Takuma Kaga

東京のDJ。90sロック、ジャズ、ラテン音楽が好き。阿佐ヶ谷の「Coffee &…

Takuma Kaga

東京のDJ。90sロック、ジャズ、ラテン音楽が好き。阿佐ヶ谷の「Coffee & DJ Bar Cafein」で偶数月第三月曜日に「SAVANNA」を主宰。アンチ・レイシスト。音楽でつながりを作り、多様性を大切にする空間を提供したい。

マガジン

  • パーティー後記

  • NINE INCH NAILS: 1988 - 2000

    1988年から2000年までのナイン・インチ・ネイルズについて書いています。全7回を予定しています。

  • 昔に書いたもの

    私が昔に書いてネット上に残っていた記事を集めました。問題がある場合は私にまでご連絡ください。 20代の頃に書いたものを読み返してみると「よくこんなひどい書き方をしているな」と思うところも多い。他人に対して、音楽に対して傲慢な態度を当たり前のようにとっていた自分の記録でもあります。

  • 在宅勤務日記

    2020年4月から、コロナウイルス感染拡大防止策として在宅勤務が始まりました。この特異な状況で、自分が何をして、思っていたのかをあとから振り返れるといいんじゃないか、そんな思いつきで始めました。

  • 新型コロナウイルス感染日記

    2021年1月、新型コロナウイルスに感染しました。その際のことを書いています。

最近の記事

6/8,6/9 5&1 ANNIVERSARY at Physical Store & Bar otonari

6/8と6/9は下井草にある二店舗同時の周年イベントがあった。一つは「Physical Store」の5周年、もう一つは「Bar otonari」の1周年だった。 6/8は客として遊びに行った。縁のある人たちが大勢集まって賑やかに音楽と食事、お酒を楽しむ。色々なスタイルのDJが集まり、思い思いの表現でお祝いをしていた。いい空間だった。 6/9は「Bar otonari」でプレイ。ここは普段からお世話になっている阿佐ヶ谷の「Coffee & DJ Bar Cafein」の系

    • 6/4 Sweet Thing at Coffee & DJ Bar Cafein

      6/4は阿佐ヶ谷のCafeinで「Sweet Thing」。始まる前に「周年じゃなかったかな」とふと思い立って調べてみると、今回で2周年だった。 相方のKuramotoさんに伝えると、知っていたけど特に何かするつもりもないということだった。この点は私と似ている。2年間続けられる理由の一つだと思う。普段通りでやりましょう、ということになった。 この日は5月に東京ドームでライブを見たレッド・ホット・チリペッパーズの余韻が残っていたのか、とにかく優しい雰囲気でかつ少しでもサイケ

      • 5/18 Red Hot Chili Peppers at 東京ドーム

        開演時間の18時が近づいても席を探して通路を歩く人は多かった。これだけ客が動いていると時間通りに始められないように思っていたら、やっぱり18時になっても照明は点いたままだった。サウンドチェックをしているステージから、たまにギターの音が聞こえてくるだけで歓声が上がっている。会場の空気は「待ち切れない」と言った感じだ。 開演時間を5分ほど過ぎたところでドームの照明が落ちた。大きな歓声が上がる。ステージにチャド・スミス、フリー、ジョン・フルシアンテの3人が登場する。ゆったりとした

        • Pretty Hate Machine: 1989

          デビューに向けてトレント・レズナーはジョン・マルムと共に、アメリカのメジャーなレーベルを避け、ヨーロッパの小さなインディレーベルを中心に10社ほどにテープを送っていた。それは想像以上の好結果となり、8つのレーベルから契約したいというオファーが届いた。当初は規模の小さなレーベルであっても契約ができれば上出来だと考えていたが、最終的にはそういうレーベルで12インチ・シングルを出す必要はないという結論に至った。 そうした音楽活動と同時に、契約に向けての地道な営業活動も欠かさなか

        6/8,6/9 5&1 ANNIVERSARY at Physical Store & Bar otonari

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        • パーティー後記
          24本
        • NINE INCH NAILS: 1988 - 2000
          3本
        • 昔に書いたもの
          18本
        • 在宅勤務日記
          39本
        • 新型コロナウイルス感染日記
          14本
        • アルバムカバー
          3本

