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本レビュー

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読んできた本、おすすめ本はこちら。 漫画も含むことにする(細分化し過ぎると、雑多になる)
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#考え方

『消滅世界』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本を紹介します。 村田沙耶香著 『消滅世界』 (河出書房新社 、2018) どの本にも共通して言えることではあるが、この本は読者を選ぶ。 村田沙耶香さんの本は新しい切り口の視点と、 異世界ものとも異なるぶっ飛んだ世界観が魅力的だ。 本書には終始、必要以上だと思ってしまうような、描写の緻密な説明がある。 繰り返し行われる、同じような描写説明に必要性を感じない。 主人公の考える、「正常」と「異常」。 世界の考える、「正常」と「異

『人生を豊かにしたい人のための講談』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本を紹介します。 神田松鯉著 『人生を豊かにしたい人のための講談』 (マイナビ出版 、2020) 講談の持つ魅力について、分かり良い本だった。 タイトルだが、「人生を豊かに」とは、どういう意味で言っているのだろう。 人生が豊かになるとは何だろう(本を開く前に脱線した) 講談の話を理解して、文化や教養、知識を身につけることなのか。 講談を知り、聞くことにより人生が豊かになるのだろうか。 それともかく。 本書の中でも特別に面白いと

5月に読んだ本

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、5月に読んだ本を紹介します。 まつおるか著 『海のどうぶつが可愛すぎて!』 (KADOKAWA 、2019) 今すぐ水族館に行きたい!!と思った時に読んだ本。 オールカラーで、漫画のような構成が読みやすい。 シャチ好きの著者による海の生物の紹介が、予想以上に詳しかったので面白かった本。 ジェイムズ P.ホーガン著 『星を継ぐもの』 池央耿訳 (創元SF文庫 、2023) 文章構成がとにかく素晴らしい。 短く美しく纏められたストーリー

『税金で買った本』11巻を読んで考えること

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、漫画を読んで考えたことを書きます。 ずいの /系山冏著 『税金で買った本』11 (講談社 、2024) 図書館の裏側を覗けるような楽しさから、気付けば最新刊の11巻まで読んでいるマンガ。 11巻では読書感想文に始まり、課題図書に貼られているシールの絵柄「牧羊神(パーン)」(ギリシャ神話から)について追いかける。 主人公の「何こいつ(牧羊神)?」に始まり、図書館でバイトする彼は、今回の話も図書館内で「なぜ?」と「何?」を追いかける。 人

『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 針貝有佳著 『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』 (PHP研究所 、2023) Aでは成功するが、Bでは上手くいかない。 なぜ? 誰もが疑問を抱くことを、深く追求することが個人的にとても好き。 とはいえ、ここは日本だ。 本書でも、「日本とはデンマークは違う」ということが最初に書かれている。 しかし、デンマークは別の惑星なわけではない。 同じ人間なのだから、どこかで日本の社会で生きやすいヒン

『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 谷川嘉浩 『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』 (筑摩書房 、2024) こういう本の感想は、書きづらい。 考え方や、方法は提示されているのだけれど、断定された答えが明記されていないからだ。 しかし、そこに魅力があり、考える面白さがある。 まるで、ポケモンのゲームのような本。 ストーリークリアをしてからが、始まり!!的な。 本書を読んでから、始まり!!というわけです。 本書を片手に、自分で模索していく

漫画『違国日記』を読んで考えること

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、ヤマシタトモコさんの『違国日記』を読んで考えたことを書きます。 この漫画は、とにかく何回読んでも面白い。 内容が重厚なので、数回読んだくらいでは私が消化出来ないとも言えるんですけど。 何度読んでも、ハッとさせられる点はたくさんある。 それを、いくつか紹介したい。 「わたし」と「あなた」 「わたし」と「あなた」など、主語の使い方。 主人公の叔母は話すたびに「これは私の考えだけど」と、主観的な考え方であることを先に言う。 主人公(中学

『自分を好きになれない君へ』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 野口嘉則著 『自分を好きになれない君へ』 (小学館 、2022) この本は、友人に薦められて買った本。 タイトルそのまんまな気がするけど、内容やいかほどに? (その友人がおすすめしてくれた時点で、購入は90%決まってるんだが) 本を開いて、5ページ目。 そこには、自分を好きになれないことにより生じる、悩みが書かれていた。 その第一番目に書かれている例。 雷に打たれたような感じとは、あんな気持ちだろう。 長年

(漫画)『白山と三田さん』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ漫画について記事を書きます。 くさかべゆうへい著 『白山と三田さん』 (小学館 、2022) ざっくりあらすじ 高校生の白山と三田さん、このカップルが上京するまでの話。 ある日、白山が田んぼに落ちたおじいさんを助ける。 このおじいさんが、地元では有名な社長。 「お礼とか別にいらないです」 それを白山が伝えに行くと、孫と付き合って欲しいと言われる。 こうして、白山と三田さんのカップル誕生。 感想 非常に淡々と日常が進む。 白