見出し画像

米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿71

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第71回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。


12月22日 第3回スペース 12分間

12月24日 第4回スペース 20分間


第70回から続く



第71回寄稿は3部構成とさせて頂きます。
やはり、スペースにてお話をさせて頂く以上は、言いっぱなし、しゃべりっぱなしではなくて、少し時間をおいてからでも、お話した内容は出来るだけノートしたいと考えております。

第1部~
第3回余談スペース
でお話させて頂きした事を寄稿します。
オプションについてちょこっと触れ、ウォール街にあった2分間ルール
4年前のアメリカ下院議場での4分間の出来事についてのお話です。

第2部~
第4回スペースでお話させて頂きした事を寄稿します。
市場とFRBとの間に存在する乖離について触れています。

第3部~
アメリカの個人投資家について


第1部~第3回スペース


第1部~第3回余談スペースでお話させて頂きした事を寄稿します。
オプションについてちょこっと触れ、ウォール街にあった2分間ルール
4年前のアメリカ下院議場での4分間の出来事についてのお話。

皆さん、こんにちは。アウトライヤーです。
マーケットについては、第63回から第65回の寄稿をご覧になってくださいね。
余談スペースのスペースです。
第65回の寄稿でオプションについて触れました。なんとなく懐かしくもあり。
若い頃、全米証券業協会、米金融当局に届け出するために受けなければならない試験があって。今の時代は、3時間弱くらいの試験になっているそうですが、僕の時代は6時間ぶっ続けの試験で。言語は英語のみ。分厚い本と問題集を渡されて、試験前4週間から5週間、仕事しながら、とにかくめっちゃ猛勉強しろと、メンターから言われて。この試験は、学業成績や経済的ステータスに関係なく、この事を勉強しないと、誰でも簡単に落ちるから。当時は、2回落ちたら、一定期間その試験を受けられなくなるからという決まりがあり、とにかく、パスしろと、半ば脅され気味に。(笑)(笑)それなしでは、無免許状態になるので、仕事ができないからと。(笑)あれまあの状態でした。(笑)まあ、勉強したのですが。何十年も前の事ですが、当時の出題傾向を見ていると、圧倒的に割合が多いのがオプションで。その次が、ミュニボンズ、アメリカの地方債ですね。

オプションの割合が全体の3割。地方債が2割くらい、それだけで全体の5割くらいを占めていました。当時。それで、オプションについては、やはり、正解は同じでも、問題解析の途中の思考回路がアメリカと日本では異なるので、どっちの思考回路でオプション問題に取り組むべきかが、内輪の話題となり、試験まで時間がないし、これは、とにかく、日本の思考回路で行こうとなり、日本企業のニューヨーク駐在の人生の大先輩につきっきりで教わりました。オプション戦略というのは、様々ですから。3割も占めているので、そこで点を落としたら、この試験をパスする事が圧倒的に難しくなるから、ここは満点にしとかないと言われて。まあ、結果、パスして。それで、その証明書と共に、両手、10本の指紋を、1本ずつ、ぐるりと回転するように全部とられ、米金融当局に提出した記憶があります。こういう世界でした。みんな涼しい顔して仕事していましたが、まあ、こう言うところもあるわけです。アメリカ株の相場観を養うのに一番いいのが、オプショントレードだよって当時メンターが言っていました。(昨日第69回寄稿でまた寄稿しましたが)JPM(JPモルガン)のオプション、見てます。

第2回のスペースのずっと前、ふぅ~っと、様々なアメリカの専門家のコメント読みながら、何を寄稿させて頂こうかと思っていた矢先、これも懐かしくもあり、いつも身近でそうしていることでもあり。(笑)以前にも一度、寄稿させて頂いた記憶があるのですが。(笑)
2分間
自分がいつも考えているような事を、別の方から聞くと、少しうれしくなったりします。


レイ・ダリオ


この寄稿や先日のスペースで、とりあげさせて頂きました2013年に世界最大のヘッジファンドとなったブリッジウォーター・アソシエイツの創業者レイ・ダリオ氏。すごく、アメリカの教育の底上げを訴えかけておられると同時に、僕達が異なる立場で、ウォール街から学び、経験させて頂いたような事。
それと全く同じ感覚や意図で発信されておられるどうかは、ご本人と確認したわけではないので、定かではありませんが。(笑)

