見出し画像

“アドレスホッパー” 西出裕貴さんにインタビュー! ~多拠点生活の本質は「移動する」ことではなく、自分の心地よい「場所・空間・人との距離感」を知る事にある~

こんにちは、新・夜市朝市運営スタッフの彩です。
最近は18日のオンラインマーケットや、探求アカデミーの開催に向けて準備を進める日々です!みなさん、新しいウェブサイトはもうご覧いただけましたか?

画像1

今回は、新しく始動した”暮らしの探求アカデミー”で「好きな時に、好きな場所で、好きな暮らしをする」というアカデミーを主催してくださる西出裕貴さんにインタビューをしました!
多拠点生活ってどんな暮らしなの?アカデミーの魅力は?たっぷり伺ってきましたよ。

暮らしの探求アカデミーについて詳しくはこちら

多拠点生活の魅力とは?

―西出さんは多拠点生活(さまざまな場所を移動しながらの生活。多拠点生活者はアドレスホッパーとも呼ばれる。)を送っていらっしゃいますが、一体どんな暮らしなんですか?

僕の場合は振り切っていて、家を持たずに移動する暮らしを1年半以上続けています。ですが、実は多拠点生活にはいろんな粒度があります。東京に家を持ちながら週末だけ移動する方、月1,2回移動される方、1週間だけ別の場所に行く方など、色々な暮らし方があるんです。
その人が無理のない範囲で生活することが一番大事だと思いますね。

西出さん4

―多拠点生活の魅力は何ですか?

それも人それぞれです。その土地のものを食べられることであったり、温泉地巡りであったり、キャンプ場や民泊への滞在の面白さ、また僕と同じくADDressというサービスを使用して、ゲストハウスとはまた違った滞在の仕方を味わう、など。

多拠点生活にはいろんな選択肢・魅力があって、”自分は何が好きなのか”を見つけていく暮らしなんだと思います。

ただ総じて、現地の人たち、移住してきた人たちと会話をすることがやはり面白く、醍醐味ですよ。まったく自分と価値観の違う、普段の生活では出会えない人たちと出会うことができるんです。

画像5

そんな多拠点生活をしながら、僕は今3つの活動をしています。

まず1つ目は、会社員として組織開発のお仕事。より働きやすく、やりたいことにチャレンジできる環境・風土感を作る仕事をしています。2つ目は別会社に所属して、市民主体のまちづくりに携わっています。

3つ目はまだ仕事にはなっていないのですが、僕が興味のある”エクストリームワーケーション”の取り組みを、長野県の白馬村を中心に行っています。働き方を選択できる文化づくり、ワーケーションの幅を広げる活動、オンラインコミュニティの運営など。

―多拠点生活にも通ずる、やりたい暮らしの実現やコミュニティづくりに、仕事としても関わっていらっしゃるんですね。

プライベートでは以前からコミュニティに興味を持って活動していましたが、実は仕事に絡めることができたのはここ2~3年の話なんです。今は確かに、誰かの「やりたい」に沿った活動が仕事でもプライベートでも多い気がしますね。

―”エクストリームワーケーション”の活動はどんなきっかけなんですか?

エクストリームワーケーションは、白馬村にあるADDressの家の家守の方と、地域に住まれている方とで立ち上げました。2人は働き方に関係する仕事をしているわけではまったくないのですが、人生を楽しんでいて、仕事と遊びをミックスしている。いつ仕事してるんだろう?と思ってしまうような方々です。笑

そんな3人で、たまたま、「どこでも働けるのになぜオフィスなのか」「もっと楽しく働けないか」という話になって、活動を始めました。

画像6

こういった人との出会いや共創は、やはり多拠点生活ならではですね。行けば行くほど出会いは雪だるま式に増えていく。場所によっても出会う人は違います。特に地方には、稼ぐこと目的ではなく、日々の暮らしの中で自分が大切にしていることをやりながら働いて、余白がある暮らしをしている人が多い印象です。

自分の感性で言葉をつづり、noteで発信し続けている理由

―西出さんが多拠点生活を始めたきっかけと、なぜ多拠点生活の魅力をnoteで発信し続けているのか、教えてください。

多拠点生活へのあこがれは持っていましたが、僕のまわりに多拠点生活を送っている人はいなかったので、自分にはできないと思っていました。

しかし3年ほど前、親の病気をきっかけに、時間と場所にしばられず働くことに向き合いたいと思うようになり、まずは2拠点生活を始めてみたんです。

できることから小さく始めてみると、意外とできちゃうんですよね。

それがわかったので、僕と同じように知り合いに同じ関心をもつ人がいなくて勇気が出ないような人たちの背中を押せるものになったらいいなという思いで発信を続けています。

それが多拠点生活でなくてもいいと思っているんです。ただ、チャレンジせずに終わるのではなく、チャレンジできる社会になってほしいという気持ちです。

西出さん2

―多拠点生活を通して、何か発見はありましたか?

