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NOOBLE 記憶/記録 [file.2] こうやってサンプリングされて巡ってくるのか!

青春時代にたくさんの経験をし、多くの人に「たくさん見ておけばいいよ」と言われた。アラフォーになって、その意味がよく分かる。
音楽も同じで、学生時代に聴いた曲が今の自分を作っている。車中で延々と流れていた曲や、友人・家族がよく聴いていた曲。
歳を重ねると、ノスタルジックな気持ちに浸っていくのは必然で、「ああ懐かしいなあ」と思える曲がたくさんあることで、音楽の深みを知れているような気になる。そんなノスタルジックな気持ちに浸るために、昔聴いていた音楽の思い出を掘り返して記録してみようと思う。


音楽を聴いていて、「このメロディーは聞いたことがあるな」と思うことがある。それは昔の曲の一部が使用されていたり、カバーされている場合である。

学生時代、音楽を聴きあさっていた頃、新鮮でかっこいい曲だと思って夢中になっていた。そして、さらに深掘りしていくうちに、自分が生まれる前の楽曲を聴くことも増えてきた。その時、「ん、どこかで聞いたことがあるな」と感じることが多かった。それがまさに、新曲として昔の楽曲がサンプリングされていたものだった。

当時、サンプリングに使われていたのは主に70年代から80年代の楽曲であった。しかし、現在では90年代から2000年代以降の楽曲が使われるようになっている。それも当然のことである。2024年の今、2000年はすでに24年も前の過去なのだから。

Summer Walker

Over It (2019)

Usher

My Way (1997)


Summer Walkerのデビューアルバムに収録されている「Come Thru」は、Usherの楽曲「You Make Me Wanna...」を使用しており、Usher自身も参加している。メロディが減速された形で使用されており、よりメロウな印象になっている。また、サビの部分でも「you make me wanna」と歌っており、非常にエモい。

歌詞を見ると、原曲のUsherのほうは浮気相手の女性に心を奪われた男の話であり、「君が最高すぎて今の彼女と別れたい。君がそうさせる」と歌っている。一方、Summer Walkerはその男の浮気相手である、女性の視点で歌っており、「他の男はいらない。あなたといたい。あなたが私をそうさせた」と対になっている。月日を経て、あの日の浮気話が繋がるようになっているのである。

当時聴いていた音楽がこうやって今に巡ってくるのか!と、エモさと新鮮さ、色々な感情が湧いてきた。
そして新しい音楽とますます出会いたくなったのである。


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