見出し画像

米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿52

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第52回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。


@jrttkyjpn

アウトライヤーさん🍀Brownie🍀


録音 スペース

 2022年11月27日(日曜日)↓↓↓↓↓↓

第51回から続く


スペース12月17日、18日


次回のスペースでのお話につきまして、12月17日、18日あたりを現在日程として考えております。皆さま、どうぞよろしくお願い致します。

①これまでで最速のペースで利上げ継続

ジュリエン・ティマーさんが共有してくださったチャート(出所:モルガン・スタンレー・便利な指標)をご覧になってください。


ジュリエン・ティマーさんのコメントによると~「QT(Quantitative tightening 量的引き締め/FRBのバランスシート圧縮)の取り組みは、他所での流動性増によって、相殺されていますよ。この指標は、FRBのバランスシートからリバース レポと(FRBでの)トレジャリー一般勘定残高を差し引いて測定しています。ここ何週間かでは、流動性の背景は幾分改善されていましたよ。これが、どのくらいの期間続くのか誰にもわかりませんが、株価との密接な関係において、市場が流動性に依存している事を浮き彫りにしていますね」

③アメリカの専門家のコメントを目にする時、リセッション(景気後退)という言葉が、現在、至る所で、飛び交っています。
今一度、リセッションの定義~実質GDPの成長率が2四半期連続してマイナスもしくはNational Bureau of Economic Research (NBER)全米経済研究所の8名の高名なエリート・エコノミストで構成される委員会が、リセッション(景気後退)と認定した時。ここで、第34回の寄稿をもう一度。

~全て引用~引用元~Bob Elliot氏のツィートから~
Bob Elliot氏談~米経済はリセッションではありません。そこ(リセッション・景気後退)行く前に、大幅な著しい悪化が求められるでしょうね。

Bob Elliot氏のツィートから
下記は、全て、「Is the U.S. Economy in a Recession? NO.」
Published by Bruce McNevin on Nov. 18, 2022 4:21:57 PM からの引用です。


アメリカ経済は、リセッションですか。答え:ノー。いいえ。
ここのところ、ちまたで、米経済、リセッションという話や憶測が幅広く広がっておりますから、Bruce McNevinさんは、実際にNational Bureau of Economic Research (NBER) (全米経済研究所)のリセッションを認定する委員会が使用している経済ファクターを用いて、比較・観察する事が効果的であると考え、これをシェアしてくださいました。

通常一般的な、実質GDPの成長率が2四半期マイナス~リセッション(景気後退)という定義づけはまた別として、リセッションの始まりと終わりを確認・識別するために、ここでは、幅広く、月次の指標が注目されています。
このレーダーチャートが表している事。
1980年以降あった各々のリセッションについて、
判断基準としては、各ファクターの平均月次成長
各ファクターは、
鉱工業生産小売業非農業部門就業者数失業率消費卸売業個人所得

第4四半期、米経済がリセッション(景気後退)という兆候を示している事はほとんど見て取れません。破線(黒い太字の点線)が、最も直近のものとして、現在の観察結果を示唆しています。
黄線~1980年1月から1980年7月
青線~1981年7月から1982年11月
ピンク線(赤)~1990年7月から1991年3月
緑線~2001年3月から2001年11月
茶線~2007年12月から2009年6月
破線(黒い太字の点線)~現在

これらの観察結果に基づくと、米経済はリセッション(景気後退)にはありません。

大きなインパクトがあるのは、労働変数

最も大きなインパクトがあるのは、労働変数です。
失業率が3.7%から4.7%に上昇した場合、リセッション確率を29%まで増加させることになると考えられます。非農業部門就業者数2%の減少が、リセッションの確率を74%まで増加させることになると考えられます。
データで見た場合、リセッション(景気後退)時、非農業部門就業者数に平均1.9%の減少が見られました。

