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毒親からのトンチンカンな返事

1.前回の話


オンラインで
2日連続でカウンセリングを受け、
自分の現状を客観的に把握できた。

自分では気づいていなかったが、
異常な成育環境にいたことが分かり、
「自分が虐待されていた」と認めることができた。

そして、ようやく父に「連絡するな」と伝える勇気を持てた。 

詳しくはこちらを


2.父にメールを送る


 
さあ、メールを書くぞ!!

前日、カウンセラーさんに聞いた、
父のASD(アスペルガー症候群)の可能性をふまえ、

長くダラダラ書いても
恐らく理解できないだろうと考え、
要求だけ伝える内容を送った。

私:
度重なる連絡攻撃で心身のバランスを崩したのでくり返し連絡するのはやめて


驚いたことに、

電話がかかってきた。

「連絡しないで」と言っているのに。

相変わらず、こちらの気持ちはお構いなしだ。

もしかして言葉の意味が分からんのか?

私:症状が落ち着いたら手紙を出すので、それを待ってください

また電話。

心配、という名目で接触を図っているのかもしれない、
と感じて

方向性を変えてみることにした。

3.父からの頓珍漢な返事


次はこんなメールにした。

私:
私の現状は、信頼できる精神科医と臨床心理士のサポートを受けており、一人ではないので心配は無用です。これ以上の接触は勘弁してください。

今度はメールが来た。


それを聞いて安心したよ。先生の治療にお任せします。
何かあったら必ず連絡すること。

は…????

安心?????

あなたのせいでこうなっているんだが???

完全に、

自分にとって不都合なことは無視している…

無かったことにしている…

自分の都合の良いように解釈して

いつでも助けるよって…
良い父親を気取ってる…💦


ひ、ひどい。

自分を追い込んだ相手に助けを求めるか?

そんなことも分からないのか???

それとも私のメールの書き方が悪くて

父の連絡攻撃のせいで私がおかしくなったと理解できなかったのだろうか?

「父の」ってはっきり書くべきだった???

思考回路が謎。

これは、まともにやり合ったらだめだ。

こちらが消耗してダメージを受けるだけ。

4.潜在意識が見せてくれた映像


この思考回路では、理解力では
私の話、全然聞けないだろうな。

こりゃ、話ができないわけだ。

決死の思いで書いたメールの返事が

コレとは。

脱力した。


その日の夜。

考えていて、なかなか寝付けなかった。

布団に入って寝返りを打っていると

ある映画に出てくる怪物の映像が何度も出てきた。

『グレートウォール』という映画を知っているだろうか?

中国の巨匠・チャン・イーモウ監督、マット・デイモン主演のこの映画。

ある年になると大挙して攻めてくる怪物と
それを万里の長城で向かえ打つ中国軍に
通りがかりのマット・デイモンが卓越した知性と武術で加勢する話だ。

とんでもない設定は所々にあるが、
中国語が聞けるし、
アクションは派手だし、
好きな俳優が出ているし、
お気に入りの映画で、時々鑑賞している。

その怪物がこれだ。

何で今これが出てくるの…???

そこで気づいた。

私はこれと同じような
話の通じない、得体の知れないものと
真正面から戦おうとしていた、ということではないか?

ああ、そうか。

私の潜在意識は

時々突拍子もないものを見せてくれるが、
いつも、それには全部意味がある。

分かったから良かったではないか。

まともに、まじめに向き合ってはいけない相手だと

分かって良かったのだ。

子どもの頃から
無意識に父を避けてきた理由が分かった気がした。

5.父は本当にASDなのだろう

この理解力で
普通に社会人として働けたのだろうか?
周囲に迷惑をかけていたのではないか?

そういえば、
いつも幹部クラスの上司の人が
何かと父の面倒見てくれていたって聞いた。
何でこんなに一人の部下に目をかけるのか不思議だったのだけど…

あれは、そういうことだったのか!
フォローしてくれていたのではないか?

ASD。

多分、本当なんだろう。

パートナーさんにも
父のメールを見せると、
目を丸くして、呆れていた。

6.次のステップ

何はともあれ、

一旦、連絡攻撃は収束させることに成功した。

私の心は、少し落ち着いた。

次は

心療内科探しが待っていた。

調べてみて分かったが、
今は個人の心療内科は
新規の患者を受け付けていないところばかり。
紹介状が必要だったり。

心療内科は
評判の良い所をに行こうとすると
すぐに診療までたどり着けない。

現代、
心の病を抱えている人は
とても多い、ということだ。


つづく

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