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女性のキャリア両立支援という言葉にモヤモヤ

会社で参画しているプロジェクト。

テーマが

『女性のキャリア両立支援』

その打合せを何度かしているうちに、なんだかモヤモヤしてきました。


私は立場としては人事ではありません。

現場の人間で、そこから見た視点でこのプロジェクトに参画しています。


会社の意図としてはわかります。

今現在、すぐに手を打ちたい、とっかかりとしてここから始めたい。

女性リーダーが育っていなくて、国からの指針とかグループ会社全体の社会的なポジションから見たときに、遅れている部分。


だからキャリア支援。

「両立」とついているのは、育児との両立とのことでした。


私がなぜモヤモヤするのか。


それは会社のこの活動の目的が、

女性のキャリア支援の目的が、

女性管理職の登用率UPということにのみフォーカスされているように感じるから。


人事として社内の女性社員にアンケートやヒアリングをして、
そこで得られた意見や現状から、

女性社員が何を会社に求めているのか

どうしたらこの会社で働き続けたい、活躍したいと思ってもらえるのか、


そこを踏まえて施策を考えていくわけなのですが。


私個人としては、会社からキャリアアップしろ!と迫られているように感じるのです。

キャリアアップ以外は認めない、的な。


昔からキャリア開発面談というものは存在していました。(実際にそれが効果的に機能しているとは言えず、形骸化しているものでしたが)

そこで社員に与えられたキャリアパスは、管理職になる、1択でした。
(専門職のパスは、よほどのスペシャリストしか選べないため)


それと何も変わらない。

選択肢はひとつ。



いやいや、会社で昇格していくことだけがキャリアではないよね。


進みたい、目指したいと思える道がいくつかあった上で、そこに向けた支援は何かを考えていくことが必要なのではないのか。


そのためには、まずはこの会社で進みたい、目指したいと思える道を提示することが必要だと思うのです。


それは働き方の多様性にもつながると思います。


今の会社は、9:00~17:30の定時勤務で、管理職という目標に向かって進める人が前提のキャリアパスや仕組みになっています。


働き方は、自分の意思で選ぶことはできません。

育児や介護といった理由がなければ、一律で同じ働き方をして、同じ目標を目指すことを求められている。


嫌なら辞めたらいい、と言われるのかもしれないけれど。


でもこの先の少子化社会の中では、選ばれる会社にならないと、労働力の確保は難しいわけです。


人材は人財です。


すごく何かに秀でているわけではなくても、確実に業務をこなすのが得意な人もいます。

リーダーシップをみんなが発揮したら、話し合いがまとまらないこともあります。


管理職でないポジションも、会社にとって必要不可欠です。


そうした人達に対しての支援は?


そこが会社からのメッセージにのってきていないと感じることが、モヤモヤの原因だと思います。



そうした意見を、プロジェクトの中で投げかけていきたいと思います。




最後まで読んでいただきありがとうございます!