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「璦憑姫と渦蛇辜」登場人物◇一覧

◆璦憑姫/タマヨリ/タマ
 遠い南の美しい小さな島で、兄・海彦と育った。捨て子であり親を探す旅に出た。
 純朴で人懐っこい少女。妹力が高い。
 泳ぎや潜りにたけ、歌声は人を誘う。『いさら』という大太刀(儀仗)を発現させた。
 ワダツミとの流離の旅、海賊たちとの出会い、巫女の社での生活を経て再び旅へ。
 『いさら』に導かれた旅で母親に再会し、出生と母・乙姫の憎しみを知る事となる。
 本来の姿は怪魚であり、元はワダツミから分かれた不具の肉片だった。
 下海の力を有し、海から死者の魂をあげることもできる。
 無敵の和御魂(にぎみたま)。

◆渦蛇辜/ワダツミ
 竜宮の次期王(海神)として誕生するが、暴虐無人な振る舞いで竜宮を追放される。
 体を裂かれ、力を削がれて半神半人になる。タマヨリの半身。
 髪は波光色(白銀髪)の美丈夫。黄金比の顔。
 全身に海境(竜宮の門)への侵入を拒む入れ墨が入れられている。
 真海の力を有し、鉾『波濤』を持つ。
 裂かれた後も血を好む性格は変わらず、王者然としてプライドが高い。
 基本的に他人には無関心だがタマヨリの身なりを気にする一面も。
 暇があればだいたい寝ている、休日のパパモード
 ククラで傭兵となるが病に倒れ、流れ着いた先でタマヨリと出会う。
 礁玉の情夫として諸国平定に力をかした。
 竜宮への帰還のみが関心事で、乙姫の取引に応じ妻とした。
 美しき荒御魂(あらみたま)。

◆海彦/兄ぃさ
 南の島の漁師。タマの兄。
 知的な遅れがあり、明るく無垢で一途な性格。
 タマとは相思相愛であったが、火事で死亡。
 ◇1章

◆お婆さ 
 両親に代わって孫の海彦と拾い子のタマを育てる。
 好物は枇杷。何事にも動じない浜の女。
 ◇1章

◆礁玉(しょうぎょく)/幼名はショウ
 海賊のお頭。一国の王も黙らせるほどのカリスマ。
 野生の鯱そのもののような、高度な戦闘力と残忍さを持っている。
 人魚の末裔であり、鯱の波座と共に生きる。
 勘が鋭く、時に人知を越えたことも察する。
 燃える火のような美貌と野心を持つ女。「誰にも奪われない国」を創ろうとしている。
 {※詳しくはスピンオフ『王の座波の座』に記載}
 ◇4章〜

◆亥去火(いさりび)
 礁玉と同じ村の出身。水牛ような力強い体格の海賊。
 力自慢で肉弾戦なら負け知らず。
 (※アクションはタイの武術ムエタイの動きで書いています。参考:3章①
 膝蹴りとクリンチが強い!)
 脳筋だが根はとても優しい。
 どんな女性からの好意も、気づいているようでまったく気がついていない。(→礁玉しか見てない)
 {※詳しくはスピンオフ『王の座波の座』に記載}
 ◇3章〜

◆浪(ろう)
 礁玉一味のブレーンで亥去火の相棒。
 亥去火に次ぐ体術に加え、武具の扱いにもたける。
 聡明さと美しさを兼ね備えた品のよい男だが、どちらかといえば技術者タイプ。
 船や武器の改良をしている時がいちばん楽しい。 
 どんな女性からの好意も、気づいていないようで全部気づいている。
 {※詳しくはスピンオフ『王の座波の座』に記載}
 ◇3章〜

