Takuma Kaga

東京のDJ。90sロック、ジャズ、ラテン音楽が好き。阿佐ヶ谷の「Coffee &…

Takuma Kaga

東京のDJ。90sロック、ジャズ、ラテン音楽が好き。阿佐ヶ谷の「Coffee & DJ Bar Cafein」で偶数月第三月曜日に「SAVANNA」を主宰。アンチ・レイシスト。音楽でつながりを作り、多様性を大切にする空間を提供したい。

マガジン

  • パーティー後記

  • NINE INCH NAILS: 1988 - 2000

    1988年から2000年までのナイン・インチ・ネイルズについて書いています。全7回を予定しています。

  • 昔に書いたもの

    私が昔に書いてネット上に残っていた記事を集めました。問題がある場合は私にまでご連絡ください。 20代の頃に書いたものを読み返してみると「よくこんなひどい書き方をしているな」と思うところも多い。他人に対して、音楽に対して傲慢な態度を当たり前のようにとっていた自分の記録でもあります。

  • 在宅勤務日記

    2020年4月から、コロナウイルス感染拡大防止策として在宅勤務が始まりました。この特異な状況で、自分が何をして、思っていたのかをあとから振り返れるといいんじゃないか、そんな思いつきで始めました。

  • 新型コロナウイルス感染日記

    2021年1月、新型コロナウイルスに感染しました。その際のことを書いています。

最近の記事

4/15 SAVANNA at Coffee & DJ Bar Cafein

4/15は私が主催する「SAVANNA」だった。4月にしてはとても暑い日でレコードを運ぶには少し大変な夜になった。 この日は40分を2本のプレイ。1本はここ数日、ダブをよく聞いていた事もあってそういう音楽を多めにプレイ。私の場合はダブと言ってもオーセンティックなものではなくて、ロックバンドがニューウェーブの一つとして取り扱うダブが多い。ザ・クラッシュやPILをイメージしてもらうとわかりやすい。私が気に入っているのがThe Dead 60sとRadio 4の2つ。 2000

    • 4/2 「Sweet Thing」 at Coffee & DJ Bar Cafein

      ずいぶんと更新をサボってしまいました。 4/2(火)は阿佐ヶ谷「Coffee & DJ Bar Cafein」で開催された「Sweet Thing」でプレイした。持ち時間は1回30分を2回。 選曲の準備時間がそれほど多く取れないので何をやろうか迷った。そこでゲストDJで出演していただいたHAMAさんのプロフィールにある「Swing、Rockabilly、Punk、Rock」からヒントを得た。1本めロックとパンクよりはスウィングとロカビリーに近い雰囲気を想像してラテンのロッ

      • Purest Feeling: 1988

        トレント・レズナーは1965年5月に米国ペンシルベニア州のマーサーで生まれた。両親はレズナーが幼い頃に両離し、母方の祖父母に引き取られた。レズナーが5歳になった時に祖母は彼にクラシック・ピアノのレッスンを受けさせた。それと併せてブラスバンドにも入り、サックスとトランペットも習った。特にクラシック・ピアノの上達は目覚ましく、音楽の教師にプロとしてやっていけると言われるほどだった。 別居した父親との関係は悪くなかった。父親に連れられてイーグルスのコンサートに行っているし、一時期

        有料
        100
        • 10/21「IKE-ON」 at Music&Bar Fuzz

          10/21は池尻大橋「Music&Bar Fuzz」で開催された「IKE-ON」でプレイした。この日はDJが4名にライブ、手作りランプの展示が加わった企画だった。 選曲は前回のDJから時間があまり空いていなかったこともあり、ギリギリまで悩んでしまった。悩んだ先に考えついたのが「その店で今の自分が聞きたい音楽」を持っていくことだった。最近のDJでソフト・ロックやAORはあまりプレイしていなかったことを思い出して、その辺りのレコードを持っていく。 ソフト・ロック、AORの難し

        4/15 SAVANNA at Coffee & DJ Bar Cafein

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        • パーティー後記
          18本
        • NINE INCH NAILS: 1988 - 2000
          2本
        • 昔に書いたもの
          18本
        • 在宅勤務日記
          39本
        • 新型コロナウイルス感染日記
          14本
        • アルバムカバー
          3本

