見出し画像

自粛モードに再突入する予測を完全に外した

過去に以下の記事を書いたことがある。

4月の緊急事態宣言のときと8月の第二波のときに「コロナ 怖い」と検索された数と感染者数の山を比較した。
調べた結果、恐怖が続くのは約3週間、恐怖がぶり返すのは前回の感染者数の山を超えそうな時と結論づけた。

しかし、現在の山は全然異なる。まず「コロナ 怖い」の検索数はそこまで伸びていない。

それに伴って、感染者数は最多更新を続けてから早3週間をもう経過している。

つまり、私の過去の記事は完全に読みを外したのである。

読みを外した原因を考える

当時の私の読みは「2度あることは3度ある」という思考に基づいていた。1回目も2回目も波が3週間ほどで下降傾向にあったため、晩秋からの流行も数が下がり切ることはなくても潮目は変わると予測していた。

単線的な思考であったと思う。恐怖に関する別の要因への考察が抜けていた。人はつらいことに慣れることができる。
違う事例だが「会社がつらいつらい」としんどそうにしているのに働き続けることができる人がいるということを忘れていた。

いま政府は段階的に感染状況を引き上げている。正確に言うと緊急事態宣言相当のステージ4にならないように、新しいステージを細分化・新設している。アラートは急に発生するとびっくりするが、慣らされつつ徐々に段階が高くなるとそこまで警戒感を抱かない。(ゆでカエルの話)

もう一つ抜けていたのは、人の強かで合理的な判断である。
感染者の割合は東京の場合でも約0.5%。(累計の感染者と人口で割っている)ここから重症化する確率を掛け算すると、約0.1%である。0.1%に該当すると命の危険がある。
一方で、給与が減った割合は30%を超えているらしい。仕事や会社の売り上げが減ると生活費が減る。収入がゼロになれば命の危機、少なくなっても貧困の危険である。
この2つの体験したくないことのうち、どちらがマシか?と考えれば、なるべく給与を減らしたくないと考える人が多いのは理解できる。

まだまだ分析の力が甘いなと反省する次第である。

お金を稼ぐということが大変だということを最近実感しています。サポートいただけると幸いです。