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『ブルーピリオド』

あなたが青く見えるならりんごもうさぎの体も青くていいんだよ

山口つばさ 『ブルーピリオド』1巻 (講談社、2017)、51頁。

アプリで読んでから、一気に全巻購入した『ブルーピリオド』。
13巻が、最新刊となっています。

アートの世界には、まずその固定概念を覆すところから入ろうか?的な
流れを私は感じる。

私の戯言。
いつからか忘れたけれど、私は字が汚いと言われるようになった。
そして、色も見えづらくなった(色に関しては、常にではない)
だから文房具を買うことに抵抗を覚えて、可能な範囲はPC派に切り替えた。

最近、実家に帰った。
私はノートや文房具が実は好きなことや、
色は全然わからないけど面白い世界があるようだという話をしてみた。

母は美術関係に特化した人だ。
なんとなく話をしたら「昔好きだった」からと、
すぐに持っているインクを見せてくれた。
信じられないほど、インクはすぐ側にあった。
その英語表記しかない箱を、私は一体何度見てきたか。
その箱の中身、インクだったんかい(OvO)

こういう絵を描いてみたい!!と私が言えば、
見たこともない様々な用具を見せてもらったことを思い出した。
鉛筆の種類や、その削り方、用法など。
絵に関する宿題などは、いつも手伝ってもらっていた。
道具がプロ級なので、私は全然使いこなせなかった。
今も何に使うのか検討のつかない物が、いくつもある。

どうせ字汚いって言われるしなーって今回もボソっと言ったら、
書く楽しさがあれば良いと教えてくれた。
色についてもそうだった。
楽しめば良いのだと。

以前、なんだかよく分からないけど…って時には、
見えた景色を表現するヒントを教わった。
そして、見える景色をそのまま表現することの難しさも教えてもらった。

アートは、その世界では自由になれる。
誰が何と言おうと自分が見えた世界を描くことが出来る。
そのスキルがあれば。

急に好きだった色を思い出した。
ロイヤルブルー。
dp-pB (濃い紫みの青) #00489d

そして、ブルーと言ったらこの漫画。
無理矢理な感じだが、今回の記事のメインなので。


なんとなく日々を生きる高校生、矢口八虎(主人公)。
友達と遊び、成績もそれなり。
しかし、偶然見かけた美術室の絵に引き込まれる。
そこからは早くて、急にぼんやりした日常生活に明確な目標が生まれる。

藝大を目指す!!(ところが序盤)

アートは自由であり、同時に創作側が苦しむ。
常に楽しむわけではない。

表現する楽しさと葛藤が実にリアル。
結構、人の日々の生活が映し出されるものがある。
いかに表現するのか。
そもそも、そんなこと考えたことあるか?

上手いとか、賞を取るものではなく、
自分が楽しむこと。
この言葉は励みにもなるし、時に重くのしかかる。

楽しかったことが辛くなる時、それは最初から辛い時よりも辛い。
何言ってるか分からんって思われそうですが、そうなんです。

人の葛藤のそれが、この漫画にはある。
改めて自由ってなんだろうね?と、問う。



良い1日を。

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