僕にとって、この事は、人生の中で、お風呂に入る事と同じくらい根付いていることなので、寄稿させて頂きます。

レイ・ダリオ氏のご発言引用~2分ルール(The two-minute rule)~「他者が、何かを説明するために、2分間フルに時間をあげてくださいね。その2分間の間、質問したり、話のじゃまをしたり、自分の意見を述べたり主張したりするために、そこに割って入ったりすること、いっさいなく。
こうする事で、誤解を生んだりする事や、その意見が大きな声でかき消されたりすることを心配せずとも、誰しもが自分の考えをわかりやすく完全に具体化して伝達する時間を確保できるんですよ」~引用終

以前にも寄港致しましたが、上記の2分ルール(The two-minute rule)で、
現実にアウトライヤーが、訓練された事~「2分間だけ、時間あげる。自分の考えを、述べよ。2分だぞ、忘れるな。2分間で話まとめて凝縮しろ。この(金融の)世界、みんな忙しい。マーケットは常に動いているし。人間の集中力は、2分以上経つと、とぎれる。2分以上経つと、聞いている方は、その話から、別のところへ飛んで行って、話を聞いているふりはできるけど、頭の中は、その話だけではなくなって、今晩何食べよっかなあ、とか、今晩あの人誘ってデートしたいなあとかさえ、考え始めて、その話そのものは、ともするとうわのそら。その話を聞いてもらえなくなる。話の内容が退屈な場合もそうだ。この場合、少なくとも、聞いてもらえなくなる確率がより高くなる。自分の話を真面目に聞いてほしいと思うのなら、2分だ。2分。2分間で訓練しろ!」

以前に寄稿させて頂きましたが、トランプ氏は別として。米大統領選前のディベートの1人の候補者の持ち時間~まあ、基本的に2分間くらいですよね。モデレーター(司会者)がテーマをふって、2分間で話す相手も2分間話す。そして、また2分間~という具合に交互にディベートを進める。
トランプ氏の場合は、ルール無視、一人でしゃべって、相手に割って入るので、もう大統領選前の討論会止めようかという議論まで、本当に噴出して。

2分間ルール、僕はとっても大切だと思って生きて来ました。


ロン・ディサンティス  現フロリダ州知事

4分間の出来事
以前の寄稿で、2024年米大統領選共和党の有力候補者として、ロン・ディサンティス現フロリダ州知事(アメリカでよくトランプ氏の賢いバージョンと言われていて、権威主義的なところは何らトランプ氏と変わらないと言われています)についてい述べさせて頂きました。いっぽうで、民主党側では、僕が注目している人として、ピート・ブティジャイジ(Pete Buttigieg)現合衆国運輸長官の名前を挙げました。


ピート・ブティジャイジ 合衆国運輸長官


そして民主党側でもうおひとり。
ケイティ・ポーター下院議員です。エリザベス・ウォレン上院議員の後をしっかり歩んでおられる人というか。それを彷彿させる人。倒産法をハーバード大で、当時のエリザベス・ウォレン教授(エリザベス・ウォレン上院議員のハーバード大学教授時代)から学んできた、ウォレン上院議員の教え子のひとり。その後、ケイティ・ポーター下院議員も、ハーバード大学で法学の教授を務め、その他複数の学校で教鞭をとってきた方です。
ちょうど4年前になりますかね。ケイティ・ポーター下院議員の1期目。
議会において、1期目の下院議員の持ち時間は4分間です。
ケイティ・ポーター下院議員は、この4分間を使って、
コーポレート・アメリカの代表者、
アメリカの企業の代表者と言っても過言ではない、
JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOを、理詰めして、タジタジに。
この時の4分間の一部始終は、当時、何度も、テレビで放映されたり、オンライン上で回覧されたりしていました。
相手が、ジェイミー・ダイモンCEOでもありましたから。
4分間の出来事でした。
この時、ケイティ・ポーター下院議員、すごく、穏やかで、冷静で。
ただ理詰めで。怖~。

結構、2分とか4分とかでできる事いっぱいあるのです。

毎日、1日、ビジネスについて、5分間だけ真剣に考える思考するかどうか。というところがキーです。そういう風に言うプロの人達も結構います。自分自身のために。いっぱい情報がある中で。それらを厳密に選択して。