        記事

          10/16 「SAVANNA」 at Coffee and DJ Bar Cafein

          この日は筆者が主催するパーティー。偶数月第三月曜日という、少し覚えてもらうのが難しい日の開催で、2017 年の8月から続いている(その時は違うパーティー名だった)。パーティーでプレイする音楽のスタイルはなかなか固めきれなかったところがあった一方、狙いとしては月曜日だけど踊れる、少し緩いがしっかりとしたグルーヴを作っていくことだった。ダンスの楽しみというか、音楽で身体を動かすことの楽しみを味わってもらいたいなと思っている。 今回のゲストはTOMITAさんとPopeさん。TOM

          10/16 「SAVANNA」 at Coffee and DJ Bar Cafein

          10/3 「Sweet Thing」 at Coffee & DJ Bar Cafein

          阿佐ヶ谷のCafeinでのレギュラー・パーティー「Sweet Thing」。偶数月の開催とはいえ2023年の6月で1周年となった。 このパーティーのテーマは「お酒が美味しいロック」。DJは一曲をきちんとプレイすることを基本姿勢としている。その姿勢を守りながらパブリック・イメージとしてのロックからは少し外れたものもDJはプレイする。「え、これもロックになるんだ」となる部分が面白い。 この日は00年代のNYで起きていたポスト・パンク・リバイバルのバンド、ザ・ラプチャーやLCD

          10/3 「Sweet Thing」 at Coffee & DJ Bar Cafein

          マガジン「NINE INCH NAILS: 1988 - 2000」について

          2023年現在、ナイン・インチ・ネイルズの情報や記事はインターネットで数多くのものが読める。しかし1988年から2000年くらいまでの活動期間に限って言えば、日本語で書かれたものはそれほど多く残っていないように思う。トレント・レズナーはインタビュー嫌いという割には海外のテレビや雑誌ではよくインタビューに応じていた。しかし日本では1999年くらいまでは有名な音楽雑誌で大きく取り扱われることはさほど多くなく、音楽ファンの間でも少しマニアックな、例えばインダストリアル・ミュージック

          マガジン「NINE INCH NAILS: 1988 - 2000」について

          9/28 「deLIGHTful Sounds」 at Bar SLIGHT

          9/28は神田の「Bar SLIGHT」でプレイ。週末が間近の木曜日ということもあり、街も少し楽しく浮かれている雰囲気がある。そういう中でプレイするので、そこに合わせた雰囲気の曲をプレイするべきか前日まで迷っていたが、雰囲気に合わせた曲と今の自分がDJでプレイしたい曲の両方を持っていくことにした。 最初の40分で、最近自分がよく聴いているエレクトロニック・ミュージックをプレイした。ハーバートやラリー・ハード、ニンジャ・チューンとそのあたりの空気を孕んだ90年代から00年代あ

          9/28 「deLIGHTful Sounds」 at Bar SLIGHT

          9/21 「ANTICUCHO」 at 地底

          9/21は大塚にあるDJバー「地底」でプレイ。小さいながらも音質への強いこだわりがあり、遊びに行くと気持ちのいいサウンドの中で過ごすことができた。また、店内で販売しているレコードもディープなアンダーグラウンドの作品が多く、フライヤーを見ても尖ったDJやライブ・アクトが多そうな印象で、そういうところも好きだ。是非一度プレイしてみたい場所だったので、オファーを頂いたのは嬉しかった。 自分の中にあるお店のイメージに合う曲を持っていった。最初はエイドリアン・シャーウッド絡みの曲をプ

          9/21 「ANTICUCHO」 at 地底

          9/12「世界の音楽界 with 秋田農園晴晴食堂」at ront

          高円寺rontでは第二と第四火曜日に「秋田農園晴晴食堂」とコラボレーションして、秋田の日本酒と野菜を使った料理を出してくれている。このお酒と料理が本当に美味しくて、火曜日であることを忘れてしまいたいくらいだ。 この日は「世界の音楽」と銘打っているので持っていくレコードは少し悩んだ。普段プレイしないグローバル・ミュージックをプレイする良い機会だと捉えて、コートジボワール、ガンビアとキューバの音楽をプレイした。枚数が片手で数えられるくらいしかないけど、今後このパーティーに参加す

