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1月16日の夜、雪明かり②
あの日から、1年が経った。
先の見えない未来への不安を、眠れない夜を何度も過ごしてきたことを、心が壊れるまで努力してしまったことを、知って欲しかった。
何も理解を示さない両親に自身の苦しみを分かってもらいたかった気がする。そのための、最後の手段だったんだろう。
高校時代、登校するものの朝から嘔吐したり、過呼吸起こして倒れたりと授業をまともに受けられなくなった。見えない筈のものが見える。治まらない幻聴。そんな私に教師からは口々に病院へ行け、精神科に行け、と言われ続けた。それでも両親は、進学や人生自体が終わるなどと難癖をつけては専門医への受診を拒んだ。
1年前の今日、月明かりが降り積もった雪を照らしていて、やけに明るい夜だったかな。
飛び降り自殺は未遂に終わった。
あの日から、もう1年が経つなんて。死ねなかったと悔やんだ夜も数しれず、その反面「生きててよかった」と思えた瞬間もあった。だからわたしは幸せだったよ。
あの日から1日たりとも、飛び降りた感覚を忘れた日が無い。フラッシュバックに苦しめられている。以前noteに書いたが、これはもう自分への罰、呪いだろう。
1年前の当時を少し振り返る。
飛び降り自殺は未遂に終わり、1ヶ月ほどの寝たきり生活が始まると、自分のした行為を激しく悔いることになった。今回はとんでもない事をしてしまった、と自分を責め続けた。
母が何度も泣いている姿を見て、深い心の傷を残してしまったことは流石に分かった。母とふたりでごめんなさいと病室で泣いた、よく晴れた日の青が今でも脳裏に鮮明に残る。
きみときみの愛する人を大切にね、ととある方の言葉を自分に言い聞かせる。私はきっとどんなことがあっても死ねないし、これからも希死念慮に苦しめられるかもしれないけれど、自分自身と周囲の人は大切にしたい。死んだら医療費も何もかも全部全部無駄になっちゃうから、生きようね。あ、ことしもきっといい年。
発達障害、うつ、統合失調、正直抱えきれない。もう前向きに生きることなんて出来ないかもしれないけれど、たまに後ろ向きになっても、生きることをがんばるね。
私と私の愛する人を大切に。
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