5分間~第2回のスペースでのポイントであり主旨でもあるファンダメンタルズ分析とテクニカル分析、この5分間を占める中心事項として、僕の場合は考えています。


第2部~第4回スペース


第2部~
第4回スペースでお話させて頂きした事を寄稿します。
市場とFRBとの間に存在する乖離について触れています。

ここ何日か、メリルリンチ時代からの旧い友人(大先輩・日本人)と直接話をしながら、「寄稿見てよ」とかって言っていたら返ってきた答えは、「こんな長い文章、そもそも読む気にならん」でした。(笑)(笑)(笑)
人それぞれですので、まあ、そこは置いておいて(笑)。
この友人が、「それでさあ、なんかみんな知らないような興味深い話はないの?」と僕に言うので、それで、ふと思い出しました。この友人こそ、僕が知る中でも、アメリカと深く関わって生きて来た人です。

アメリカ株
ここのところは、下落トレンドの中で、下落そしてデッド・キャット・バウンスという動きが、ここのところだけでも、12月20日から2回と、少しだけ目につくように僕には映っています。
デッド・キャット・バウンス~(マーケットが大きく下げた後、一時的に起きる反発~「Dead Cat Bounce」(=高いところから落とせば、死んだ猫でも跳ね返る)という言葉の由来)

クリスマスが終わると、クリスマス疲れもありながらですが(笑)雰囲気もガラッと変わって、全く新しい週がやって来て、それこそイヤー・エンド、来年に向けてとなります。

そこで、マーケットがどう踊ろうが、飛び跳ねようが、僕は、これまで申し上げて来た目線でマーケットを観察しています。

市場が考えていることは、
FRBの今後の金利の引き上げについては、5%水準に持って行って、それで、さほどそこから間をおく事もなく金利を下げざるを得なくなるだろうと、金利の引き下げを期待。中立金利(景気を刺激も損ねもしない金利水準)について、それを探る事は極めて難しいところですが、市場は、5%水準に金利が引き上げられた後、あまり時間を置くことなく、それほど間髪を入れずに、このまあザックリ中立金利3%水準まで金利が引き下げられるとさえ期待していて。

まあ、何という希望的観測というか。びっくりしますが。そういう期待が市場に存在しています。(先日も申し上げましたがCPIコアインフレ見ても、6.0%で、FRBのターゲットの3倍の水準です。FRBはインフレ抑制という仕事に取り組んでいるわけで。この環境下で、インフレ顕在化以前のように、市場フレンドリーになるとは、極めて考えづらい、それどころか、そんなこと、あり得ないだろうと僕個人は思っています。)

FRBが言っているのは、
・来年2023年”少なくとも”
75ベーシスポイントの金利の引き上げを見込んでいる。
・ほとんどのFOMC参加者は2023年5%から5.5%の間で、金利の引き上げが終わると見ている事が示されています。(ドットプロットから~「金利予測分布図・FOMC(米連邦公開市場委員会)終了後に公表される政策金利見通し)
・金利を引き上げ切ったら、しばらく(for some time)その引き上げ切った高い水準で維持する。

市場の期待FRBが言っていることに、結構、乖離があります。
ここにある市場にとってのリスクは、FRBが、市場の期待より、”より長く”金利が引き締まった状態を維持すると言っている事です。

僕は、これまでの寄稿で述べて参りましたが、
乖離」「乖離の修正時」「収れん
というところに注目しています。

このような乖離を見ながら、これまでの寄稿で述べてきました
・「インフレ・サイクルに対する準備ができていない
・「金融当局が引き起こした新型コロナウイルス禍からの回復の記憶が現在の投資家の思考を支配しており、そうした投資家の多くは押し目買いの成功に慣れきっているため、株価の不安定な土台を無視していることだ」~「回復の記憶が現在の投資家の思考を支配しており、そうした投資家の多くは押し目買いの成功に慣れきっている」
という事を思い出しはします。

僕は、この寄稿で、株式市場は、よく織り込みを間違うという事も述べて参りました。これまでの経験から、このイメージは、どうしてもぬぐい切れません。

第2回のスペースで引用した、ゴールドマンさんは「2023年のS&P500種構成企業の1株利益は224ドルで前年から横ばい」と予想。これはゴールドマンさんの予想ですが、今のウォール街のS&P500種構成企業の1株利益コンセンサスで、どうですか?おおよそ220ドルくらいですかね。

