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不思議な彼と私の話(出会い)

こんにちは。

今回は、私の貴重な経験と不思議な人生と、素敵な大切な思い出の時間をみなさんにお話させていただきたいなと思って、記事を書いています

私の人生で一番幸せだった時間を、なにか見えるものに残したいなと思いました

こういった文章を書くのはあまり得意ではありませんが、一応文学部卒です(笑)

拙い文ではございますが、ぜひお楽しみください

不思議な彼との出会い

彼は本当に不思議な人でした

彼と出会う前、私は人生最大の自暴自棄に陥っていました。

好きだった元彼と別れて、すごく落ち込んだのもつかの間、吹っ切れたかと思ったら私を襲ってきたのは虚無感。

誰からも愛されず、このまま死んでいくんだ
いっそ、いますぐ殺して楽にして欲しい

そんなふうに思っていました。

毎日夜道をイヤホンの音を爆音にして歩いて、時には目をつぶって歩いてみたりして。

でも生きていました。家に着いてしまう。

その頃は人生最大に太っていた時期でもあり、風俗業界で働いたり、アホみたいにお酒を飲んだり、タバコを吸ったり、心も身体も荒れていました

そんな中、夜寝る前の癒しの時間がありました

ライブ配信サイトです

昔から、人の話し声を聴きながら寝るのが好きでした

だから、音楽とかよりもライブ配信のように誰かが話していてくれる中で眠りにつくのがすごく心地よかった。

夜になるとライブ配信を開いて、テキトーに部屋に入って、少し会話したらそのまま寝ちゃったり。

ある時たまたま入った部屋がありました。

「ねんころさん。初見さん、いらっしゃい」

決まり文句のようなセリフと、落ち着く声。すぐにその人が主だと分かりました。

「はじめまして~!」
「ねんころさん、はじめまして」

主の他に、女性が1人、男性が1人あがっていました。どの方もすごく落ち着いた声で、寝落ちをするのにはもってこいだ、なんて思いました。

少しコメントで自己紹介や、他愛のない会話をしていると、主から、少しだけでもあがっていかないか?と声をかけてもらいました。

「少しだけなら...」

楽しくなっていた私は、少しだけお話してみようと思ってそう返事をしました。

もともとインターネットはよくやっていたので、はじめての方と会話をするのは得意でした。

「やっほ〜!こんばんは!はじめまして~!」

上がるやいなや、持ち前の明るさで挨拶をしました。

「わあ、ねんころちゃん元気だね(笑)」

驚かれて当然。自分でもびっくりするくらいの″元気キャラ″で滑り出してしまいました。

そこからなかなか″元気キャラ″から抜け出せず、配信に顔を出す度に、

「ねんころちゃん、今日も元気だね」

なんて言われてました。でもそれも悪くない気がしていました。

ライブ配信の主と仲良くなってから

そんなこんなで何回かライブ配信には顔を出し、たまにあがってはお話をしていました。

ある日、主はお昼頃に配信をはじめました。

私は休みだったため、主の配信を見に行きましたが、時間が時間なので誰もおらず。主とふたりで会話をしておりました。

「そういえば、今度東京に遊びに行くんだけど、案内してくれない?」

主がいきなりこんなことを言い出しました。

私は半分冗談、半分本気でとらえて、自分もその感覚で

「いいよ(笑)案内するほど知識ないけどね」

なんて、返してました。

長いこと二人で話していたので、私がふと

「通話みたいだね、これじゃあ」

と言ったら、そのままじゃあ通話にしよう、という流れになって、LINEを交換しました。

その日の夜、主とLINE通話をしました。はじめての個人通話。少し緊張しました。

なんだかんだいつものように楽しく話していると、時間が過ぎるのが早くて、1時間ほど話していたと思います。

配信の時とは違う主の話し方も、自分の話し方も、お互い新鮮で

「配信の時とは違うね」

なんて笑ってました。

主と会うことになった

ライブ配信中に主に言われた、

「東京に行くから案内してよ」

が冗談だと思ってたら、主が本当にこちらに遊びに来ることになりました。

まさか、とは思っていたのですが、主から声をかけてくれたし、私もその時すでに主のことを正直少し気になりかけてはいました。

アルバイトが終わったあと、主がレンタカーで近くの駅まで迎えに来てくれました。

「あ!いた!ここだよ~!!」

主は車から降りて、私に向かって大きく手を振っていました。

「やめてよー!恥ずかしいな!」

大きな駅で私に向かって大きく手を振っていたので、思わず第一声、そんなことを言ってしまいました。

「なにが?」
「すごい!本当に会えたね!」

なんて、お互い感動して彼の運転で車を走らせました。彼は眼鏡をかけていました。

会うまでに写真を見たり、ビデオ通話をしたりしてたので、印象の違う主に少し胸が締め付けられるような、キュンとするような感覚を覚えました。

居酒屋が多い駅の駐車場に車を停め、二人で居酒屋に入りました。

どこにでもある、変哲もないチェーン店。

「カンパーイ!」

いつものように私達は、他愛のない話をしていました。

「どんな女性が好きなの?」
「いままでけっこう経験あるの?イケメンだもんね」

なんて、ちゃかすようなことを言ったことを覚えています。

「ほっぺたがぷっくりしてる子が好きだよ」
「ねんころちゃんのほっぺたがどタイプだよ」

そう言って主は私の頬をつまみました。

「嬉しいなあ」

なんて、照れ隠しをして。そのあとも他愛のない話や、少し踏み込んだ恋愛の話をして、2軒目はカラオケになりました。

とは言っても、私が歌うだけ。

私が歌っているのをすぐ横にくっついて、うまいうまいと褒めて聞いていてくれました。

なにかの拍子に彼にスイッチが入りました。

突然ぎゅっと抱きしめられて、頬にキスをされました。

驚きを隠せなかった私は、

「なになに!いきなりどうしたの!」

そういって誤魔化していました。本当は私も彼に触れたかった。触れてくれて嬉しかったです。

でもそこで1つ思ってしまったことがあります。

″ここでこのままこれ以上進んでしまったら、彼とはそういう関係になってしまうんだな″

という、思い、というかもう確信でした。

私の悪い所です。それでもいいから、一瞬でもいいから愛されたいなんて思ってしまいました。

彼は私を抱きませんでした。

そのあと車に戻って、コンビニで買ったジュースやお菓子を食べながらお話ししました。

つづきます

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