかしなことになっている人々についての疑問を、頻繁に話題にしていた。

当該人物たちにとっては、我々の疑問は、全くもって余計なお世話ではあったし、どこにも届かない二人だけの内輪な会話であったのだが、私は、彼女の視点に共感し、絶対的な信頼を置いていた。

学問偏重すぎるキャンパス環境下においては、真面目に勉強をしている人が多く、自分のように寝てばかりいるタイプの学生にとっては、良い成績をとるのは至難の業であった。

とにかく勉強しなかった(オランダ人の寮のルームメイトに、「She doesn't study.」と呆れられるように言われたことをまだ覚えている!主語がSheだからダズントなのだ!)のに、成績が悪いことを気にしていたというのも、根本的に何らかの矛盾があったが、高校生までは、スコア重視の世界に生きていたので、大学に入った瞬間からの「圧倒的なアホキャラ」としての扱われ方には、辛いものも感じていた。

入学したと当時に私は完全に勉学への興味を失い、成績については、完全に放棄していたのだが、一部、成績への異様なこだわりを見せる人々がいた。彼ら、彼女らに、私は、わかりやすく見下されることがあった。

成績重視の世界に生きる彼ら、彼女らの、たやすく人を見下すその独特なプライドには、とても驚かされたし、傷つけられた。今もその時の腹立たしさは、覚えている。

たとえ大学で成績が良かったとしても、あんまり魅力的でない人も多くいて、魅力的でないからこそ、成績のマウントがきつい、みたいな人たちがいたのだった(だ、誰の話だよ!失礼だよ!)。本当に賢い人は、目立った形のマウントというのは取らないとは思う(内心では、そう言ったことを思っていたとしても、外にわかりやすく出さないだけの知性があったのかもしれないと今は思うが)。

今にして思えば、一部の学生たちは「レコメン」と呼ばれる、「指定校推薦」によって大学に入ってきた学生だった。彼女たちは、入学後も成績を高くキープする必要があったのかもしれない(よく知らんけど)。また、成績が高いことによって、奨学金をもらうことが切実に必要だった方にとっては、成績の値はとても重要だったのだと思う。

自分は、ペーパーテスト一発勝負のみで受験した立場だったので、入学後の成績には全く興味がなかったのだが、それは、ある意味恵まれていたのかもしれない。当時はよくわかっていなかったが。

ある日、大学への批判的な眼差しが共通していた友人が、「驚愕!」と言った表情で私に話しかけてきた。

「ねすぎ!!!聞いてよ!!!」

彼女と同じ英語のクラスの人の話だった。

「成績に不満があって・・・号泣してる同級生がいたんですよ・・・!」(©️ クールポコ)

英語のレポート(言い方は「paper」?であったかもしれない・・・)の成績について、「B」がついた人が、「私の書いたものが、Bのはずはない、私の書いたものはAの価値があるはずだ」と言って英語の教員に嘆願したというのだ。

その嘆願も虚しく、Bになった彼女が、ショックのあまりに、キャンパス内で号泣していたらしい。

「何それ!!!!」

Bだって、十分良い成績なのである。

「Aじゃないことにショックを受けて嘆願して、Bだったから号泣!?」

「何それー!」

「成績は先生が決めるんだよー!」

私は「(誰だか知らんけど)彼女は本当に頭がわるいなァ」と思ってしまったのだった。

私はそれまでAの成績など、ほとんどとったことなかったが。
(関係者、terribly sorry!)

以上です。

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