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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿119

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第119回全文無料で皆さまにお届けします。

第118回から続く



アウトライヤーの行動指針およびそれに際しての株式市場の上下両方に対する見方につきましては、第109回寄稿第111回寄稿にできるかぎり明記してございます。どうぞ、よろしければ、是非、まず、こちらの寄稿2本をご覧になって頂けましたら幸甚です。

サマリー(要約)~


・かつて、最初の頃の寄稿で、実際の行動をとる時の方法論として、①「初動」②「トレンドに乗る」という2つの事についてそれぞれ述べました。
いかにその①「初動で、その最初の行動時にガツ~ンとできるかという事」と②「トレンドに乗るという事」です。これら2つの異なる事です。
①の最初のガツ~ンの場面、レベル、につきましては上記の第109回の寄稿をご覧になって頂けましたら。


加速するポイント地点S&P500、3950ドルレベル


・その上で、前回述べました通り、この寄稿で過去から今日にいたるまで述べてきているような内容をもっての相場下落について、最初の段階として下落が加速するポイント地点は、S&P500で言うなら3950ドルレベル、ダウで言うなら、32,785ドルレベル、これらのレベルを下に切ってからだと僕は思っています。

②のトレンドに乗るという事につきましては、僕は、下げのトレンドがはっきりと出るのは、S&P500で言うなら、この3950ドルレベル、ダウで言うなら、32,785ドルレベル、これらのレベルを下に切ってからだと思っています。

まず一度、S&P500で3950ドルレベル、ダウで、32,785ドルレベルを下に切った状態でマーケットが引ける日を見てからだ、それを見たいと思っています。
この日(S&P500で3950ドルレベル、ダウで、32,785ドルレベルを下に切った状態でマーケットが引ける日)が、下げのトレンドが出る日だと思っています。

結構、相場って、いついつが、節目、潮目の変りどころで(今回だと2月16日木曜日だって、僕は思ってまして、どうしてそう思うかの理由についても述べました)、そこから、次の確認地点としては、これこれ(ここで言う、S&P500で3950ドルレベル、ダウで、32,785ドルレベルを下に切った状態でマーケットが引ける日)が必要で、となるわけです、僕の場合はですが。

・僕は、上記部分です。

・上記以外で、あえて申しますと。あとは、これはあくまで、ここで、ひとつの方法論を、全く別例として述べますが(これは単に述べているだけですが)、新規に相場に入る方であれば、今日のようなこの戻りがある時に、この戻りから、余力を残しながら、売り上がるつもりで、売り上がりも念頭に意識して、売る、かというところだと思います。

・いや、僕は、アメリカ株は、今後、下がると思っていますから。だから、売る。

①初動でガツ~ンとやるところが第109回寄稿で、②トレンドに乗るところがS&P500で3950ドルレベル、ダウで、32,785ドルレベルを下に切った状態でマーケットが引ける日を見てからの、下落が加速するであろうポイントからですという事を述べています。

売るに際しては、どこで売ってもいいと思うのですけれど、行動というのは、言うは易く行うは難し(Easier said than done.)じゃないですか。
だから、売るに際しては、自分に合ったそのやり方って言うか、自分がこれが良いと思えるやり方が必要で。売るんでも、ただ、売りだ~とは、なりません。やり方やちょっとした理由が必要で、僕の場合はですが。
それは、僕の場合はですが、売ったはいいけど、すぐ、マイナスに浸かちゃった、あ~あ、って、結構、心理として、嫌なものなので。それで、まあ、よく、初動とトレンドの2つが大事だと思うのです。それをまあ、今、文章にしているという感じですね。何と言いますか、このニュアンスが、この文章で、少しでも、どなたかに、伝わるといいなあと思っています。これ、伝わってます?

・要は、目線(売るのか、買うのか)を決めて、行動する。余力を残して、初動でガツ~ンとやる。後は、トレンドが出たら、さらに乗っかる、これが僕の場合は理想的と思っているわけですね。やり方は人それぞれですから。これは僕の場合はです。

それで、いっぱい、いろいろな説明よりも、この目線を決めて行動するところだけがポイントですよね、行きつくところ。

ただ、まあ、あてずっぽにできないので、目線を決めるに際して、ちょっと思考する。そのちょっとの思考部分がこの寄稿になっているわけですけど、要は、そんな事より、今日のこのサマリーに書いている事の方が、よっぽど僕は大事ですね。
これは、自分の寄稿を否定しているわけではないですよ(笑)、根拠は”ある程度”必要ですから(笑)。

とまあ、これホンネ、部分ですね、これは。
能書き要らないから行動!って言う感じですね。

本日お伝えしたい事、実は、いつもお伝えしたい事は、本当は以上なんです(笑)。

ただ、まあ、行動上、理由も必要ですから。

もちろん、その理由をもって真面目に寄稿をさせて頂いております。

能書き~


それで、まあ、能書きへ(ノートしていて、ほんとまあ、能書きだなあと思います(笑))。能書きいいから、グリーンスパン元FRB議長がリセッション(景気後退)って言うなら、リセション(景気後退)は来るでいいじゃんと思う、自分はいつもいます(笑)。

さて、能書きは、現在、ターミナルレート(金利の最高到達点)、景気刺激的な流動性、企業収益の不調、景気のランディングのしかたという観点からです。

*流動性につきましては【定義~FRBの流動性=「FRBのバランスシート」マイナス「トレジャリー(米財務省)一般勘定」マイナス「リバースレポ」】~この寄稿でも繰り返し述べて参りました。また、しょっちゅう、普通にアメリカでも議論されていることでもあります。この寄稿でのチャート引用時、もちろん、モルガンスタンレーの調査部さんが出所のチャートも過去のこの寄稿内にございました(もちろん出所はチャート上に明記されております)。

