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ホログラム探偵 化視華マヤ -プロローグ-

私の名前は化視華マヤ。探偵をしている。ホログラムだ。体がホログラムなのさ。なぜかって?事故って体の機能を失ったからね。私が申請したんだ。ドナー登録と一緒の希望でね。 3年前の2075年8月2日。防げない事故だった。安全運転で走ってた。だけど、アウトロー集団《トネハスラカ》の暴走車が、私が運転するミニクパーの土手っ腹に突っ込んできた。 科学の発達で事故が減ったって?センサーを故意に切ってる連中には関係のない話さ。だけど、そんなことは普通ならしない。事故りたくないからね。トネハ

    • オーバーソシャク/ダイナマイトエンゲを読んで

      作品の感想に行く前に、まずは「鳥居王国第1回玉露文大会」の説明を軽くしなければならないのと、個人名が出てくることをご了承頂きたい。 今回の感想は、この大会のために書いたものだ。 そもそも玉露文とは、感想文のことである。この大会の主催者、鳥居ぴぴき氏が考えた造語である。 意味がわからない。 が、これが不思議と馴染んでくる。というか、玉露文の方が良い気さえしてくる。なんだか高貴な感じもするし。バーバリアン渋谷氏との配信で言っていたが「玉露を淹れる、という表現も考えた」と言って

      • DEEP

        僕が指名された。国からだ。断ったら命はない。まぁ、断る理由もないけど。 お姫様は眠っている。人形のような顔だ。サラサラの黒髪が、真っ直ぐ腰の辺りまで伸びている。全身黒のゴシックドレス。角度によっては紫色にも見えた。首元やスカートにフリルが付いている。軽く指を絡めた両手が、お腹の辺りに置かれている。ダイヤモンドの指輪だろうか、右手の薬指に光っている。可愛さと高貴さが同居していた。 透明な箱。材質はわからないけど、その中で眠っている。ここは森の中。異様な光景だ。でも光が差し込ん

        • マッドボール

          俺の名前はディック・デーカー。金玉の置き場所を探している。仲間には「そんなものはねぇ」と鼻で笑われたが、俺はあると信じてる。その仲間が全員殺された。フグリ一味の奴らに。復讐。俺のやる事リストに追加された。俺は愛車のタマーキン00(ダブルゼロ)に乗り込むと、荒野を駆けた。 198X年。ギョク兵器戦争が勃発。世界は荒廃し、人類はシェルターに逃げ込むことが出来た少数だけになっていた。俺の街、マタンキも例外ではない。 ちなみに、ギョク兵器は金色の2つの球が連なった高威力の爆弾だ。球

        ホログラム探偵 化視華マヤ -プロローグ-

          連れしょん

          【サラリーマン】 「ふぅ……ところで、どうなってるあのプロジェクト」 「はい、上手くいきそうです」 「そうか。おっ、お前デカいな」 「先輩には負けますって!」 【店主と用心棒】 「ふぅ……店は繁盛しておるのか?」 「へい、旦那のおかげでさぁ」 「そうかい。おいおい、あんたの魔羅、ずいぶんとでけぇじゃねぇか」 「何をおっしゃる、旦那には勝てませんぜ」 【越後屋と悪代官】 「ふぅ……ときにお主よ、あの件はどうなっておる」 「万事、整えてあります」 「うむ。ほう、お主の魔

          おちんぽナイト

          俺の名前はおちんぽナイト。チンポ以外が鎧で覆われている。呪いのせいで。誰に呪われたかはわからない。俺は元々農民だった。妻子を養うため、毎日真面目に働いていた。だが、呪われたことで俺の妻は子供を連れて出ていった。人様に顔向け出来ないっていう理由で。しょうがない。もし妻が同じ呪いにかかったら、守ってやれる自信がない。いや、この呪いは力が手に入る。守るのは陰部だけでいいな。 「あ、あなたは、おちんぽナイト様……お目にかかれて光栄です。よい一日を」 何が光栄だ。チンポ以外が鎧に覆

          おちんぽナイト