指標の現在のレベルから見ると、リセッションの確率はおおよそ10%


失業率、増加(上昇)する時の方が、より速い速度になる


監視すべき変数は失業率。(限界効果が大きい)それが減少(下落)する時よりも、ぞれが増加(上昇)する時の方が、より速い速度になるという事です。

ず~っと昔何十年も前からそうですし、経済指標の解説本などにもそう書かれていると思いますが、非農業部門就業者数は、修正の多い数字です。この事は(その月の数字発表時、先月の数字はこれこれしかじかに修正されたという事)数字を見て行く上で頭に入れておこうと思っています。

④僕個人は、過去10年以上にわたって、様々なエコノミストがウォール街にいる中で、the best of the best 最高のエコノミストだと思っているゴールドマン・サックスのチーフ・エコノミスト、ヤン・ハチウス氏。氏らの2023年のリセッション(景気後退)確率予想35%

⑤第50回の寄稿~Qualified Institutional Investorsどのような投資行動をとるのか
メディアや報道、本などを通して話題になりがちなヘッジファンド。そのヘッジファンドとは全く異なる分野の、大きな、大きな、大きな、それはもう大きな影響力を持ったプロフェッショナル・インベスター(Qualified Institutional Investors適格機関投資家~投資にかかわる専門的知識及び経験を有するプロ)がいるわけです。僕は、日本、アメリカでこの人達、そしてこの人達と関わる人達と人生の多くの時間を過ごしてきました。この人達がどんなシナリオを採用していて、どのように考え、どのような投資行動をとるのかは、アメリカ、日本を問わず、グローバルに本当に大きい要因なのです。全体で見ても、グローバルに莫大な資金が運用されているわけですから。僕は、そこについて常に慎重に考えています。もちろん、アメリカでその動向を、包括的に教えてくれるアメリカの金融報道のプロの記者(FRBウォッチャーでもある人)さんと相互フォローなどしながら、そのご意見や見方を慎重に拝聴しております。(動向を丁寧に伝えてくださる人なので)この人達は本当のプロですから~Qualified Institutional Investors~適格機関投資家~(ヘッジファンドの皆さんもプロです、もちろん)
もちろん、プロですから、ものすごく細かい数字を綿密に拾っていることでしょうし、平時であっても25ベーシスポイントの金利の引き上げ幅からはじまって、あらゆることに敏感・鋭敏に注意を払っていると思います。ウォール街の投資銀行は、様々なリサーチ面においても、サービスをする機会もあると推察致します。

適格機関投資家~リセッション回避、ソフトランディングシナリオを採用している人達が多い


⑥この相互フォローしいているアメリカでその動向を、包括的に教えてくれるアメリカの金融報道のプロの記者(FRBウォッチャーでもある人)さん談~「プロフェッショナル投資家達はリセッション回避、ソフトランディングシナリオを採用している人達が多い」~僕は、こういうご意見を大切に拝聴しております。

⑦僕は、先日のスペースでもお話させて頂きましたが、「来年リセッションがないという事は、インフレは高止まりしたままなのですね」という思考回路ですし、ソフトランディングのシナリオは採用しておりません

楽観的過ぎる


①から⑦を踏まえて、
ポイントは、今そこにあるウォール街のS&P500企業業績・企業利益に対する見通しは、これは楽観的過ぎると思っています。今年これまでに、あった事実、それから今第4四半期に起こっている事。それが、来年初頭からの第4四半期の決算発表時もしくは来年の春第1四半期の決算発表時に、S&P500企業業績・企業利益に対する見通しはいずれ、下方修正の方向へと導かれて行く、そうせざるを、そうならざるを得ないのではと考えています。そして、これまでの寄稿と先日のスペースで述べました事の繰り返しになりますが、バリューエーション・PERの縮小(金利上昇局面ですから)。利益の下方修正とPERの縮小。これらの市場での織り込みはまだ。ここが、極めて重要なポイントであるという考えに何ら変わりはありません。ここについては、先日のスペースで具体的数字を挙げまして、お話させて頂きましたポイントです。

第51回の寄稿で引用させて頂きましたブルームバーグ報道の中で述べられている、引用~モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのリサ・シャレト氏はブルームバーグテレビジョンで、企業利益に関する「不都合な現実を突然知ることになるだろう」と語った。~引用終