・モルガンスタンレーのチーフ・ストラテジスト、マイケル・ウィルソンさんのコメント~「投資家が期待する、いわゆる、ノーランディングについては、去年の10月以来、世界経済に、別途、総額6兆ドルのフレッシュな流動性が供給されたことによってのみ持続している”誤った楽観論”として、ウィルソン氏は切り捨てた」~を寄稿とスペースで引用させて頂きました。念のため、お伝えいたしますと、マイケル・ウィルソン氏は、モルガンスタンレーのチーフ・ストラテジストであるとともに同時に最高投資責任者でもあります。
モルガンスタンレーさんのご紹介文からの引用です。
”Mike Wilson is Chief U.S. Equity Strategist and Chief Investment Officer for Morgan Stanley. ”

もちろん、これらの事を全て踏まえました上で、この寄稿で氏のコメントを引用させて頂き、第7回のスペースでも引用させて頂きました。ウォール街トップのストラテジストだと僕は認識しております。

・債務上限問題の政治的対決につきまして第113回の寄稿でその詳細を述べております。
ジュリエン・ティマーさんのコメント引用です。
「皮肉なことに、債務上限をめぐる政治的対決は、テクニカル・デフォルト(債券の発行主体が資金面的には支払い能力があるにもかかわらず債務不履行状態になること)を回避するために、米財務省が 5,690 億ドルの TGA(トレジャリー(米財務省)一般勘定)残高を引き出すことを余儀なくさせるでしょう。それは景気刺激的であり、QT(量的引き締め・FRBバランスシートの縮小)を通じて流動性を枯渇させようとするFRBの取り組みを、引き続き相殺するかたちになるでしょうね。」
債務上限問題の解決を見ない事が、マーケットを支えている要因でもあり、景気刺激的であるという認識はしております。
*QT(量的引き締め・FRBバランスシートの縮小)は月額(最大 950 億ドルのペースでおこなわれているため、5,690 億ドルの TGA (トレジャリー(米財務省)一般勘定)の減少は QT(量的引き締め・FRBバランスシートの縮小)の6か月分に相当します。
・この事ももちろん、頭に入れています。

・現在、FRBのターミナルレート(金利の最高到達点)は5.28%へ、ブラード・セントルイス連銀総裁は、ターミナルレートを出来るだけ早くもっと押し上げて、5.375%レベルへとおっしゃっています。スペースなどで述べました通り、ハーバード大学のケン・ロゴフ(Ken Rogoff)教授は6%のターミナルレート(金利引き上げ最終到達点)について語っています。

ブルームバーグ記事を引用させて頂きます。
・「NY連銀総裁、物価2%目標へのコミット重要―価格上昇圧力根強い

・このような状況下で、PE multiple(株価収益率倍数)のE、Earnings(収益)は明らかに落ちてきているわけですね。PEのE~Earnings・アーニングス・収益が減少して、バリュエーションが縮小する。どのように、このEが落ちてきているのかにつきましては、その様子につきまして、第110回寄稿にて、明示してございます。

一部その第110回寄稿から申しますと、「S&P500は、2020年第3四半期(-5.7%)以来初めて、2022年第4四半期(-4.9%)の前年比収益の減少を報告しています。」「現時点で、直近向こう2四半期、2023年第1四半期マイナス5.16%、2023年第2四半期マイナス3.13%と向こう2四半期ともにマイナスに転じていますという事です」という今から約1週間ちょっと前の状況です。
それに伴うバリュエーションにつきましては、「収益見通しも金利見通しも16x(倍)を超えるバリュエーションをサポートしていない」という事から始まって、状況に応じてのそのバリュエーション(15x、14.5x、13.5x)について過去の寄稿で述べて参りました。

FRBは、文字通り、株買うなよ~


さて、ちまたに、様々なチャートやご解説がありますが、その中で、いや、もう、今日はこれにつきますね。
Heisenbergさんのツィートです。
引用~「FRBは、文字通り、株買うなよ~、株買っちゃいけないよ~っていう事ができるわけですが、それでも、まだ、人は、これからも、株を買んでしょうね~。しょうがないよね~、それが現実ってもんだもん」~ニュアンス

昨日、コーヒー飲みながら、このツィートを読んで、読んだ瞬間に、コーヒーを吹いちゃいました(笑)。言い得て妙なツィートだと思います(笑)。なんか、いちばん、ピンとくる気がしまして。


不動産価格の大幅な下落の可能性は「通常よりも大きい」


こちらは、フォーチュン誌のLance Lambertさんがシェアしてくださったツィートです。
引用~【FRBは、(1月31日と2月1日のFOMC議事要旨の中で特筆すべき点として)「(居住用および商業用不動産両方とも)不動産価格の大幅な下落の可能性」は「通常よりも大きい」と述べています】

元FRBのエコノミストの方が昨日おっしゃっていましたが。ウェールズ・ファーゴ・モーゲージ(住宅ローン)部門、昨年の大量人員削減(数千人)に加えて、今週また、数百人の人員削減。かつて一度は、住宅ローン業界に君臨する部門だったのに、今やまるで、モーゲージ・ビジネス(住宅ローン・ビジネス)から撤退するためのような人員削減

僕は、昨秋10月がマーケットの底だったとは、思っていません。




第120回へ続く


最後に …
これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連スペース

11月27日 第1回スペース 2時間

12月18日 第2回スペース 2時間20分

12月22日 第3回スペース 12分間

12月24日 第4回スペース 20分間

12月30日 第5回スペース 20分間

2023年1月19日 第6回スペース 8分間

2023年2月22日 第7回スペース 18分間


関連note

私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」


🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

『日刊宝の山』『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。


サポート🍓本当にいつも有り難うございます。