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戯言vol4 私、都会で何がしたいのよ

部屋に夕日が差し込んで綺麗だなと思うじゃん。
綺麗だなと思って空を見るじゃん。
空を見ると、真っ赤な夕日が見えるじゃないですか。
夕日だ。夕日だよ。夕日しかないな。それ以外はなにもないなと思うじゃない。

どうも、こんな日をずっと繰り返してます、
絶賛地方イヤイヤ期都会憧れ女です。

今日、電車に揺られながら思っていたんだけど、私が住んでいる街って、音がないんだよな。
ほら都会って色んな音がしてるじゃない。駅に行くだけでアナウンスの声、待ち合わせしてる人達が会った時の声、駅前コンビニの店員さんのお会計の声、人々が歩く音、走る音。
自分はただその場所にいるだけで、周りの景色が変わっていくっていうか。

それがなんかいいんだよなって思ったら
あ~~~~~~~~わかった、これだって思いました。
私が住んでいる場所は、周りの音が少なくて、自分が動かないと音も出ない、音が出ないってことは動いてないってことで、自分が何も行動してないことをイテ~ほど痛感させられるんですよね。これだ、これこれ。これがキチ~。自分の輪郭がこう、すっごく浮き彫りになるっていうか。これがイテくてキチくて都会に行きたいよとなってる、ところ、ある。

ほら、シンプルな味付けのお料理って素材の味がよく分かるじゃないじゃないですか。これよ。すごく試されている感じがある、勝手に。勝手に試されてる。

勝手に試されて、薄味になったら急に「あら、あんたこんなもんなのね」になることが怖くて濃い味に紛れたくなってる。八丁味噌さん、オイスターソースさん、私を守ってくださいみたいな。

味に塗れたい反面、こんな中身詰まってんのかスカスカなのか分かんないナスみたいな自分が、何万種類と味付けのある中に突っ込んでいったとして、ファミレスのスープの中の沈んだ具材みたいにならないか心配してる自分もいる。考えることだけ一丁前ナス。

名前、エヌからナスに変えた方がいいかもしれん。


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