サッカー指導歴7ヶ月目の大学生 #7

今日も本当に寒く、手袋なしではとてもいられませんでした。今日は久しぶりに2〜3年生を担当しましたが、1年生以下とはまた違った難しさがあります。

[メニュー一覧]

対象:2〜3年生

テーマ:「ドリブルにおける相手との距離」

◎W-UP
ドリブルドリル
・片足インアウト(左右)
・両足インアウト
・両足アウトソール
・ダブルタッチ
ドリブルウォーク
・両足インアウト
・両足アウトソール
・ダブルタッチ

◎TR①
タッチゲーム
・2人1組
key:
・ボディフェイク
・相手との距離
・緩急
1vs1(オンザボールスタート)
・パスリターンスタート
key:
・相手との距離
・ボールの持ち方

◎TR②
2vs2(オンザボールスタート)
・パスリターンスタート
key:
・相手との距離
・ボールの持ち方
・味方、スペースの活用

◎ゲーム


今回の練習のテーマは「ドリブルにおける相手との距離」としました。今回は、前回の練習の楽しそうな子どもたちの様子を見てエンターテイメント性を忘れず、更に従来僕が抱いていた疑問を解消するための練習にしました。

小学校低学年のサッカーの試合のあるあるの一つとして「団子サッカー」ということが挙げられると思います。これについては、多くの識者や現場の方から賛否両論あると思いますが、僕は否定的な立場です。

もちろん、団子サッカーにも一つの魅力があると思います。しかしながら、団子サッカーを経なければいけない理由は何一つないと思います。

そもそも子ども達はどのような心理で団子を形成するのでしょうか。
それは、「1秒でも長くボールに触れたい!」という事でしょう。もちろん、そのようなメンタルは絶対に必要ですし、どの年代でも必要だと思います。しかしながら、団子サッカーの結果、それら以外よりもボールに触れる機会は増えるのでしょうか。僕は増えないと思います。

そうであるならば、幼少期からサッカーの原理原則を定着させ、「チームでサッカーをする楽しさ」を知って欲しいと僕は思います。「チームでサッカーをする楽しさ」とは、時には自分を犠牲にすることがあるかもしれないけれども、その結果、仲間の良いプレーによってゴールに結びつき、共にその感動を分かち合う事だと思います。

日本には「守破離」という素晴らしい言葉があります。
まずは型を覚え、少しオリジナリティを加えて、新たなものを生み出す。
元日本代表監督の岡田武史氏も著書で「守破離」の重要性を説いています。

「自由にサッカーを楽しむ」ことも一つ重要なことかもしれません。そこから何かを学ぶことができるのかもしれません。

しかしながら、「知らないこと」はできないのです。人間は知ったことの中でしか発想できないのです。
だからこそ、指導者は、子ども達が考える為に必要な知識・伝達方法を常に研究し続けなければなりません。

やる気や魂などの根性論は、全ての土台に必要であると思います。しかしながら、それが全てでは日本サッカーに発展はありません。

指導者は常に情熱を持って、冷静に子ども達の状況を分析し、必要な練習メニューを考案し、チームの更なるステップアップを目指していかなければならないのだと、弱冠二十歳の私は思います。

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