        記事

          5/6 スタジオ19周年企画 at Cafe&Dinerスタジオ

          この日は渋谷にある「Cafe&Dinerスタジオ」の19周年企画でプレイ。小さいながらも長年、渋谷の音楽好きをつなぎ続けているお店だ。私自身もここで知り合ったDJは数多い。 パーティーということで適度に派手さもありつつ、同時に日曜日の早い時間ということでどういうプレイをするかはかなり迷った。モダン・ジャズやジャズ・ファンクだと少し渋すぎるし、ハウスをプレイするには早すぎる。ロックは少し派手過ぎるか暗すぎるかのどちらかになりそうだと考え始めるとなかなかまとめられない。結果的に

          5/6 スタジオ19周年企画 at Cafe&Dinerスタジオ

          4/25 deLIGHTful Sounds at Bar SLIGHT

          4/25は神田の「Bar SLIGHT」で開催された「deLIGHTful Sounds」でプレイ。何度か出演させてもらっていてもマンネリを感じないのは一緒に出演してくれているDJが私にインスピレーションを与えてくれるからだろう。 「deLIGHTful Sounds」には、3月にも出演させてもらっていた。その時に一緒だったDJの一人はモダン・ジャズをプレイするDJで、それがとても大人っぽくて照明が控えめの店内の雰囲気にピッタリだと思った。それで自分も似たようなことをやって

          4/25 deLIGHTful Sounds at Bar SLIGHT

          4/21 ront

          4/21(日)は高円寺「ront」でプレイ。 このお店でのパーティーはオーナーの方がDJをブッキング、DJはフライヤーをいただくまでは他に誰が出るのかはわからない。そういう中で何度かプレイしていると馴染みのメンバーが出来てくる。この日はそういう中で仲良くさせてもらっているDJ2人のバースデー・バッシュとなった。 お誕生日ということでやっぱり明るい雰囲気というか、派手なサウンドがいいなと思いエディ・パルミエリ「Highest Good」やエルヴィン・ビショップ「Joy」など

          4/19 Cafein Friday Lounge at Coffee & DJ Bar Cafein

          前回の「SAVANNA」が終わってすぐにCafeinのオーナーからこの日(4/19)のオファーをいただいた。その際に「SAVANNA」とも「Sweet Thing」とも違う感じ、ということに加えてマッシヴ・アタックみたいなのがいいね、とオーダーが言い伝えられた。難しいオーダーだなと感じた。でもDJをやるからには、時にはオーガナイザーのオーダーにも応えられないといけない。チャレンジだと思って準備に臨んだ。 しかし前回の「SAVANNA」から間もそれほど空いていない中での準備は

          4/19 Cafein Friday Lounge at Coffee & DJ Bar Cafein

          4/15 SAVANNA at Coffee & DJ Bar Cafein

          4/15は私が主催する「SAVANNA」だった。4月にしてはとても暑い日でレコードを運ぶには少し大変な夜になった。 この日は40分を2本のプレイ。1本はここ数日、ダブをよく聞いていた事もあってそういう音楽を多めにプレイ。私の場合はダブと言ってもオーセンティックなものではなくて、ロックバンドがニューウェーブの一つとして取り扱うダブが多い。ザ・クラッシュやPILをイメージしてもらうとわかりやすい。私が気に入っているのがThe Dead 60sとRadio 4の2つ。 2000

          4/15 SAVANNA at Coffee & DJ Bar Cafein

          4/2 「Sweet Thing」 at Coffee & DJ Bar Cafein

          ずいぶんと更新をサボってしまいました。 4/2(火)は阿佐ヶ谷「Coffee & DJ Bar Cafein」で開催された「Sweet Thing」でプレイした。持ち時間は1回30分を2回。 選曲の準備時間がそれほど多く取れないので何をやろうか迷った。そこでゲストDJで出演していただいたHAMAさんのプロフィールにある「Swing、Rockabilly、Punk、Rock」からヒントを得た。1本めロックとパンクよりはスウィングとロカビリーに近い雰囲気を想像してラテンのロッ