          9/12「世界の音楽界 with 秋田農園晴晴食堂」at ront

          9/2 「12th Anniversary」at Music&Bar Fuzz

          池尻大橋にある「Music&Bar Fuzz」の12周年のお祝いに呼んでもらった。田園都市線の池尻大橋駅を降りてから渋谷方面に歩いたところにある雑居ビルの3階に店がある。雰囲気はロックバーの趣があるが、音楽の懐は深くてDJをやる際にはこれまでも割と好きにやらせてもらっている。 遊びに来るお客さんの年齢層は、私が知っている店の中でも相当に幅広いし、別段音楽にそこまで興味がなさそうな人たちも多い。店主の気さくな人柄に惹かれて集まってきているのだろう。そして集まってくるお客さんと

          9/2 「12th Anniversary」at Music&Bar Fuzz

          8/25「Joji Latin Thing Vol.2」 at World Kitchen BAOBAB

          お誘いをいただいて、吉祥寺にある「World Kitchen BAOBAB」でのパーティー「Joji Latin Thing Vol.2」プレイした。予定していたDJの一人が欠場となり、急遽代打ちならぬ代回しとなった。パーティーの名前にある通り、ラテン音楽のパーティーで、ライブはLuchadoreと言うバンド。結成したばかりでこの日が三回目のライブだったそう。 ライブが二部構成になっており、一部と二部の間で転換DJのようなポジションとなった。それでも自分のやりたいプレイをや

          8/25「Joji Latin Thing Vol.2」 at World Kitchen BAOBAB

          8/19「Sun Palace」 at Cafein

          久しぶりのDJは阿佐ヶ谷「Coffee & DJ Bar Cafein」で開催された「Sun Palace」となった。当日メンバーが集まってからタイムテーブルが決まるようなリラックスした雰囲気で楽しくプレイできた。 DJをやっていないうちに買ったレコードを多めに持っていった。2セットやって両方ともロックが多めになった。「SHIORI EXPERIENCE」の影響だと思う。ジミ・ヘンドリックス、ファンカデリック、ハービー・マンなど。 次回のDJ予定は9/2(土)に池尻大橋に

          8/19「Sun Palace」 at Cafein

          Traffic – When The Eagle Flies

          1974年にリリースされたアルバムで、本作をリリースした後にバンドは一度解散をしている。1994年に再結成をして一枚アルバムを出しているが、その再結成自体が一時的なプロジェクトのようなものであったことから実質的なラスト・アルバムとなっている。バンド解散後にソロ活動を始めたスティーブ・ウィンウッドの80年代における飛躍と比較してしまうと、魅力的なところはありながらも停滞感も感じてしまうアルバム。ウィンウッドの才能を持ってしてもバンドという形態ではこの先の展開を見出すことができな

          Traffic – When The Eagle Flies

          長田悠幸・町田一八 - SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

          「SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん」(以下SE)がSNSの広告にしばしば出てきて気になってしまった。「SE」について調べたら連載開始は2013年、単行本は2023年7月時点で20巻まで出ているというから長期連載というか人気のある作品だった。 ジミ・ヘンドリックスの亡霊が現代に生きる主人公、高校の英語教員として働いている紫織のもとにやって来る。紫織のうなじに突然出来たインプットにヘンドリックスがシールドを繋ぎこむことで二人が一体化する。その状態

          長田悠幸・町田一八 - SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

          6/26「Cafein 10TH ANNIVERSARY」

          「Coffee & DJ Bar Cafein」がJR阿佐ヶ谷駅を出てすぐの飲み屋街「阿佐ケ谷一番街」にオープンしてから10年が経った。10年前はまだ30代なかばだったのか…。と思うとずいぶんと遠くまで来たものだと感慨深くなる。 この日はCafeinで月曜日にレギュラーパーティーを持っているメンバーが勢ぞろい。DJも多かったけど初日ということもあってか、月曜日にも関わらずお祝いに駆けつけてくれたお客さんも多かった。 この日はサンバでスタート、曲の後半にコーラスが厚くなって

          6/26「Cafein 10TH ANNIVERSARY」