仮にゴールドマンさんの予想よりも、例えば10ドル低い、214ドルかける15xでも、3,210ドルとかのS&P500の水準が視野に入ります。今の水準よりもかなり下が視野に入る事になります。そこに行くまでにまずは、10月につけた安値のところに向けてに、もちろん先に目が行きます。
これまでの寄稿や、特に第63回から第65回の寄稿を是非ご参照ください。

こう言う事を見ながら、もしかしたら、市場の期待が正しいのかもしれませんが、
しかしながら、僕は、FRBの言う事を素直に聴いています、聴きますという事です。

それは歴史的に市場とFRBの間に生じた乖離は、データ上では微妙にではあっても最終的にはFRB側に収れんされてきているからです。そして、それよりも何よりも、自身が、FRBが金利を引き上げている局面でベアー・マーケットが終わるという事象を見たことがないからです。昨日も述べましたが、ベアー・マーケットラリーは終了したと考えています。

プロフェッショナル・インベスターもよく言います。
「将来の事は誰にもわかりません」
誰にもわからないのだけれど、少なくともそこに存在するリスク要因に目を向ける事は大切です。
ここでの市場にとってのリスク要因は、「FRBが、市場の期待より、”より長く”金利が引き締まった状態を維持する」と言っている事です。そして企業利益の下方修正とバリュエーションの縮小。

そこで、マーケットがどう踊ろうが、飛び跳ねようが、僕は、これまで申し上げて来た目線でマーケットを観察しています。

クリスマス・イブなので、ひとつこれまでの寄稿でもスペースでも、一度も、全く触れる事が無かった事(たぶんそう記憶していますが(笑)間違っていたらごめんなさい)についてノートします。

「こんな長い文章、読む気にならん」と言っていたメリルリンチ時代からの旧い友人(大先輩・日本人)が、「それでさあ、なんかみんな知らないような興味深い話はないの?」と僕に言うので、それで、ふと思い出しました。

1月6日議事堂襲撃事件において、その詳細や捜査の状況などについてはこれまで寄稿したり、スペースでもお話したりしたのですが。もちろん1月6日議事堂襲撃事件議会調査委員会による845ページにわたる最終調査報告書が昨日公開されました。


クラレンス・トーマス 米最高裁判事

今日のこれについては、手が届かない、確証がつかみきれないことなので、あまり話題にすることもありませんでした。アメリカの複数のトップクラスの専門家の話を過去何年も聴いていて思うのは、1月6日議事堂襲撃事件の企て、この全体の音頭をとったのは、おそらく「現職、米最高裁判事クラレンス・トーマース氏の奥さんであるジニー・トーマース氏だろうと」アメリカでもこう思っている専門家、一般の人達多いと思うのですが。
お名前はVirginia "Ginni" Thomas(ヴァージニア・”ジニー”・トーマス)ですが、みんな、よく、ジニー・トーマス(氏)と呼びます。
なかなか、この人に行きつかない、行きついていないように見えるのです。
聞き取り証言も非公開でなされたりで。

1月6日議事堂襲撃事件議会調査委員会でも、司法省の捜査でも、この人、ジニー・トーマス氏にどの様に、どの程度、行きついているのかが、僕が、この件を包括的に見る上で、最も重要なポイントでした。先日任命されたジャック・スミス特別検察官がどのように調べておられるのかなど。
それが、どうなっているのか、いまだに、さっぱりわかりません。

ジニー・トーマス氏は若い時カルト宗教のメンバーでもあったことが、アメリカでは報じられています。
今年、夏前、そして秋、調査委員会の議会公聴会、証言の対象者リストにこの人(ジニー・トーマス氏)の名前がなかった時、本当に失望しました。
非公開では何らかの証言をしたようですが。
トランプ氏やその首席補佐官であったマーク・メドウズ氏の話はいつも出てきますが。トランプ氏。マーク・メドウズ氏。当時このマーク・メドウズ氏と頻繁に連絡をとって、このマーク・メドウズ氏を動かした人こそ、ジニー・トーマス氏その人だと思っているアメリカの人、多いと思います。僕もそう思っています。そういう、このお二人の当時のやり取りも公開されていたりで。この人に、行きつかないと意味がないのではくらいにさえ思っています。この人に行きついてほしいと。そういう視点で見ています。この人のお名前が出て来た時だけは、僕は、敏感に反応します。ジニー・トーマス氏、トランプ氏。

