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法律が守ってくれる!小3の娘がいじめられて不登校になった時の対処方法

 この記事は、令和4年5月頃、小3の娘がいじめられて不登校になった際におこなった対応をまとめたものです。

 現在「いじめ防止対策推進法」という法律が整備されています。その法律にのっとって学校が対応しなければならない事が法律で定められています。

 また、その法律はいじめられた側に圧倒的に有利になるように定義されていて、いじめられた側が守ってもらえるようになっています。


いじめを止めようと思ったらするべき事

 娘がいじめで不登校になりました。その詳細はここでは割愛し、実際にどう動いたかをご紹介します。

子どもからの聞き取り

 まずは娘から詳しく「聞き取り」をしました。当然、信憑性のない話であればどうしようもないからです。いつ誰に何をされたのか、エクセルの表にまとめました。

 結果として12名の児童の名前が上がり、そのうち直近では9名の児童に対して娘が恐怖を抱いていました。
 
 そのうち主犯格の3名についてはかなり具体的にいじめの証拠があり、謝罪をしてもらう必要があるという事がわかりました。

方針を立てる

 次に、「方針」を立てました。

 娘にいじめをしている児童たちに対してどうしたいか、娘がどうだったら学校に安全に行ける気持ちになるかを確認しました。
 
 娘の場合、主犯格の3人に誠心誠意謝ってほしい。そして今後そういう事が起きないようにしてほしいとの事でした。
 
 結論としては、正攻法で「学校に問いかけ、親に働きかけていじめを止めてもらう」方向で行く事に決めました。

精神科の受診

 方向性が決まったあと、精神科の予約をしました。診断書をもらえるかどうかは不透明でしたが、少なくとも子供は学校を休むほどに心が疲弊していたので、心のケアだけでもと思い受診しました。

 実際には、子供の診察はしていないところが多く、かなりの数の精神科クリニックに電話しました。子供を見てくれるクリニックでも「6ヶ月待ち」などと言われる事が多く、10件以上電話して、隣県でやっと見てくれるところを見つけました。

 受診したクリニックでは、いじめで受診していることを伝えて学校に診断書を出したいと伝えたところ、診断書を書いてくれました。

弁護士と面談

 まず、いじめ問題に強い弁護士を探しました。

 その弁護士の先生からは「いじめ防止対策推進法」の存在とその内容の説明を受けました。こんなきちんとした法律があるなど知りませんでした。
 
 弁護士に聞くことで、ボトムラインがわかりました。ボトムラインとは、「最低最悪の場合、こうなる」ということです。ボトムラインを把握することで、どの程度の強さで学校や加害児童の親に言えるのかがわかります。

 娘の場合「この内容なら、十分賠償を問えます」とのことでした。つまり「最悪でも賠償という形で罪をつぐなわせる事ができる」とわかりました。

 弁護士からボトムラインを聞いたので、「十分な謝罪がなければ、損害賠償請求する」ぐらいの気持ちで行こうと決めることができました。
 

いじめ防止対策推進法の熟読

 以下の法律は必読です。そこまで難しくないので、手間を惜しまず必ず詠まれる事をお勧めします。読む事で、「ここまでいじめられた側に有利な法律なんだ」とよくわかります。


学校への解決依頼

 事前準備をした上で「娘がいじめで不登校になったので、学校に戻れるように『いじめ防止対策推進法』に従い、いじめをした子供から謝罪をしてもらうようにしてください」と学校側に解決をお願いをしに行きました。

 学校側は法に従い処理をしないといけません。しかし、こちらが法を把握していると伝えなければ、動いてくれない可能性もあります。

 そこで、以下の内容を書面にして伝えました。

  • 娘がいじめられた事実をエクセルの表と共に伝える

  • 精神科受診の件と診断書

  • 弁護士に相談していて、加害者からの謝罪がなければ訴訟も辞さないこと

  • いじめ防止対策推進法をよく理解していること

  • 上記理由から、この件をいじめ問題として法的に処理し、娘が早期に学校に戻れるようにしてくれること。


学校への催促

 まず、学校側は今回の問題を重く受け止めてくれました。学校は私たちに「学校への訴訟等はないですよね?」など確認をしてきました。

 私たちは「対応していただければ問題ありません」と伝えました。

 一見対応が良さそうに見えたのですが、最初はなかなか進めてくれませんでした。今思うと、学校側は、何事もなく子供が学校に戻ってくれれば、丸く収まるだろうと考えていたのだと思います。

 確かに2−3日程度の休みでそこまでできない、、と考えるのもわかる気はします。しかし、動いてもらわないと困るので、定期的に連絡をし、状況を確認していきました。
 
 しかしその後3週間、娘への聞き取り以外、ほとんど何もしないまま待たされました。

学校への強い催促
 

 煮え切らない態度の学校に対し、学校を訪問し、激怒して言いました。

 「娘はいじめで学校を3週間も不登校になっているのに、3週間も放置するとは何事だ!!こちらは誠心誠意対応してるじゃないか!!」

 学校側はその日のうちに、全ての対応をしてくれました。
 1日でやってくれたのが以下の内容です。

  • 加害児童への聞き取り、説諭

  • 学校側の「いじめ」認定

  • 市教育委員会からの「いじめ」認定

  • 娘が休んでいる理由のクラス児童への説明

  • 加害児童の保護者への報告

  • 加害児童と保護者からの謝罪の会のセッティング


と、いや、これ1日でできるんだったら、もっと早くできませんでした??
って感じですが、とりあえず、やってくれたので良しとします。

 もちろん、3週間放置されたこともお詫びしてもらいました。校長がめちゃくちゃ謝ってました。
 

謝罪の受け入れ

 後日、謝罪の会をセッティングしていただいたので、加害児童と保護者の方にお詫びいただき、娘も謝罪を受け入れ、学校に戻ることができました。

 本当は色々ありますが、実務的にお話しするとこんな感じです。


 以上となります。正直、娘がいじめで不登校になるなど思ってもいませんでしたし、その時も大いに悩み、今も大変です。

 実際には、娘はいじめが原因による心因性の自律神経失調症になってしまい、まだ休み休みの出席となっていて日常には戻れていません。

 しかしいじめを解決しなければ、学校には戻れていないので、まずは良かったです。


 上記内容は手続きだけの内容になっているので、今後必要に応じて、詳しくお伝えしていこうと思います。同じような内容で困っている親御さんたちのわずかでも手助けになれば幸いです。




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