◆波座(なぐら)
 はぐれものの雌の鯱。礁玉と共に育つ。
 姉妹であり半身。礁玉の考えていることは全て分かる。
 ◇4章〜

◆ハト
 礁玉一味のムードメーカー。素っ頓狂。
 予想の斜め上いく言動で、珍獣扱いされている。
 単純無垢な様子から、タマヨリは兄の面影を重ねる。
 ◇3章〜

◆ウズ
 ハトとカイといつも三人でいることが多い。ガサツさ担当。
 亥去火に憧れて武闘派になりたい若手。
 ◇3章〜

◆カイ 
 若手3人組の優しさ担当。
 浪に憧れて頭脳派になりたい。
 ◇3章〜

◆コトウ 
 最古参の海賊。子どもの頃の礁玉・亥去火・浪を知る。
 渋さ担当。参謀的な役割を担う。
 サイハザでは巫女の血縁であることを利用して、内政に食い込む。
 ◇4章〜

◆亜呼(あこ)
 サイハザの巫女。水鏡を読む。
 タマヨリの親友で妹のように思っている。年上ぶりたい。
 浪に片想い中。
 水鏡でタマヨリの本来の姿を見た後、殺戮現場を目撃したことでPTSDを引き起こす。
 タマヨリを拒むようになるが、しあわせを願っている。
 ◇5章

◆鴉雀(あじゃく)
 山に住む狩猟の民の子。両親の死後、兄と平地へ下りる。
 狩猟の腕前は悪く、臆病。
 タマヨリに好意を寄せる。
 道中タマヨリを襲う怪物相手に戦うが、矢傷を負い失明する。
 ◇6章〜9章

◆烏鵲(うじゃく)
 鴉雀の兄。篦藻岩で何でも屋のようなことをして生活している。しっかり者だったが、乙姫に魅了され術にはまり、正気をなくす。

◆ヒワ
 烏鵲と鴉雀の幼い妹。
 河で亡くなるが、タマヨリの力で魂は鶸の姿になって鴉雀を助ける。

◆肥鵙(ひもず)
 篦藻岩に住む大家族の父。お人好しだが口下手で、口癖は「おうおう」。
 ◇8章、9章

◆津留女(つるめ)
 肥鵙の妻。胆っ玉母ちゃん。
 ◇8章

◆アビ
 肥鵙の娘。5才くらい。甘えん坊。
 ◇8章、9章

◆ヒツル
 肥鵙の長女。16才くらい。
 凪女にさらわれて菟道の岬に閉じこめられていた。
 ◇10章

◆凪女(なぎめ)
 乙姫の従者。元々は身分の高い人間だった。
 海で遭難したのを乙姫に拾われ100年を越える年月、乙姫に使えている。
 赤子のタマヨリを生き延びさせたのと引き換えに、醜い脚に変えられる。
 乙姫とタマヨリの和解を願いつつ、タマヨリを娘のように感じている。
 乙姫に人間に戻されるが、一気に老いて死を迎えた。
 ◇10章〜12章

◆乙姫/ーーー
 下海の屋敷に住まう竜女で、水鏡や生物を自在に操る等の巫術を使う。
 術の本質は他者を支配することであり、それは彼女の性格としても現れる。
 タマヨリを身籠ったことで日の光で老いる体となった。
 妖艶な美女の姿をしているが、実体は老婆。
 若さ保つために若い娘をさらってその血を浴びている。
 タマヨリを憎み、再会後も利用する存在でしかない。 
 権力や力に並ならぬ執着があり、ワダツミを夫とし神の座を得ようとする。
 ◇10章〜

◆乙姫の養子と養女たち
 4人いる。意地悪で根性が捻じ曲がっている。乙姫に気に入られたい。

◆磯螺(いそら)
 小さな老爺の姿をした神。海のあらゆる生命を代表している。
 鯨からプランクトンまであらゆるものを宿りとし、姿を変えることも意識を分散させることもできる。別名・掌海神。
 人格神ではなく、役割に応じた性格を帯びているだけ。
 竜宮とは場所であると同時に、真海の機能の一部である。磯螺もその歯車。
 ◇13章〜