それこそが、held accoutable(説明責任であり、みんなのために、責任の所在をはっきりさせて、その責任を関係した人に責任を取らせること)だと思っています。来年以降、この人のお名前がどんな形で出てくるのか、それとも、出てくることもなく、うやむやな感じになるのか。他の複数の関係者の名前はもう聞き飽きるくらい聞きました。その人達を追求する事はもちろん重要なのですが、

このジニー・トーマス氏にどのようにいきつくのだろう?行きつかないのかなあ?これこそが僕の注目点です。


第3部~アメリカの個人投資家について


僕独自の個人的な感覚からの意見です。(Just my 2 cents.)
寄稿やスペースでも似たような事何回か述べましたが、ここのところアメリカの個人投資家を見ているとまさに「押し目買いの成功に慣れ切った投資家」この一言に尽きるというようなイメージです。僕などが何か言う事は何もないのですが。

アメリカの個人投資家がもし今僕の隣に座っていたら「うるさい、アウトライヤー。黙ってろ。余計なお世話だ」と言われるでしょうから。何も言いませんけど。(笑)そりゃ、自由なんで、やりたいようにやるのが一番いいのですが。

ファクト、データ、インプリケーション、FRBが言っている事とか、今後考えられそうなそれぞれの局面とか、サインとか前兆とか。僕はそれらこそが大事だと思いますが、まあ、そこはあんまり関係ないんですかね。
とにかく、「下げたら押し目買いすればいい」みたいな。QE量的緩和時代のイージーマネー(楽して手に入るお金で楽して儲けたお金・あぶく銭)の名残というか、そこから抜けきらないというか。

「損した。その損を一気に取り返そう」「いっきに」。
もう投資という域を超えて、過熱したギャンブルみたいなイメージさえ持ってしまいます。これは、良い終わり方にはならないのではないかと。

過去7年間くらい見続け、見飽きた?語りつくされてきた失敗続きの元ビジネスマンであるトランプさんの典型的な手法。「私は天才。すごいのだ」「ほとんどの人は知らない。でも私には分かっている」「人を罵倒してどなる」「脅す。とにかく脅す」「自分の気に入らない反論、自分にたてつく人は全部敵」「攻撃する」「全てを否定する」「根拠や裏付けを示すことなく、半ばあてずっぽう気味に主張し、腕まくりして、なにかに、がむしゃらに取り組む」「失敗する」「失敗と同時に、突然その被害者になる。自分は被害者だと」「被害者になりながら、被害者意識満載で」~「倍掛けする」「3倍掛けする」「また失敗する」「隠ぺいする」よくアメリカで「こんな軽はずみで軽率な訴訟に持ち込んで」と揶揄されてきましたが。

何でもかんでも訴訟に持ち込む」~かつてよく見た、もう見飽きた負の連鎖です。


ロイ・コーン



また、それしますか。まだやってんですか。あなたの師匠、ロイ・コーン氏は倍掛けは教えてもリスクマネジメントは教えなかったんですか?みたいな。もとが、コツコツとか、勤勉なタイプの人ではないので。酒池肉林、享楽的、遊び好きの人なので、まず、人任せ、どんぶり勘定が基本で。リスクマネジメントとか、たぶんそういう言葉さえ、知らないのではないかとさえ思います。(笑)だから、いっぽうで、カリズマティックに一部訳の分からない人達の支持は強固に集める事が出来るんでしょうね。(笑)ロイ・コーン氏(トランプ氏の師匠)は、「否定、否定、否定」することは教えたけど、リスクマネジメントの重要性については教えなかったんだるうなあと僕は事あるごとに感じてきました。(冷笑)

アメリカの個人投資家さん見ていても、まあ、これは僕の個人的な感じ方かもしれませんが。投資とかそう言う事ではなくて、ギャンブルみたいな。ワォー!危ないですねぇ~。損を埋めなきゃとか、倍掛けとか。周りが見えなくなっているようでさえあります。とにかく押し目買い。まじっスか?
イージーマネー(楽して手に入るお金で楽して儲けたお金・あぶく銭)の時代は終わったのにも関わらず。

QE量的緩和の時代からQT量的引き締めの時代に入って、これまで生き延びてきたゾンビ企業の倒産など、これまでもこれからも顕著に出てくるでしょう。

個人投資家さんも、かなり、結構、入れ替わる事になるのでしょう。

アメリカではすでに、今後、イージー・マネー時代のSNSでのインフルエンサー、そのフォロワーの構図も変わって行くだろうと予想する人達もいます。中には、個人投資家に影響を及ぼしたインフルエンサーとフォロワーを「悲惨だ」と呼んでいた人もいました。

