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#16 デザイナー夫がビジネスセミナーで講義をした日:ドキドキの本番編

NY時間の夜中12時半。デザイナー夫の長い1日が終わりました!今回は、日本のとあるビジネスセミナーで講義をしたデザイナー夫のレポート後編です。前編は、緊張でほぼ1日中ソワソワしているデザ夫さんの記録でした。緊張が伝わって【デザイナーの妻】も疲れ果てた1日でしたが、無事に本番が終わったので、観察記録をレポートします。

緊張のソワソワ記録(前編)はこちらです。

「文化系美術部員が、いきなり野球部の部室に入ってしまった」級の緊張

およよよ👀緊張でデザ夫さんの顔が、ちびまる子ちゃんの顔にサーっと縦線が描かれているような状態になっておりますぞ。今回のセミナーに限らず、オンラインで開かれる講義では、画面越しの「はじめまして」に独特の緊張感が伴います。それは相手の方も同じでしょう。その上で、「自分が話し、他の皆さんが全員こちらの話を聞く」という設定では、より緊張感が増すのは想像に難くないのですが、デザ夫さんの心臓の音が聞こえそうです。

そのような場面でデザ夫さんはたいてい、「緊張しています!」と、気持ちをそのまま声に出します。ストアカの講座でもそうです。しかし今回は、「文科系美術部員が、いきなり野球部の部室に入っちゃった感じですよ〜!相当アウェイな感じです!」と言っちゃいました!【デザイナーの妻】はリビングの反対側で爆笑しましたが、次の瞬間「皆さんは笑っただろうか…👀[苦笑]により、余計に場が凍りついたらどうすんだ…」と不安を抱いてデザ夫さんをチラ見しました。

いやいや、そんなこと気にしていたら2時間もたないぞ!と思い、"Ice break"(アイスブレイク:初対面の人同士が場の緊張をほぐすための手法)でちょっとしたゲームに入ったデザ夫さんを見守る。今回のアイスブレイクは、"Would you rather...?" というゲームです。質問と2択の答えが表示され、参加者全員に答えを表示してもらい、自分と同じ性格や考え方の人を見つけてちょっとほっこりするというものです。

質問の例はこんな感じです:
「映画で演じるなら・・・?あなたは悪役?それともヒーロー?」
「もし行けるなら・・・?過去?それとも未来?」

「悪役の過去派」であるデザイナー夫は、このゲームで自分と同じ答えを出す方がいればちょっと仲間意識が持てると期待しましたが、参加者の中で同じ答えを出された方はお一人のみ!ピャオ〜〜 ψ(`∇´)ψ 引き続きアウェイ感たっぷり!頑張れ〜。

でも大丈夫です。デザ夫さんの喉は温まりました。ここまで乗り切れれば、あとは入念に準備したプレゼンを順に進めていくだけです。講義の内容は【デザイナーの妻】には難しすぎることもあり、ここで詳細には触れませんが、ひとつだけシェアしたいと思います。

「デザイン思考」を語るデザイナー

講義で扱うトピックのひとつに、「デザイン思考」というテーマがあったようです。準備の段階から「デザイナーがデザイン思考を語るって、一体どういうことなんだろう・・・」とつぶやいておりましたが、そう言いながら、何週間もかけて話をまとめ(いつものようにシャワーを浴びながら分析し)、直前まで声に出して練習していました。

講義の中で話されていたことを(わかる範囲で)振り返ってみます。普段、デザイン思考の話をするのは、ビジネス戦略家などデザイナー以外の人でしょう。それでデザ夫さんは「今日はデザイナーの視点で話します!」と言って、デザイン思考について[ちょっと??なところ]も含めて、少々デザイナー寄りのお話をした模様です。

[ちょっと??なところ]とは、世の中に「デザイン思考」という言葉が出てきた頃はデザイン・ファームがチームで企業をサポートしていたのが、いつのまにか企業が独自に、デザイナー不在でデザイン思考を使うようになったという点です。

これは【デザイナーの妻】が、ない知恵しぼって、聞いた内容をまとめたのですが・・・「デザイン思考という言葉のもとにいろいろと試したけれど、なんとなくデザイン思考ってよくわからないような、結局デザイン思考の効果性ってイマイチ実感しずらい」というような雰囲気が全体的に漂っている原因は、[デザイナー不在のデザイン思考]という体制にあるのではないか?というのがデザイナー夫の個人的な意見のようです。

デザイナーは、観察力(物理的な観察力・物事を捉えるという意味での観察力の両方)、造形力、想像力、コミュニケーションの力・・・など様々な力を訓練され、その全てをフル稼働して作業にあたります。その訓練はひたすらデッサンを続けた学生時代に始まり、何年も何十年も仕事をしながら培われてきました。そのようにして「デザインの専門家」になりました。ですから、訓練された専門家であるデザイナーをぜひ上手に取り込んでみてください。(つまり、デザイナーを有効活用してみてください!)ということが、デザイン思考のお話でデザ夫さんが伝えたかった、デザイナー視点の率直な考えかなと思いました。

あー難しかった!以上、「デザイン思考を語るデザイナー夫」を語る【デザイナーの妻】でした。ちょっとわかったような気になっています。

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講義の後の過ごし方。それはもちろん・・・

講義は2週にわたって、第一回と第二回に分けて行われました。そのどちらも、講義が終わるのは我々NY時間の真夜中なのですが、ホッとしてゆっくり晩酌タイムへ入ります。晩酌タイムと言っても、同時にそれは反省会でもあります。

第一回講義のあとは半ば放心状態で、そして第二回講義のあとは晴れやかで軽い足取りで、デザイナー夫はダイニングの椅子にちょこんと座りました。最近我が家で流行っている[リッツのクラッカー+パルメザンチーズをオーブンで焼いたもの]をお供にビールを飲みながら、今日の講義を振り返ります。夜中の1時であることをすっかり忘れて、ふたりであーだこーだ言いながら振り返る時間は、一晩寝て次の活動に気持ちを切り替えるために大切なひとときだと感じます。まぁ・・・疲れているのも、次の活動に気持ちを切り替えるのも全部、デザイナー夫なのですが、【デザイナーの妻】はいつもそれに便乗して一緒に晩酌するのです。ふふふ👀

デザ夫さん、お疲れさまでした!

何度も心が折れそうになり(実際に何度か心は折れた)、緊張の数週間を過ごしましたが、デザイナー夫はこの講義の機会をいただいたことをとても感謝しています。デザイナーとしても、そして教育に携わる者としても、新たな勉強の機会をいだたいてアウトプットする場が与えられるというのは恵まれていることです。

参加者の方が下さるフィードバックからも、たくさんのことを学びたい、とデザイナー夫は言います。普段違うフィールドでお仕事をしておられる方との出会いがあるのも貴重なことです。第二回講義では少し緊張もほぐれて、楽しく講義を終えられたようなので、よかったです。新たな学びと良い出会いに感謝ですね。

デザイナー夫のドラマチックな長い1日の観察日記、読んでくださってありがとうございました。

デザイナー夫のnoteの記事、よかったらご覧ください。



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