          4/2 「Sweet Thing」 at Coffee & DJ Bar Cafein

          Purest Feeling: 1988

          トレント・レズナーは1965年5月に米国ペンシルベニア州のマーサーで生まれた。両親はレズナーが幼い頃に両離し、母方の祖父母に引き取られた。レズナーが5歳になった時に祖母は彼にクラシック・ピアノのレッスンを受けさせた。それと併せてブラスバンドにも入り、サックスとトランペットも習った。特にクラシック・ピアノの上達は目覚ましく、音楽の教師にプロとしてやっていけると言われるほどだった。 別居した父親との関係は悪くなかった。父親に連れられてイーグルスのコンサートに行っているし、一時期

          Purest Feeling: 1988

          10/21「IKE-ON」 at Music&Bar Fuzz

          10/21は池尻大橋「Music&Bar Fuzz」で開催された「IKE-ON」でプレイした。この日はDJが4名にライブ、手作りランプの展示が加わった企画だった。 選曲は前回のDJから時間があまり空いていなかったこともあり、ギリギリまで悩んでしまった。悩んだ先に考えついたのが「その店で今の自分が聞きたい音楽」を持っていくことだった。最近のDJでソフト・ロックやAORはあまりプレイしていなかったことを思い出して、その辺りのレコードを持っていく。 ソフト・ロック、AORの難し

          10/21「IKE-ON」 at Music&Bar Fuzz

          10/16 「SAVANNA」 at Coffee and DJ Bar Cafein

          この日は筆者が主催するパーティー。偶数月第三月曜日という、少し覚えてもらうのが難しい日の開催で、2017 年の8月から続いている(その時は違うパーティー名だった)。パーティーでプレイする音楽のスタイルはなかなか固めきれなかったところがあった一方、狙いとしては月曜日だけど踊れる、少し緩いがしっかりとしたグルーヴを作っていくことだった。ダンスの楽しみというか、音楽で身体を動かすことの楽しみを味わってもらいたいなと思っている。 今回のゲストはTOMITAさんとPopeさん。TOM

          10/16 「SAVANNA」 at Coffee and DJ Bar Cafein

          10/3 「Sweet Thing」 at Coffee & DJ Bar Cafein

          阿佐ヶ谷のCafeinでのレギュラー・パーティー「Sweet Thing」。偶数月の開催とはいえ2023年の6月で1周年となった。 このパーティーのテーマは「お酒が美味しいロック」。DJは一曲をきちんとプレイすることを基本姿勢としている。その姿勢を守りながらパブリック・イメージとしてのロックからは少し外れたものもDJはプレイする。「え、これもロックになるんだ」となる部分が面白い。 この日は00年代のNYで起きていたポスト・パンク・リバイバルのバンド、ザ・ラプチャーやLCD

          10/3 「Sweet Thing」 at Coffee & DJ Bar Cafein

          マガジン「NINE INCH NAILS: 1988 - 2000」について

          2023年現在、ナイン・インチ・ネイルズの情報や記事はインターネットで数多くのものが読める。しかし1988年から2000年くらいまでの活動期間に限って言えば、日本語で書かれたものはそれほど多く残っていないように思う。トレント・レズナーはインタビュー嫌いという割には海外のテレビや雑誌ではよくインタビューに応じていた。しかし日本では1999年くらいまでは有名な音楽雑誌で大きく取り扱われることはさほど多くなく、音楽ファンの間でも少しマニアックな、例えばインダストリアル・ミュージック

          マガジン「NINE INCH NAILS: 1988 - 2000」について

          9/28 「deLIGHTful Sounds」 at Bar SLIGHT

          9/28は神田の「Bar SLIGHT」でプレイ。週末が間近の木曜日ということもあり、街も少し楽しく浮かれている雰囲気がある。そういう中でプレイするので、そこに合わせた雰囲気の曲をプレイするべきか前日まで迷っていたが、雰囲気に合わせた曲と今の自分がDJでプレイしたい曲の両方を持っていくことにした。 最初の40分で、最近自分がよく聴いているエレクトロニック・ミュージックをプレイした。ハーバートやラリー・ハード、ニンジャ・チューンとそのあたりの空気を孕んだ90年代から00年代あ

          9/28 「deLIGHTful Sounds」 at Bar SLIGHT