◆岐勿鹿皇子(きなじかのみこ)
 肚竭穢土の皇子。太陽のような、と評されることの多い明るく力強い存在。その裏に兄への敬愛と嫉妬、タマヨリへの純情と独占欲を持っている。
かつてない偉大な王を目指し、賽果座の征伐を掲げる。
 ◇14章〜

◆伽耶釣(かやつり)
 岐勿鹿の腹違いの兄。聡明で器用な青年だったが不遇のうちに生涯を終える。岐勿鹿が太陽なら月のような存在。

◆始勿鹿王(しはらじかおう)
 肚竭穢土の王。商都として国を発展させた商人気質の王。目的のために手段を選ばないところがある。

◆淤緑耳(おみじ)
 岐勿鹿の従者。爺やのような存在。息子・黄耳がいる。誰に対しても口煩く、立場をわきまえないタマヨリを目の敵にしいる。
 ◇14章〜

◆黄耳(きみみ)
 淤緑耳の息子。父の手足となって働く。気は優しくて力持ちの見本の様な、恵まれた体格と力、素朴な性格を有する。
 ◇18章

◆亜呼弥 
 浪と亜呼の娘。父親に溺愛されて育つ。
 ◇18章〜

◆イオメ
 粗雑だが気風のいい女海賊。亜呼弥の乳母でもある。旦那と礁玉が大好き。
 ◇18章〜

◆カイセツ
 イオメの夫。髭がすごい。
 ◇18章〜



◇お楽しみコーナー◇


もしも作中人物が現代日本にいたら?

タマヨリ
 ☟
購買のあんぱん食いがち
計画性のない玉ねぎのみじん切りしがち
徹夜で桃鉄やりがち
初恋奪いがち

海彦
 ☟
小1の算数でつまづきがち
九九で惨敗
「体が丈夫なのがいちばんよ」とおばあちゃんに言われがち
徹夜で桃鉄やりがち

亜呼
 ☟
かわいいピアス集めがち(ピアスホールはない)
親友に四葉のクローバーのチャームあげがち
放課後クレープ屋によりがち
好きな人にお弁当作りがち

礁玉
 ☟
努力以上の結果を出しがち
それでも悔し涙流しがち
女性ファンつくりがち
治安の悪い付き合いしがち
スパイダーソリティアしがち



オタ活しがち
ハーバード大に進学しがち
文化祭で女装させられがち
スカウトされがち

亥去火
 ☟
ヤンキーに絡まれがち
ヤンキーに絡まれがち
ヤンキーに絡まれがち

コトウ
 ☟
菅原文太に似てると言われまんざらでもなさがち
来客があると鍋料理しがち
口紅のことをルージュと言いがち

ハト
 ☟
単車で転けがち
借りた車、廃車にして返しがち
靴の片方失くしがち

ウズ
 ☟
中1の1学期まで野球やりがち
コンビニのホットスナック買いがち
憧れの人を心の中でアニキと呼びがち

カイ
 ☟
学習図鑑暗記しがち
スプラトゥーンでマルチミサイル打ちがち
自転車に2箇所鍵かけがち

ワダツミ
 ☟
休日は1日寝がち
貢がれがち
参観会は保護者から距離取られがち
町ひとつ殲滅しがち

乙姫
 ☟
娘殴りがち
娘売りがち
自分を賢いけど運がないと思いがち
愛人10人作りがち

岐勿鹿
 ☟
夜景の綺麗なレストランでプロポーズしがち
カルティエで婚約指輪買いがち
結婚式には1000人呼びがち

鴉雀
 ☟
USJよりディズニーランド行きがち
ジャングルクルーズで彼女の方ばっか見がち
おそろいのネズ耳付けがち

亥去火
 ☟
老人と子どもに優しくしがち
海で逆ナンされがち
喧嘩の仲裁に呼ばれがち


本編もよろしくお願いします!
   ☟

読んでくれてありがとうございます。