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[番外編]【英語学習本を20冊チェックしてKJ法で分析してみた】の巻

「トクイな人の主張する内容は、ニガテな人の求める情報ではない」

数年前、数学の学び直しをしたときにこのことをイヤというほど思い知らされました。

当時、日本語の数学参考書を読んでいちばん抵抗を感じたのがコレ。

「◯◯を覚えるとラクになるよ」 

別にこっちは「ラクをする」ために数学をもっかいやってるわけではないので、内心、

「そんなにラクがしたいなら、そもそも問題を解かなければいいんじゃない?」 

と思ってしまったという。

きっと、「数学がトクイな人」的には「ラク」というのが大きなアピールになるんだけど、「数学がニガテな人」にはまるで響かない。むしろ反感すら与えることも。

その経験が強烈にあるので、世の語学参考書もきっと「語学ニガテな人」の求める情報とぜんぜん噛み合ってないんだろうな〜と思ってました。

思ってるだけでは仕方ないので、この機会に世の英語学習本を20冊ほどチェックしたところ、やっぱり共通する内容が見えてきたという。

以下、KJ法で分析したことをザックリザックリまとめてみます( ´ ▽ ` )ノ

[英語学習の”3つの共通点”]

(1) 「ネイティヴスピーカーとの交流」が目的
(2) 「好きこそものの上手なれ」の精神
(3) スポーツや楽器のような「身体で覚える」練習法 

(1) 「ネイティヴスピーカーとの交流」が目的

つまりはこれ、「目的がない」。「人との交流自体が楽しい!」人向けなんだな。

先日、技術者向けのコミュニケーション本を読んだらこんなことが書いてありました。

「技術者にとって、会話は”正しさ”を確認するためのものです」

つまり、AプランとBプランではどちらが適切か、試験結果のデータはどの程度信頼できるか、この数値は適正か…などなど。

で、「あまりにそういう”正しさ”を押し付けていると、職場では最低の同僚になります」と、技術者である著者自身が過去の自分を反省してたので、なんかスゴイナーと思わされました。

でも実際、コストや時間が限られてる中で、「どっちにするか」を決めるのはとっても重要なこと。

そうした決定を何より重要に思う人からすれば、「決定事項のない日常会話をする」のは、正直「ヒキ」にならなそう…

(2) 「好きこそものの上手なれ」の精神

(1)とも関わるんですが、学習本の多くが「楽しさ」をアピールしてました。

外国に対する素朴なアコガレだったり、ビジネスエリートを目指して頑張るぞ!だったり。

でもどっちも基本的にはポジティブな姿勢。「好き」のエネルギーがまず根底にある感じ。

ところがニンゲン、異質なものには抵抗や反感を感じるものなので、「外国? 好きじゃないよ」ってことはもちろんあるはず。ハッキリ言うかは別として( ´ ▽ ` )ノ

そうした好悪の情は明言しにくい分、語学をやる前から「好きになろう!」「楽しく学ぼう!」とポジティブ全開で来られたら引いちゃいそう。

*自分がプログラミングを学習したのは、そんな前向きな理由ではなかったので、ベンキョーする前からそんなに「楽しい!」を押し付けられても…と

*自分の場合、仕方なくプログラミングをベンキョーした結果、周りの評判がものすごく良いので、それに気を良くして今の今まで続いてる、という形です^_^

(3) スポーツや楽器のような「身体で覚える」練習法

今回KJ法で分析して身にしみて感じたのが(3)。どれを読んでも必ず「コツ」という言葉が出てくる。

「コツ」、つまりは「身体で覚える」スポーツ的なもの。つまりは「セオリー(理論)じゃないもの」が語学では最重要視されてるという。

自転車のたとえがよく使われますが、アレ、「なんで乗れてるのか」を言葉で説明しようとしてもできない。それに乗れるようになった後に「乗れなくなる」のは不可能。なんで?と言われても答えられない。

「語学はそれと同じもの」という姿勢が、「コツ」という言葉に現れてる様子。その「コツ」を掴むために、自転車に乗るためにしたような走って転んで走って転んで…の繰り返し。

頭脳でセオリー(理論)を打ち立てることにヨロコビを感じる人には、全くやる気が出ない内容だと思うんですが、どうでしょうか。

プログラミングやると「退屈なことは〜〜で自動化!」なんて表現によく出くわすので、まさにこの「自動化」の真逆をやらなくてはいけない。

冒頭の「◯◯するとラクになるよ」が大きなヒキに感じられた方からすれば、こんな自転車の乗り方おぼえるような練習は「かったるくてやってられない」となるのも自然に思えます。

[KJ法のまとめと感想]

以上、2020年の三ヶ日からやることなのかどうかはギモンが残りますが(´∀`)、「語学人」(自称)的には「学習本の共通点」が見えたので満足です。

自分の場合、数学がニガテだった分、「ここに違和感を感じてたんだ!」と気づいたことが大きなブレイクスルーになりました。

*数学記号をどう発音していいかわからない、数学記号の由来がわからない、数学の各分野がどういう歴史的な経緯で誕生〜発展していったか説明されてない、などなど

*で、上の部分がクリアになったとたん、数学もプログラミングもサクサクと学べるようになったとさ(^∇^)

きっと同じように「語学がニガテ」な人にも、「違和感を感じるポイント」があると思うので、それがどこにあるのか突き止めるのが語学人(自称)の、2020年の目標です。

「ニガテ目線のプログラミング学習」についても、またボチボチと更新していければと思います。 ではでは〜。

#文系
#理系
#英語学習
#KJ法

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