僕が多拠点生活を始めてから1年半以上が経ちます。

最初のころは毎日が新鮮で楽しいから、いろいろと盛り込んでしまうんです。ですが1年が過ぎたあたりから、新しい人に会う生活・移動する生活が日常になりました。出会う人も想定内で、カテゴライズできるようになってしまったんです。コロナでどこでも仕事ができるようになったタイプ、地方でやりたいことがあるタイプ…。刺激が少なくなり、飽きもでてきました。

しかし今年の7,8月に、ちょうどいろんな人と出会い、自分の視野の狭さに気付かされる機会が立て続けにありました。

訪れる場所がこの1年のうちに固定化しており、そのせいで出会う人が限られていたんだとわかったんです。また、出会った人をもう少し深ぼっていくと、思いがけない価値観や文化・暮らしに出会えると気付きました。

知らない場所に行くと全然違う出会いがあります。これからはもっとその幅を広げていきたいと思っています。

失敗したほうが見えてくる部分が多いですね。

自分の心地よい「場所・空間・人との距離感」を知る

僕は多拠点生活を、3段階に分けています。

僕は基本人見知りで、ずっと誰かと交流していると息切れしてしまう性格。

そこで、暮らしを「人と交流をする期間」「1人になって内省する期間」「地方の人たちと共創していく期間」に分け、"暮らしをととのえ"ながら過ごすことにしました。

そうして、多拠点生活で自分の心地よい「場所・空間・人との距離感」を知りつつあります。

メンタル・体調を見ながら暮らしを変えていくんです。1人で考える時間をつくりたいときは京都に行って、1か月あまり人と会わず、仕事や銭湯巡りをしながら自分の将来を考えたり。地域の人との共創もまた面白い。

先週から今週は人と交流、来週は共創、その次の週は内省する、といったように、3つのバランスをとり、3つが影響し合う暮らしが自分にとって大事だとわかったのは、ほんの2,3か月前です。

画像7

―最後に、西出さんが11月25日から開催する探求アカデミーの魅力を教えてください。

最初にお話したように、多拠点生活といっても様々です。

自分の住んでいるところと別の場所で試しに3,4日過ごしてみる、とか、実家を2つ目の拠点にしてみる、といったことも立派な多拠点生活。それにより暮らしの見方がきっと変わります。そして、実家で仕事ができるとわかったら、今度は別の場所でもできるじゃん、とつながっていく。

ですがこの最初の一歩のハードルが高いですよね。

探求アカデミー(商品写真) - 西出裕貴

今回のアカデミーでは、最初の一歩をみんなでやることでハードルを下げたいと思います。ゴールは「好きな時に好きな場所で好きな時間を過ごす」こと!

そのために、「どこに行こうか?」決めること、「実際やってみて何がわかったんだろう?」と振り返ることなどをサポートします。

僕からはその他にも、最初の一歩のスタートの仕方や、そもそも多拠点生活にどんな気付き・メリットがあるのかについてもお話しします。

60か所以上訪れたことがあるので、みなさんが求める暮らしに合わせ、この場所がいいのでは?といった提案もできます。不安の解消や、相談にももちろんのりますよ。

アカデミー終了後には、「また次、新しい自分の暮らしをやってみたい!」と思ってもらいたいです。

アカデミーの日程や内容について詳しくはこちら
西出さん主催暮らしの探求アカデミーのお申し込みはこちら

西出さんは11/18(木)19:00~開催のオンラインマーケット(入場無料・zoom開催)にも出店してくださいます。もっと話を聞いてみたい!というかたは、ぜひ遊びに来てくださいね!

オンラインマーケットお申し込みはこちら
新・夜市朝市 公式ウェブサイトはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?