企業のピボットと仕事のピボット
ユニコーン転職ラジオ第152回の感想です。
▼たいろーのユニコーン転職ラジオの最新回
今回のユニコーン転職ラジオでは定期購読マガジンの更新に絡めて、AIの話とスキルのピボットについてでした。面白かったのはAI技術について、たいろーさんは仕事で使う以前からキャッチアップをしていたことと他にもARやVRなど技術的に試したが仕事には取り入れなかったという部分でした。AIについて仕事で使う以前からキャッチアップしていたという話はもう少し深堀して聞いてみたいです。
今回の話の中でも少し触れられてはいますが、私にとってはエンジニアからスタートした訳ではないキャリアでAI技術を仕事でフル活用するようになる変遷は不思議です。これまでのユニコーン転職ラジオでも触れられてきている話ではありますが、たいろーさんのキャリアのピボットが大きな振り子のように変遷してきていることは興味深さを増す大きな要素だと思います。
▼企業のピボット
転じて、企業の変遷で最近印象深かったのはAmazonのジェフ・ベゾス氏の退任です。Amazonは当初、本のECサイトとしてスタートしたのが世界最大の小売業者となり、現在では利益のほとんどをクラウドサービスであるAWSが創出しています。ジェフ・ベゾス氏退任後のトップはアンディ・ジャシー氏でAWSを率いてきた方です。クラウド事業のヘッドがCEOを担うのはMicrosoftのサティア・ナデラ氏と共通しており歴史の流れを感じます。
AmazonはEC事業をピボットしてクラウド事業に転じたというよりも、他の事業も含めて多角化しているという言い方のほうが適切です。とはいえ、巨大ECサイトからクラウド事業への転換は事業の変遷として興味深く、世界で最も成功している事例だと思います。Amazonのクラウド事業誕生のストーリーは以下で書かれており、SunからHP/Linuxへのサーバー切り替えのくだりが興味深いです。
20年前のAmazonは溶けていくキャッシュを目の前に決死のジャンプをしていたというのが今では想像もつかない話です。ピボットの例えとして一番良い事例という訳ではありませんが、最近ニュースに上がった印象深い企業ということで書かせていただきました。
▼仕事のピボット
ユニコーン転職ラジオを聴きながら転職をすることになった私はというと、大した変化ではありませんが一応ピボットを意識してSaaSの仕事を選びました。私はこれまでERPパッケージソフトウェアの開発を経験してきており、職種はエンジニア→カスタマーサポート→プロダクトマネージャーという変遷を辿ってきました。パッケージソフトウェアは急速にクラウドベースのSaaSに置き換えられており、2022年にはSaaSがパッケージの売り上げを上回ると予想されています。
もっと早くから2012年頃にSaaS企業へ転じて大成功を収めた元同僚もいる中で、自ら先立ってSaaSに挑戦したというよりも時代の流れに押されてギリギリ滑り込んだという説明のほうが適切なので全く良い例にはなっていませんが。一応BtoBのソフトウェア開発に軸足を置いて、提供形態をオンプレミスサーバーやIaaSのパッケージからSaaSの仕事に切り替えています。単なる新年の豊富的な話になってしまいますが、今後はSaaSとクラウドコンピューティングと英語に時間を投下していきたいなと考えています。
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