雪だるま式


こういったことが表面化してきた来た時、雪だるま式になって、ころげて行く。
高金利下。雪だるま。それを、人は、リセッション(景気後退)と呼んだり、スタグフレーションと呼んだり。これらの言葉、定義、正式認定云々よりも、こういう事象であると思っています。雪だるま式にという。これまでの寄稿やスペースで述べてきました事と同じイメージです。

下記は、過去の寄稿からですが、バンク・オブ・アメリカのストラテジスト、マイケル・ハートネット氏が、おっっしゃられる状況を頭に入れながら、「新たな強気相場の始まりをひき起こす」ところへは、まだ、今後かなりの時間を要する事になるのであろうと考えています。

「BofAは米金融当局が引き締めを終了するにはリセッション(景気後退)とクレジットイベントが起こる必要があり、それが新たな強気相場の始まりをひき起こすことになると、ハートネット氏は説明した。(マイケル・ハートネット氏 バンク・オブ・アメリカ ストラテジスト)」

併せて頭に片隅に置いているのは、
「金利を下げる~金利を下げてもいいだろうと考えるのに十分な数字って?」
・平均、コア・PCE(コアの~米個人消費支出:Personal Consumption Expenditures Price Index)が、5か月間、2.6%以下で推移する事。
・失業率~5.3%(今回3.7%)
・GDP~マイナス2.2%に下落
・市場は2023年11月に最初の金利引き下げを予想。

なのですが、僕は、金利は、結果的に、より高く、より長く(長い期間)、そこで推移する事にではないかとも考えています。

FRB議長、副議長の発言、トーン、トーンの変化、極めて今後も重要であると思っています。

大きなことが起こって、ドッカ~ンと下落する


アメリカ株、コーポレート・アメリカ、アメリカの株式市場って、先日のスペースでお話させて頂いた通り、10年単位とかで見ると、まあそういう期間に、なにか大きなことが起こって、ドッカ~ンと下落するので、それが疲れますよね。疲れるわ~ですよね。ビジネスを伸ばす時は、乗数効果で伸ばして行くくらいの思考回路でというのも十二分に経験してきましたが、下落時に、ドッカ~ンとくるので。それで、ドッカ~ンと来ても、V字で戻るならまだしも、L字になると長引いちゃって。まあ、今回、そういうリスクがある事は事実ですから、僕個人としては、用心しているわけです。過去約40年間金融緩和、量的緩和時代でしたよ。でもね、今、これからは、金融引き締め時代ですよってことですね。この寄稿の初めごろから、ずっと述べてこさせて頂いてきた通りです。先日スペースでお話させて頂いた通りです。ごく目先では、来週火曜日12月13日CPI, 13日、14日のFOMCへ視線が集中しているでしょうから、それをにらんで市場がどう反応するかが話題になるなのでしょうが。まあ、気長にやってます。今、先日も述べました通り、ブラックアウト期間ですし。
ブラックアウト期間~FRB(米連邦準備制度理事会)の関係者が金融政策に関して踏み込んだ発言をしてはならない期間の事です。FOMC(連邦公開市場委員会)が開催される前々週の土曜日からFOMC終了時までが、FRBの場合、ブラックアウト期間です。


押し目買いの成功に慣れきっている

ブルームバーグ報道から引用です。

この報道からの引用~「ワイス氏の考える問題とは、米金融当局が引き起こした新型コロナウイルス禍からの回復の記憶が現在の投資家の思考を支配しており、そうした投資家の多くは押し目買いの成功に慣れきっているため、株価の不安定な土台を無視していることだ。たとえ投資家が連邦準備制度の政策転換を歓迎しても、金利が低下するころには、株価が上昇するには経済が疲弊し過ぎているというのが現実だ。」~引用終

この寄稿の中で、この部分は、イメージしてきた事でもあります。


第53回へ続く

最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
もし、この記事を最後まで読んで頂けて、良かったなと思ったら「スキ」をクリックお願いします!


関連note


私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です

OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」




🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

『日刊宝の山』『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。

サポート🍓本当にいつも有り難うございます。