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日本語と肩を抱き合う。

なぜか、何度使っても覚えられない言葉がある。

いくつもあるけど、たいていが対になっている言葉のどっちがどっちだったっけ?ってやつで、

帰納と演繹、
定性分析と、定量分析

そして、今や迫り来る確定申告用語の、

借方と貸方である。

毎年毎年、どっちがどっちだったっけ?と、同じ本とノートをめくり、いちいちググる。

なんで、いい加減覚えないんだろうって思うけど、多分コレ、文字と体感が一致しないからだ。

これは、そもそも記憶力が弱くて、やったことしか覚えられない性質から来ているんだと思うけど、

この言葉が破滅的なのは、こっちが貸してる方が「借方」で、借りた金の方が「貸方」だということ。

帳簿書いてるのは自分なのに、目線が自分じゃない。

多分、歴史を紐解かないとどうしてこうなったかわからなそうだ。

あと書いてて思ったけど、「帰」納と「演」繹や定「性」分析と定「量」分析を忘れるのは、漢字と意味の対になっている感がなくてピンとこないからなんだろう。

対にするなら、素納と演受、定質分析と定量分析でしょ。
前者はむしろ意味不明になったけど。

じゃあどうしようかと言うことで、DeepL先生に翻訳してもらった。

帰納と演繹:Induction and Deduction

定性分析と定量分析:Qualitative and Quantitative Analysis

借方と貸方:Debits and Credits

え!?
なにこの対になってる感!!

Qualitative and Quantitative Analysisとか、逆にどこが違うのか、わからないくらいだよ!

・・・
ちょっとショックで言葉を失ってしまったけれど、

どうやら日本語自体が、この手の処理が苦手なのかもしれない。

がんばれ、日本語。

自分の書く文章をきっかけに、あらゆる物や事と交換できる道具が動くのって、なんでこんなに感動するのだろう。その数字より、そのこと自体に、心が震えます。