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名言の宝庫。


本日は、私のおすすめ本を紹介する。

一言で言って名言の宝庫である。
早川義夫さんの生きがいは愛しあうことだけ (ちくま文庫) だ。


私は普段、読みたい本をネットで探し、事前に情報を得てから手にする。
図書館や古本屋、本屋、最近ではメルカリやラクマなども利用するが、たいていはその本が読みたくて購入したり、借りたりしている。偶然出会うことは少ない。

そんな中、この本は偶然古本屋さんで手に取り購入したものだ。
残念ながら、著者の早川義夫さんが誰なのかわからない。今でもわからない。それなのに、なぜこの人の言葉はここまで心に突き刺さるのだろう。


著者の早川さんはどうやら歌手らしい。著者が音楽仲間との死別を経験し、生きるとは何かを考え続けたエッセイ集だ。

私がハッとさせられた言葉を紹介する。

なぜそこを離れるか答えは簡単だ。得るものより失うものの方が多いからである。

前職の会社を退職した理由がまさにこれだと思った。
今の現状を継続したとき、得るものと失うもの、どちらが多いのかは常に考えたいものだ。


わかり合いたかった人とわかりあえなかった寂しさに比べれば、独りでいることなどちっとも寂しくない。

この言葉を見て、あなたは思い出す人はいるだろうか?
恋愛関係とは限らない、あなたにとっての友人、家族かもしれない。


あの人とは気が合わないな、苦手だなと思ったら、好きになれるところまで離れるしかない。

私がある友人との関係で悩んでいた時に、そういうことかと納得できた。学生の頃、同じ部活に所属していたため、必然的に関わる機会が多かったのだが、どうしても話が合わないというか、居心地の悪さを感じていたことがある。距離が近すぎたのだ。


ここまで、早川さんの名言のごく一部を紹介させてもらった。
私は自分自身の言葉にならない感情や状態に、この本を読んだことで言葉を得ることができた気がする。

偶然出会った本書だが、今では気に入った一文を何度も読み返している。
出会えたことに感謝である。

ここまで読んで、もし本書に興味を持ってもらえたら嬉しい。
何か参考になったら幸いである。

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