そもそも、僕は、ボトムラインにおいて、投資するとかトレーディングするとか、ものすごく、途轍もなく難しい、大変な仕事だと思っています。そんな簡単にできる事ではないと思っています。まあ、だから、SNS上の自慢話の類に気を取られたり、耳を貸すことはありません。

「誰の話を聞くかが重要」


インフルエンサーとそのフォロワーの構図に変化がみられるであろうというコメントはここのところ多く目にします。情報厳選の時代なんでしょうね。

誰が何をしゃべっても、行きつくところ「この下げは、買い」と言っておけば「押し目買いすれば儲かった、儲かる」時代から、「もうそうではない」時代に入っているわけですから。現実社会同様、「誰の話を聞くかが重要」の世界に、よりなって行くでしょうね。

第2回のスペースで、最も重要な事として、自分もかつて教えて頂いた事をお話させて頂きました。
ウォール街で働く時に、肝に銘じていたのは、かつて一緒に仕事させて頂いた方から教えていただいた事、
Quotation: "Matthew 15:14 Verse New International Version" "Leave them; they are blind guides. If the blind lead the blind, both will fall into a pit."
バイブル・バース:マタイによる福音書 15:14 - 彼らをそのままにしておきなさい。彼らは盲人のための盲目の案内人だ。盲人が盲人を導くなら,両方とも穴に落ちてしまうだろう。
「主が言うのです。彼らをほっとけって。彼らは、盲人の案内人だ。
盲人が盲人の手を引いて、一緒に穴に落ちますよ、」ってことです。

POST.newsにアカウントを開きました


最近は悲しい事に、イーロン・マスク氏がツィッターを経営するようになってから、アメリカでは多くの人達がツィッターを離れて行きました、もしくは、別のプラットフォームに乗り換える、念のため、別のプラットフォームにもアカウントを開けておくという事がここのところ目立ちました。
僕も念のためPOST.newsアカウントを開きました。まだ始めたばっかりですが、ツィッター時代の方々と徐々にですが相互フォローを始めたりしています。

今年の各インデックスのパフォーマンスに見られる通り、ひとつの時代が終わり、長きにわたった量的緩和の時代が終焉して、量的引き締めの時代に突入してすでに一定程度時間が経ち(これまで過去の寄稿で通貨供給量等の推移につきましても寄稿させて頂きました)、実体経済、金融市場を問わず、これからその影響が至る所からさらに出てくる時でしょう。

株式市場がどっか飛んで行ってなくなるわけでもなく、市場はそこにあるわけですから。ちょっと深呼吸しながら、ステップ踏んで行こう、待つとこ待って、それからということでも、とも思いますが。
もう、アメリカの個人投資家さん、”意固地”にさえ見えて。
「押し目買いの成功に慣れ切った投資家」

自分は今どこに立っているのか。
ベアー・マーケットなのかブル・マーケットなのか。ベアー・マーケットラリーなのか、ブル・マーケットラリーなのか。そういうところから始まって、個人的には、第68回の候で述べました通り、
・金利引き上げを継続して行く局面
・金利引き上げを終了する局面
・それをしばらくの間、その引き上げた高い金利水準で維持する局面
・金利を初めて引き下げ始める局面
すなわち、今後途切れ途切れ感の強いマーケット展開に対してさえ準備しておかなければならず、それぞれの局面で、それぞれにマーケットの反応は異なるはずだと思っています。

過去の寄稿やスペース述べました通り、これらの局面それぞれを、丹念に見て行った上で、それを克服して行って、そのPath(進路)を経て(論拠や説明と共に)、その後、また先で、次のブル・マーケット(強気相場)もイメージして行きましょうと思っています。ファクト、データ、インプリケーション(示唆・暗示)、インタープリテーション(解釈)が変れば、その都度、修正。そう心がけています。

第71回へ続く



最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
もし、この記事を最後まで読んで頂けて、良かったなと思ったら「スキ」をクリックお願いします!


関連スペース

11月27日 第1回スペース 2時間

12月18日 第2回スペース 2時間20分

12月22日 第3回スペース 12分間

12月24日 第4回スペース 20分間

関連note


私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」




🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

『日刊宝の山』『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。




サポート🍓本当にいつも有り難うございます。