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まともになろうとしているのか

ダーリンも毎晩家をあけることになにか思うことがあるのだろうか。それとも冷蔵庫にある、ニンジンとたまねぎとじゃがいもを見つけたからなのだろうか。夕刻の今、カレーを仕込み始めている。

昨晩、ほぼ初めて経験する所在のなさから日記を書いていたので、あれから深夜(というほど遅くもなく電車も走っている)に帰宅した彼を見て「あ、ほんとうに帰ってくるんだ」と驚いたのだった。犬を飼ったことはないのだけど、まあ、きっとしっぽがあったら振ってしまうのでしょうね。

夜のこと

新しい環境に刺激を受けているのか、0時前には必ず眠りたいというダーリンバラエティー番組を1時近くまで観ていた。格付けチェックの男芸人版で、付き合うならダレ、とかいう説明するほどくだらない番組に声をあげて笑っていた。とはいえモデルの判断は視聴者が見ているそれにかなり的確でやっぱり面白かった。

朝のこと

今日の、朝は5時起床、30分にはダーリンは家を出てしまう。だから少しでも一緒にいたいなあと先週から私も自力で起きだして、あったかいスープとふりかけご飯を食べていた。

明日も同じようなご飯がいいけれど、レパートリーというのはみじんも持ち合わせていないので、ご飯がバナナか、ゼリーに変わりそうというくらい。温かいものを飲むと体が目覚めるとニュース番組でいっていた。眠りを観測、管理するアプリが法人向けにうんぬん。会社に眠りは補足されたくはない。

自分は寝言をけっこう、大きな声で話してしまうらしくたびたびダーリンから報告があがる。布団は別だし。寝言は無意識だから起こしてしまっても仕方ない、だろう。アプリでもあればもう少し快適に過ごせるのかどうか、甚だ疑問である。

6時に洗濯物を予約し、7時前には自習室にはいって、業務を2時間ほどこなす。9時にはジムにいき30分のほど軽い運動を半年ぶりくらいに果たす。場所を変え、11時に冷え解消のプログラムを受けたところで昼食を食べに帰宅する。13時には昼寝、30分をと思ったのだがオーバーして1時間30分も寝てしまった。アイスを食べてゆるゆると起きながら15時。16時からダーリンはカレーを作り始めている。

夏のこと

2人で暮らしているとまるで夏休みみたいだと頭をよぎる。背筋をただすゴムを背中につけるダーリンが台所にみえて「『千と千尋(の神隠し)』のたすきがけみたい」というと「わたしダブ!」と答えてきた。「本名が気になる」と笑いながら伝えるとダーリンも笑っていた。

この話はまたの機会にしようと思うけども。このアパート部屋には「ダブぴょん」という精霊が住んでいて、わたしの飲み残しを飲んでいたりするという伝説があるとダーリンが話していた。だから「ダブ」とは「ダブぴょん」のことなんだろうと深掘りはしなかった。

振り返ってみると「まともになろうとしているのか」と思ったが余暇の充実にほかならない。どうも時間の使い方が下手なのかもしれないな。